背中の蜘蛛 の商品レビュー
文庫が売れているというので手にしました。一気に読み終えました。お勧めです。実際問題として、今の日本はどうなんでしょう。
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仮想通貨やサイバー犯罪など最近の事情が舞台。 スノーデン事件に代表される機密漏洩など目に見えないものに価値があり、どのように管理すべきか管理されるべきかを問う物語。 様々な伏線が束になり回収され爽快感もあった。 犯人を落とす際の「誰のためにしたのか」との問いに善行、悪行すべての...
仮想通貨やサイバー犯罪など最近の事情が舞台。 スノーデン事件に代表される機密漏洩など目に見えないものに価値があり、どのように管理すべきか管理されるべきかを問う物語。 様々な伏線が束になり回収され爽快感もあった。 犯人を落とす際の「誰のためにしたのか」との問いに善行、悪行すべての原動力がそこに集約されている。優しさも残酷さもある台詞であった。
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警察の専門用語が多く、最初はとっつきにくい感じ。登場人物それぞれが良くも悪くも人間味があって魅力的。読んでて楽しかった。
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タイトルと序盤の不穏さから もっとゾクゾクさせてくれる内容かと思ったけど 中盤からやけにサッパリした展開になったのが残念。 ちょっとクサイ会話のやり取りもあったし、 あと植木さんにもう少し活躍の場を与えてほしかった笑笑
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こういうテーマでしたかぁ。なのでちょっと冗長気味。次はもう少しテンポの良い誉田風をお願いしたいです。
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ミステリーを期待して読み始めたのですが、それとは少し毛色の違う小説だったので少し残念。多少の伏線回収はあるものの、あまり印象的ではありません。 本作では、インターネット上にある個人の情報(電話履歴、メール履歴、SNSの内容等)を警察が犯人逮捕のために秘密裏に活用しているという設定...
ミステリーを期待して読み始めたのですが、それとは少し毛色の違う小説だったので少し残念。多少の伏線回収はあるものの、あまり印象的ではありません。 本作では、インターネット上にある個人の情報(電話履歴、メール履歴、SNSの内容等)を警察が犯人逮捕のために秘密裏に活用しているという設定の上で、全てに正しくあるべき警察という立場にありながら、業務の中でそこから逸脱してしまっている人たちの葛藤が描かれています。 これは少し目線を変えると、とても現実的な問題で、かつ身近にあるため、改めてインターネットとの付き合い方を考えさせられます。 誰かが作って誰かが管理しているサービスを利用している以上、情報の流出は避けられないし、それを阻止することもできない。けど、利用は絶対に止められない。どこまで考えても解決のない問題のような気がして諦めたくなります。 考えさせられる系の本でした。
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途中までは面白かったし、最後まで一定のクオリティであるのは間違いない(誤字はある)けれど、スッキリしないし、思想的にあまり共感できない。つまり、好みではなかったというだけ。本宮が最初と最後で変わりすぎな気がする。
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一つ一つのストーリーが、どこでどうはまるのか、何が引き金となるのか、最後まで楽しませてもらった作品。警察組織の悩みをライトに描きながらも的確に捉えている作品と感じた
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すべての通信は傍受され、個人情報は細大漏らさず抜かれている。 という言説は、実際のところどの程度本当なのだろう。もし、この小説に描かれているように、警察や国家が個人の通信を検閲し、そのデータを蓄積していたとしたら。「プライバシー」なんてものは砂上の楼閣、むしろ蜃気楼のような幻な...
すべての通信は傍受され、個人情報は細大漏らさず抜かれている。 という言説は、実際のところどの程度本当なのだろう。もし、この小説に描かれているように、警察や国家が個人の通信を検閲し、そのデータを蓄積していたとしたら。「プライバシー」なんてものは砂上の楼閣、むしろ蜃気楼のような幻なのだろうか。 疑ったところで、一般市民には真実を知りようがないし、もうネットを生活から切り離して自衛するという手段は現実的ではないところまできている。 私個人は読了後も「覗かれている」ことについては懐疑的ではあるものの、100パーセント虚構でもないのだろうなと思う。 使い古された表現ではあるけれど、テクノロジーがどれほど進化しても、それを扱うのは不完全な人間という生き物なのだ。欲や得を目先にぶら下げられれば、または自らが「正義」を信じて疑わなければ、簡単に誤った道へと進んでしまう。 一般市民にできるのは、せいぜいお上が潔白で公正な存在であることなのかもしれない。
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