1,800円以上の注文で送料無料

巡礼の家 の商品レビュー

3.4

35件のお客様レビュー

  1. 5つ

    6

  2. 4つ

    8

  3. 3つ

    12

  4. 2つ

    4

  5. 1つ

    2

レビューを投稿

2020/09/05

筆記がこの作品を完成させられて、よかった。 多少独りよがりかもしれないけれど、 道後への誇りを感じたし、私はこの物語が好きです。

Posted byブクログ

2020/08/08
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

最初、ちょっと淡々としていて「面白くないのかな・・・」と思ったら、全く杞憂だった。話が進むにつれはまっていき、主人公、雛歩の人生や、女将さんの過去などが明らかになると、ギアが上がったように惹かれてしまった。 著者の思いが詰め込まれていて、その思いが深く伝わってきて、何か大事な事を思い出させてくれた一冊のように思いました。 「さぎのや」が実在すればいいのになと、松山に出掛けたくなりました!

Posted byブクログ

2020/08/05

来たー!天童荒太さんらしくて、本当に優しくて。また道後温泉に行きたい。お遍路さんへのお接待の気持ち。私も忘れないようにしなきゃなあ。 「縁もゆかりも無うても、困っとる人のために、汗をかける自分でおられるかどうかよ」 お祭りの様子をぜひ動画で見てください。すごい迫力です!

Posted byブクログ

2020/07/09

15才の少女雛歩の再生の物語.祭りの神輿から始まって神輿で閉じる.道後温泉を舞台に神代から伝わるさぎのやの連綿と続くもてなしの心.お遍路さんと二重写しになってさぎのやの普通と言われる温かい心が人々に届き癒され,もちろん雛歩もそれまでの自分を捨て辛い過去を受け入れる.物語はいいはず...

15才の少女雛歩の再生の物語.祭りの神輿から始まって神輿で閉じる.道後温泉を舞台に神代から伝わるさぎのやの連綿と続くもてなしの心.お遍路さんと二重写しになってさぎのやの普通と言われる温かい心が人々に届き癒され,もちろん雛歩もそれまでの自分を捨て辛い過去を受け入れる.物語はいいはずなんだけど,15才にしてはありえないほどのわざとらしいギャク的なダジャレのようなものが多すぎて興ざめで,かわいそうとは思うが好きになれなかった.ただ道後温泉には行ってみたくなった.

Posted byブクログ

2020/07/04

こちらのインスタで見かけ、気になった一冊。天童荒太さんは、初めましての作家さん。 主人公の中学三年生の女の子、雛歩は 衝動的に人を殺してしまう…そして目を覚ますと、観たことのない人たちに、観たことのない場所で囲まれているのだった。 そして、そこで信じられないほど温か...

こちらのインスタで見かけ、気になった一冊。天童荒太さんは、初めましての作家さん。 主人公の中学三年生の女の子、雛歩は 衝動的に人を殺してしまう…そして目を覚ますと、観たことのない人たちに、観たことのない場所で囲まれているのだった。 そして、そこで信じられないほど温かい待遇を受ける。 そこは、お遍路さんや、多くの人が救いを求めて集まる場所として知られる、歴史ある旅館、さぎのやだった。 雛歩は、さぎのやに集まる様々な人たちの優しさに触れ、辛い過去と向き合い、また、そこに訪れる傷を抱えた人たちに、今度は雛歩が寄り添い、心を溶かしていく。 雛歩の純粋な心に、温かくさせられた。 登場人物が多くて把握するのがちょっと大変だったが、この作品は長編アニメ作品にしても合いそうだな。 私は王子様の飛郎くんと、存在感は薄めだけど、雛歩のお兄ちゃんが好きかな。 私も前に行った四国旅行を思い出した。道後温泉、また行きたいなぁ。 天童さんの作品、他も読んでみよう。

Posted byブクログ

2020/07/03

テーマ自体には共感するんだけど… 自分的にはファンタジー感が強すぎるし、粗いきれいごと的な感じを受けてしまった読後… 道後温泉には行きたくなったけど!

Posted byブクログ

2020/06/22

道後温泉、歴史ある宿「さぎのや」。そこに「人を殺してしまった」と逃げていた15歳の少女が辿り着く。宿の人をはじめ、街の人が手を差し伸べあって助け合って生きていた。彼女が犯した罪はどうなるのか、そして彼女は生きる道を見つけられるのか。 読んでいて、温かいなあ、そして都会はなんてギス...

