わたしの良い子 の商品レビュー
図書館で何となく手に取って読み出した本ですが、読む手が止まらず2時間程度で読み終わってしまいました…。共感の嵐。 子育て真っ最中の私からするとドンピシャ。 育児の悩みというか、これでいいのか、という考えはきっと誰もが抱く感情だと思います。 そして椿が感じている「普通」「正常」「当...
図書館で何となく手に取って読み出した本ですが、読む手が止まらず2時間程度で読み終わってしまいました…。共感の嵐。 子育て真っ最中の私からするとドンピシャ。 育児の悩みというか、これでいいのか、という考えはきっと誰もが抱く感情だと思います。 そして椿が感じている「普通」「正常」「当たり前」への違和感?が分かりすぎました。 でもそこも全否定するのでは無く、自分と違う考えだと冷静に思っている所が良かった。 そう、そのままで生きてるだけで良い子だと言うことを忘れてはいけませんね。 留めておきたい言葉がたくさんありました。 手元に置いて何度も再読したい1冊です。
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妊娠して出産する過程の中で母性が育つというのが一般論だけれど、子どもという圧倒的に弱くて護られるべき存在を前にしたら、人は「わたしの良い子」といって慈しみながら育てようと奮い立つのかもしれない。 自分に出来るだろうかと思っても、やるしかないと腹を括り奮い立つのだ。 むしろ血縁があ...
妊娠して出産する過程の中で母性が育つというのが一般論だけれど、子どもという圧倒的に弱くて護られるべき存在を前にしたら、人は「わたしの良い子」といって慈しみながら育てようと奮い立つのかもしれない。 自分に出来るだろうかと思っても、やるしかないと腹を括り奮い立つのだ。 むしろ血縁があっても子どもを虐げる大人がいる。 実母かどうか、実父かどうかは 親としての真価に関係ない。 この作品の主人公、椿の言葉や 何より彼女のライフスタイルそのものが甥を第一に考えていて上記を感じた。
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さくへの愛情が分かりすぎる。これは私の話だと思う。ささいな出来事の描写に逐一目が涙で潤ってわかるわかる、と込み上げた。
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登場人物一人ひとりが、素敵でした。 甥っ子の朔を育てる主人公の椿。迷い、悩み、傷つきながらも前に進んでいく。 妹の鈴菜も、一見奔放に生きているようで、生きづらさを抱えており、それでもちゃんと息子の朔の事を大切に思っている。 迷ったって、悩んだって、揺らいだって、それがきっと強...
登場人物一人ひとりが、素敵でした。 甥っ子の朔を育てる主人公の椿。迷い、悩み、傷つきながらも前に進んでいく。 妹の鈴菜も、一見奔放に生きているようで、生きづらさを抱えており、それでもちゃんと息子の朔の事を大切に思っている。 迷ったって、悩んだって、揺らいだって、それがきっと強さになる。ガチガチに固まった状態だと、折れやすいもの。しなやかに生きるには、揺げる方が良いのかもしれません。 人生何度でもやり直せるという、朔という名前に込められた鈴菜の思い。子供は親が育てるのが一番良い、というマイクロアグレッションに静かに抗う椿。誰かを自分より大切に思うという、尊い気持ちを持っている主人公たち。 どれも素敵だなと思いながら、読み進めました。
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寺地はるなさんの文章は、ひらがな表記が上手く使い分けられているなぁと感じた。 だからこそ、彼女の作品にはすっと入り込める気がしてる。 ひらがな言葉が多いからこそ、 一見綿あめみたいなやさしい手触りのやさしい世界観なんだけど、物語が展開されていくうちにそのやさしさの裏側にあるザラザ...
寺地はるなさんの文章は、ひらがな表記が上手く使い分けられているなぁと感じた。 だからこそ、彼女の作品にはすっと入り込める気がしてる。 ひらがな言葉が多いからこそ、 一見綿あめみたいなやさしい手触りのやさしい世界観なんだけど、物語が展開されていくうちにそのやさしさの裏側にあるザラザラした剥き出しの部分に触れて落ち着きがなくなっていく感じ。 ......改めてだけど、寺地はるなさんの文章好きだなぁ。色々漁ってみよう〈( ^.^)ノ ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
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出会えてよかった。そう思える本。 結婚もしてないし子どももいない。じぶんの時間は全部自分に使える環境の私からして、子育ての大変さはまだまだ想像がつかなかった。 そして誰かを守っていくこと育てていくことの大変さ、幸せさも。 そんな未知の世界を少し見せてくれた本。人生は酸いも甘いもあ...
出会えてよかった。そう思える本。 結婚もしてないし子どももいない。じぶんの時間は全部自分に使える環境の私からして、子育ての大変さはまだまだ想像がつかなかった。 そして誰かを守っていくこと育てていくことの大変さ、幸せさも。 そんな未知の世界を少し見せてくれた本。人生は酸いも甘いもあるけれど、この先もきっと辛い日はあるけれど、どうか柵も椿も鈴菜も、幸せに生きてほしい。 大切に育ててくれた家族に、ここまで育ててくれてありがとうって心から思う。
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穏やかな気持ちにさせて貰えた。初めから子供を1人で育てようとするとストレスが溜まり、上手くいかないと思う。子供は社会全体で育てるべきだ。鈴菜に椿のような姉がいてよかった。近頃、協調性を重視しすぎて、個性が失われつつあるように感じる。ふつうがいいことだとは思わない。椿が朔の気持ちを...
穏やかな気持ちにさせて貰えた。初めから子供を1人で育てようとするとストレスが溜まり、上手くいかないと思う。子供は社会全体で育てるべきだ。鈴菜に椿のような姉がいてよかった。近頃、協調性を重視しすぎて、個性が失われつつあるように感じる。ふつうがいいことだとは思わない。椿が朔の気持ちを理解しようとし、世間一般の「いい子」を押し付けないのがいいと感じた。
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お初作家でサクサクながら読み応えある小説。 奔放な妹の子供を預かる主人公のお話。 子供にとって、自分にとっての良い子とは。 大人になってもそれぞれの役割の中で良い子の呪縛は存在する。 妻、夫、親、兄弟姉妹、会社員、友人。 家ではアイツ嫌いって言っていいんだよ。
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「良い子」って何? 私にとっての「良い子」は誰かにとっての「良くない子」? 誰でも持っている両面性。立場が変われば見方も変わる。万人への良い子はいない。褒め言葉として使ってきたが、このコトバは、繰り返される事で相手心の自由を縛っていた。実は自分にとって都合の良い言葉だった事に気付...
「良い子」って何? 私にとっての「良い子」は誰かにとっての「良くない子」? 誰でも持っている両面性。立場が変われば見方も変わる。万人への良い子はいない。褒め言葉として使ってきたが、このコトバは、繰り返される事で相手心の自由を縛っていた。実は自分にとって都合の良い言葉だった事に気付く。「良い子」の本質を考えさせられました。
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お互いの気持ちがわからず、どんな関係でもギクシャクしてしまうことは多いですね! いつか歩み寄れる日が来ることがわかっていれば、どんなことも乗り越えられるのかな~ 皆が幸せになれますようにと思わずにはいられません。
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