世界が赫に染まる日に の商品レビュー
暴力に頼ればそれは簡単なんだけどさ、そうもいかないよねっていうのがまだ分からない子供たちの話だった。
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復讐譚であり勧善懲悪のお話。 いたって物語はシンプルで悪い奴を探して、痛めつけるというもの。 正直ストーリーに捻りはないので途中離脱しかけた。
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櫂と文稀の二人で行う「罰」 少年法によって守られた同じ人間とは思えない犯罪を犯した奴らを最終的に行う従兄弟の土橋祥太の復讐の練習台としていく。 だが昏睡状態だった祥太が覚め、本当に復讐するべきなのか迷っているうちに文稀は一人で中学校に乗り込み復讐を行ったあと自殺を図る。 しかし、死にきれずどうでもいいと考えていたはずの文稀の親が延命措置を行い、昏睡状態となる。 そんな文稀を櫂はお見舞いに行き祥太にしてあげていたように体を動かしてあげるのだった。
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緒方櫂15才は体格の良い普通の中学生である。幼い頃から仲が良かった従弟の土橋祥太がイジメにより片眼を失い昏睡状態にあることから犯人や学校、そしてマスコミの対応に対して鬱屈した感情を昇華できないでいた。 そんな彼が夜の泉第二公園で出会ったのは同級生の高橋文稀だった。クラスでも目立た...
緒方櫂15才は体格の良い普通の中学生である。幼い頃から仲が良かった従弟の土橋祥太がイジメにより片眼を失い昏睡状態にあることから犯人や学校、そしてマスコミの対応に対して鬱屈した感情を昇華できないでいた。 そんな彼が夜の泉第二公園で出会ったのは同級生の高橋文稀だった。クラスでも目立たない文稀の口から出たのは「15才の誕生日に自殺する」だった。櫂はその言葉に驚くわけでもなく、自殺を手伝う代わりに従弟の復讐を手伝ってもらう事を提案する。 櫂と文稀は期限である文稀の誕生日までに祥太の仇である長谷部兄弟に復讐することを計画し、復讐の予行演習として少年法に守られる極悪な少年少女をターゲットとし次々に襲っていった。 法で裁けない少年の犯罪者、犯罪と認められない学校内でのイジメ、上っ面しか報じない安っぽい報道と世間の感心、複雑な家庭に育った文稀はそれら社会の理不尽さに対する復讐を着々と進めてゆく。
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「神様って、いねぇんだな」 主人公の櫂のこの台詞が非常に印象的です。 未成年保護法については度々議論されている問題ですが、櫂と文稀、学校では全く接点の無かった2人が復讐劇を通じて友情を育んでいく姿に、苦しい、というか悲しいというか、とにかく全編を通して胸が締め付けられます。 ...
「神様って、いねぇんだな」 主人公の櫂のこの台詞が非常に印象的です。 未成年保護法については度々議論されている問題ですが、櫂と文稀、学校では全く接点の無かった2人が復讐劇を通じて友情を育んでいく姿に、苦しい、というか悲しいというか、とにかく全編を通して胸が締め付けられます。 実際にあった事件も例に挙がっているので、大切な人間を傷つけられた櫂の怒りも手に取るように伝わって来ます。 非常に友達思いで気持ちの良い性格をしているので、余計に彼の苦しむ姿に感情移入してしまい、また文稀も友情という感情すら理解出来ないまま中学生になってしまったのに、櫂に対して徐々に初めての気持ちを抱いて行く様子に、どうか2人とも幸せになってくれ!!と本を持つ手に力が入りました。 文稀の書き連ねる日記が明らかになって行くにつれて、何度も天を仰ぎました。(私は悲しかったり感動すると天を仰ぐ癖があるようです) クライマックスではどうか、どうか!と祈り続けながらページを捲り、そしてやはり天を仰ぎました。 これからも永遠に続く議論でしょうけれど、実際に本書のような事件が起こり、苦しみが生まれてしまうかもしれないという、櫛木さんの警鐘かも知れません。 ところで、先日友人に「毎回そんなに感情移入しながら読んでいて疲れないのか?」と問われましたが、非常に疲れます。(良い意味で)
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カイとフミキの鮮やかなアオハル復讐譚。 ブログの意図が分かった時「やめろ、立ち止まれ」って願ったけど、カイも止められなかったんだから蚊帳の外にいる自分が止められるはずもない。少しずつわかっていくフミキの邪眼やお兄ちゃん、お祖父ちゃんの話は悲しくなった。 最後の最後、ハッピーエンドじゃなくても二人にとって少しでも良いことがありますようにと願ってしまう。 後久しぶりにアルバート・フィッシュの名前見て変な気分になっちゃった。
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緒方櫂と高橋文稀の復讐劇。 文稀のブログの意味に気付いた時、櫂のことを友達だと信じている文稀がいたんだって知って泣きそうになってしまった。 二人がやっていることは正義を振りかざしたとしたって暴力だし、犯罪だし、良いことではないんだけど、その間に二人の絆が確立していったんだなっ...
緒方櫂と高橋文稀の復讐劇。 文稀のブログの意味に気付いた時、櫂のことを友達だと信じている文稀がいたんだって知って泣きそうになってしまった。 二人がやっていることは正義を振りかざしたとしたって暴力だし、犯罪だし、良いことではないんだけど、その間に二人の絆が確立していったんだなって実感した。 文稀が報われないなぁ。 母親がクズすぎて。 でも、こういう母親も実際いるんだろうなって思えてしまう世の中が怖い。 文稀が今後幸せになれるといい。
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程度の差はあれど誰もが一度は妄想したであろう、いじめに対する報復劇。 私刑の描写が生々しい分、少年たちの心の機微に関しては大雑把な気がしたが、全速力で走り切る展開にはその位が良かったのかも。
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体であれ心であれ誰かの人生に傷をつけることは決して許されることではないけれど周囲とは関係ない事件の主犯格に罰を下していいのは主人公や文稀ではないし練習道具として扱い、自分の欲求を満たそうとしている時点で同レベルだな、と感じた。最終的な文稀の行動が中途半端だったけど中学生が決行したと考えると妥当なのかな 自分に酔ってる感が最高に気持ち悪くて良かった
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これ系の小説はハッピーエンドでもバッドエンドでも、最後はモヤモヤするんだろうなと思いました。 どうせモヤモヤするなら、いっそのこと、非現実的でもいいから、もっとぶっ飛んだ結末だったら面白かったのに。 内容も特にすごく面白いわけではなかったし、盛り上がるのは最初から終盤の初めの方までで、あとは無理矢理、話のオチを作ってる感じでした。 オススメ!って言えるほどの小説ではないと思います。
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