道後温泉、歴史ある宿「さぎのや」。そこに「人を殺してしまった」と逃げていた15歳の少女が辿り着く。宿の人をはじめ、街の人が手を差し伸べあって助け合って生きていた。彼女が犯した罪はどうなるのか、そして彼女は生きる道を見つけられるのか。 読んでいて、温かいなあ、そして都会はなんてギスギスしているんだろうと思いました。自分も困っている人に対して、手を差し伸べられるか、それ以前に優しく向き合えるか…心の余裕がさぎのやさんのようにはないのが現実。理想郷のようなところになってしまったか。生きてゆく上で辛くなって心が狭くなることはあるでしょうが、こういった温かみを忘れてはならない、疲弊した心をとかす物語でした。 ただ、主人公の少女の頭の中で考えていることが軽いような風でいて、一方で正岡子規やら小林一茶の俳句が出てくるし、「迷惑かける分、お役になてるように心尽くします」というくらいなので、軽すぎる分は無理に出さなくてもよかったような。 あと、挿画にも惹かれて手をとったのだけれど、三沢厚彦さんの油絵のようで。彫刻とはだいぶイメージが違うので驚いた。でも、結構好きな画風。

Posted byブクログ

2020/06/15

天童氏は道後出身だったのか とある事故のせいで 罪の意識から家出をした少女がたどり着いたのは 道後温泉の由緒ある旅館だった なんとも優しい世界 だけど みんな辛い思いをしたり過去を持ってる だからこそ優しくなれている 以前読んだ著作に 自分が行う善行は回り回って 自分の愛す...

天童氏は道後出身だったのか とある事故のせいで 罪の意識から家出をした少女がたどり着いたのは 道後温泉の由緒ある旅館だった なんとも優しい世界 だけど みんな辛い思いをしたり過去を持ってる だからこそ優しくなれている 以前読んだ著作に 自分が行う善行は回り回って 自分の愛する人(息子)のためになるんだ という母親のセリフがあり (なんだったかな〜) その考えが今作にもずっと続いてる 偽善と思われてもいい 私もそうありたい 優しくされたことがあるから 自分もそうしたい 辛い思いをしたから 誰かに大丈夫だよと言いたい 道後温泉に旅行で行ったことがあるので 風景が目に浮かんで あの通りか〜あのへんか〜などと思いながら読めた また行きたいな

Posted byブクログ

2020/05/27

祖父母がなくなり、父母も水害で行方不明となった15歳の少女・雛歩は、あることが原因で、預けられた伯父さんの家を飛び出す。足を痛めて倒れていた雛歩を救ったのは美燈という女性。彼女は、四国八十八ヶ所回りのお遍路さんを迎える宿「さぎのや」の第80代女将だった。3000年もの間、苦しむ人...

祖父母がなくなり、父母も水害で行方不明となった15歳の少女・雛歩は、あることが原因で、預けられた伯父さんの家を飛び出す。足を痛めて倒れていた雛歩を救ったのは美燈という女性。彼女は、四国八十八ヶ所回りのお遍路さんを迎える宿「さぎのや」の第80代女将だった。3000年もの間、苦しむ人を助け、世話をしてきた「さぎのや」に関わる人々に雛歩の心は癒されていく。                 物語には、雛歩の視点を通して、著者の故郷・松山市について、道後温泉をはじめ神社仏閣、歴史文学、食べ物などを知ることができるような仕組みが盛り込まれ、著者がお国自慢したい気持ちもあったのではと感じた。 はじめのうちは、ファンタジーやメルヘンの世界を思わせる展開だが、途中から現実味が出てくる。 登場人物は、お遍路宿に絡む人がほとんどで皆善人、安心して楽に読める内容となっている。 ストーリーはユーモアや適度な起伏も交え、映画になればそこそこ若い人を中心に人気が出そうな気がした。 だが、それは裏返せばライトノベルのような表面的な感がするからで、自分とすれば、個々の四国巡礼がおかれた境遇や悩みをもっと深くえぐりだし、巡礼者同士あるいは、受け入れる宿側との交流で新境地を得るという大人の小説かと思っていたので、肩透かしを食らったような物足りなさが残った。

Posted byブクログ

2020/05/05

あなたには、帰る場所がありますか 染み入る言葉です。 道後温泉 遍路宿「さぎのや」に保護された「雛歩」が、その辛い体験から立ち直る物語

Posted byブクログ