つけびの村 の商品レビュー
田舎独特の息苦しさが充満している。報道で見た気持ち悪さが解消されることを期待したけど、読み終わっても得体の知れぬやるせなさだけが残った。惨劇の理由はわからない。
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このルポの怖さは「結局何なのか分からない」事にある。都会暮らしから見ると信じられない程閉ざされた小さなコミュニティにおける噂話が殺人にまで発展する。ネット社会とはまた違う、郷土の怨念みたいなものを感じる不気味な事例。
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2022.4.1読了 とある集落での殺人事件のルポタージュ。 実際にこれがある集落であった事。と読んでいて、薄気味悪く感じた。 過疎化していく、人が減る中で、皆が誰かと認識する中で、揉め事、嫌がらせ、噂が蔓延していく事。 そこに囚われてしまった末路の一つにも感じる。 集落に...
2022.4.1読了 とある集落での殺人事件のルポタージュ。 実際にこれがある集落であった事。と読んでいて、薄気味悪く感じた。 過疎化していく、人が減る中で、皆が誰かと認識する中で、揉め事、嫌がらせ、噂が蔓延していく事。 そこに囚われてしまった末路の一つにも感じる。 集落に限らず、スモールコミュニティ。というのはどこにでもあって、それぞれの当たり前、常識があったりするけど、改めて自分の頭や心は外の広い世界を見ていたい。意識して人と接していたい。と自戒の念を込めて思った。 やはり、想像力、自分で考え調べて判断する。 という事だけは忘れずにいたいもの。 以下ネタバレ感あり。 前半は割と引き込まれて読めたが、後半は間延び感があった。 結局、真相は分からず、村の人たちへのインタビューを集めた感があって個人的には少し物足りなかった。 とはいえ、それは私が勝手に望んでいるもの。 全てそうとは限らない。 とも思ったりした。 ただ、実際に事件を取材した、著者が何を伝えたかったのか。何を思っていたのか。何を感じたか。 それを読み解き、自分が思った事を大切にすれば良いだけなのかもしれない。
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小さなコミュニティ特有のみえない気持ちわるさが文字を通して伝わってきた。集落に関わる人の聞き込みと同時に関連する歴史も追求されていておもしろかった。
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裁判傍聴グループからフリーライターとなった著者による、2013年に山口県の限界集落で起きた5人が殺害され2件の放火があった事件についてnoteで書いていた記事の書籍化版。 噂、妄想、村八分、経済的困窮。 田畑になる土地も少ないその山村では足の引っ張りが日常的にあったらしく、収入が減っている今の日本と重なって見える部分がある。また、勘ぐり(ここでは妄想だが)が殺人に発展する経緯がある種映画ジョーカー的でもあり、舞台が国内なだけになんとも言えない気持ちにさせられた。判決の影で触れられない事実や司法の問題にも触れていて、サラっと読めるわりにモヤモヤが残る。
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もちろん加害者が悪いんだけど 人数が少ない村って悪い方向に行ったら 怖いなーと思った。。 あと憲法39条も考えさせられる。。 人殺すなんて精神的におかしいだろうし、、 判決も事件の大きさによって変わってそうだし。。 前半はガツガツ読めたけどなんだかちょっと 後半ダラダラしちゃったような。 もう一回犯人とやり取りしてほしかったー
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ラストに著者の書きたいことが全て盛り込まれている気がした。 刑法39条の判断基準を明確化しない事には、納得のいく判決は有り得るのか。納得のいく?誰が?どの視点でどの立場から? noteの記事で読んでた時から気になっていたものが書籍化されて読めて良かったです。書籍化してくれて良か...
ラストに著者の書きたいことが全て盛り込まれている気がした。 刑法39条の判断基準を明確化しない事には、納得のいく判決は有り得るのか。納得のいく?誰が?どの視点でどの立場から? noteの記事で読んでた時から気になっていたものが書籍化されて読めて良かったです。書籍化してくれて良かった。日常を放り投げて読み耽ってしまえる一冊。 割と淡々とした口調で「レンタルさん」とか突然登場している事にTwitter民の自分としては地味に面白かった。 噂に隠された真実、火のないところに立つ煙。妄想、障害ではない妄想と、障害だから抱く妄想。 気をつける軸を持つことが大切だな、と自戒を込めて。
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だいぶ前に評判になり興味があった本。 やっと読みました。 賛否は別れるかと思いますが、私は面白かったし良い評価をしたいです。 真実よりもネットでの意見が広がってしまう怖さ、その点で言えば前半だけで事足りる内容だったと思いますが、残る人々のことを考えると必要なことだったのてしょう。...
だいぶ前に評判になり興味があった本。 やっと読みました。 賛否は別れるかと思いますが、私は面白かったし良い評価をしたいです。 真実よりもネットでの意見が広がってしまう怖さ、その点で言えば前半だけで事足りる内容だったと思いますが、残る人々のことを考えると必要なことだったのてしょう。 まとまりとしてはもう一手間あっても良かったのではないでしょうか。
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久々に怒りが沸いた読書でした。何に怒ったというと作者にです。佐々隆三氏を尊敬してるそうですが、私の相性の悪さはそのせいかと。あーあ時間の無駄。この本が候補になる「本屋大賞」にまで八つ当たり。
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2013年の夏、わずか12人が暮らす山口県の集落で、一夜にして5人の村人が殺害された。 犯人の家に貼られた川柳は〈戦慄の犯行予告〉として世間を騒がせたが…… それらはすべて〈うわさ話〉に過ぎなかった。 気鋭のノンフィクションライターが、ネットとマスコミによって拡散された〈うわさ話...
2013年の夏、わずか12人が暮らす山口県の集落で、一夜にして5人の村人が殺害された。 犯人の家に貼られた川柳は〈戦慄の犯行予告〉として世間を騒がせたが…… それらはすべて〈うわさ話〉に過ぎなかった。 気鋭のノンフィクションライターが、ネットとマスコミによって拡散された〈うわさ話〉を一歩ずつ、 ひとつずつ地道に足でつぶし、閉ざされた村をゆく。 〈山口連続殺人放火事件〉の真相解明に挑んだ新世代〈調査ノンフィクション〉に、震えが止まらない! 山口連続殺人放火事件についてのノンフィクション。ノンフィクションだけどエンターテイメント寄り。だから事件の残酷さも非道さも皆無。被告の精神状態が異常なのだということが知れて良かった。
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