わたしの良い子 の商品レビュー
たぶん、初めての作家さん。 あっという間に読めて、とてもよかった! わたしの良い子・・・「の」、がいい。 大人にとっての良い子、世間体での良い子。 誰とも比べることのない、わたしの良い子、がとてもいい。 主人公の椿のキャラクターに、ぞっこん惚れた! 痴漢やパワハラ上司にカ...
たぶん、初めての作家さん。 あっという間に読めて、とてもよかった! わたしの良い子・・・「の」、がいい。 大人にとっての良い子、世間体での良い子。 誰とも比べることのない、わたしの良い子、がとてもいい。 主人公の椿のキャラクターに、ぞっこん惚れた! 痴漢やパワハラ上司にカツを入れるところ、 悩める友人に正直に対峙するところ、 恋人に対する真直ぐな思い、 なにより、自由奔放な妹を大切に思うところ、 もちろん、甥っ子の朔を全力で守るところ! 椿にとっては愛する人は皆、良い子なのだ! 朔に対して「感謝なんかしなくていい」という、 母のスペアであることも受け止め、 ただただ、無償の愛を注ぐ姿に、涙が止まらない。 ワンオペ育児でたくさんの悩める人がいる。 子供は、みんなの宝、地域や国の宝。 大人たち助け合いながら大切に育てるもの。 くすっと笑えて、スカッとして、暖かい気持ちになれた。 ほかの本も読んでみたい。
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朔って漢字を好きになった◎ 椿ちゃんも恋人(高雄)も好き! 子育ての日々、 物事を決めつけないように 意識して過ごす日々、 あったかい物語
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良い子とは、なんなのか?考えさせられる物語。 ▶︎読んでほしい人 不本意な人生だと、感じている人 ▶︎きっかけ 書店の古本コーナーで見かけた
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出ていってしまった妹の子供と暮らすことになった椿。 私だったら、親のくせに放り出して、と思ってしまいそうなのに、椿は面倒を見るという感覚ではなく、一緒にいるという感覚をもっていて、ある意味一線引いているのに優しさがあって素敵だなと思った。
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妹の子どもを預かる姉の話。 少し成長が遅い朔くん。 温かく見守ろうとするけど時には イライラすることも。 彼氏や女友達、学生の頃の同級生とその妻。 色んな人間模様を通して描かれてるのは 「色々あるけどそれでも生きていかないとね」 寺地さんの文章はとても読みやすく 細かい感情描...
妹の子どもを預かる姉の話。 少し成長が遅い朔くん。 温かく見守ろうとするけど時には イライラすることも。 彼氏や女友達、学生の頃の同級生とその妻。 色んな人間模様を通して描かれてるのは 「色々あるけどそれでも生きていかないとね」 寺地さんの文章はとても読みやすく 細かい感情描写がハッとさせられる。 朔くんの成長にホッコリしました☺️
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わたしは、朔に生きてほしい。「良い子」じゃなくたっていい。ただこの世界を生き延びてほしい。 -本文より 子どもを思うとき、根源は本当にそれ。 そのために辛くないように、上手にできるようにと先回りして、怒ったり落ち込んだりするけれど、生まれた時、小さい時はただただ健やかに育ってほ...
わたしは、朔に生きてほしい。「良い子」じゃなくたっていい。ただこの世界を生き延びてほしい。 -本文より 子どもを思うとき、根源は本当にそれ。 そのために辛くないように、上手にできるようにと先回りして、怒ったり落ち込んだりするけれど、生まれた時、小さい時はただただ健やかに育ってほしいと願うだけだった。 大人も子供も間違っても上手くいかなくてもあきらめずに何度だって始めればいい。 最初は妹の鈴菜ちゃんふざけんな、だったけど、名前の由来を聞いた時に私も顔がくしゃくしゃになった。 みんな「いい子」だ。
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冷静な主人公椿。感情的な妹とその子朔。妹の子供を預かって世話をするって考えただけでも大変。 親子だから1番に依存する仲になるのに叔母と甥ではたまにやって来た母に勝てない。主人公は更々そんなことを考えてないのだけれど。 色々目の前にでき湧く面倒ごとにイライラせずに1から100まで数...
冷静な主人公椿。感情的な妹とその子朔。妹の子供を預かって世話をするって考えただけでも大変。 親子だから1番に依存する仲になるのに叔母と甥ではたまにやって来た母に勝てない。主人公は更々そんなことを考えてないのだけれど。 色々目の前にでき湧く面倒ごとにイライラせずに1から100まで数えて心を落ち着かせて対応する椿さんが素晴らしい。
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2024年3冊目。 「ねえ、朔。わたしが今、あなたの手を離さないのは、いつかこの手を離すため。だってあなたはいつか大人になる。ひとりで生きていけるその日まで、しっかり手を繋いでいよう」いつか、繋いでいた手が離れる時が来る。もう目の前まできている今、この言葉がすごく心に響いた。 ...
2024年3冊目。 「ねえ、朔。わたしが今、あなたの手を離さないのは、いつかこの手を離すため。だってあなたはいつか大人になる。ひとりで生きていけるその日まで、しっかり手を繋いでいよう」いつか、繋いでいた手が離れる時が来る。もう目の前まできている今、この言葉がすごく心に響いた。 子育て中に感じた沢山の想いが詰まっていて、朔と椿の関係に何度も胸がギューとした。 「わたしたち大人にとっての(扱いやすくて)良い子でいなさい」の言葉で「わたしの良い子」のタイトルの深さに気付いた。 読後もなんだかほわんとした気持ちに浸れた1冊。
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妹が子供を産んで男のもとへ出奔し、姉の椿は、甥っ子の朔と1LDKのマンションで暮らす事になる。 普通の子と同じことができない朔。お母さんでなく、叔母ですといちいち説明しなければならない椿。普通と同じ必要はあるのか悩む椿。 朔に我慢しなくていい、と言えたとき、何かが変わった。 皆と...
妹が子供を産んで男のもとへ出奔し、姉の椿は、甥っ子の朔と1LDKのマンションで暮らす事になる。 普通の子と同じことができない朔。お母さんでなく、叔母ですといちいち説明しなければならない椿。普通と同じ必要はあるのか悩む椿。 朔に我慢しなくていい、と言えたとき、何かが変わった。 皆と同じ必要はないし、そのために我慢しなくていい。そのままを受け入れ、一緒に手探りで進むしかない。 優しく、他人に左右されず、力強い椿に、心うたれます。いい人だなぁ。
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温かかった。良い作品でした。出奔した妹が置き去りした甥っ子朔と暮らす椿。周りの人々にもそれぞれの抱えている問題、悩みなど、一人ひとり違っていいんだと思えます。そしてやっぱり子供って無条件に親を必要としているのだと思うと、椿と朔の今後が気になり一気読みでした。朔はきっと素敵な優しい...
温かかった。良い作品でした。出奔した妹が置き去りした甥っ子朔と暮らす椿。周りの人々にもそれぞれの抱えている問題、悩みなど、一人ひとり違っていいんだと思えます。そしてやっぱり子供って無条件に親を必要としているのだと思うと、椿と朔の今後が気になり一気読みでした。朔はきっと素敵な優しい大人になるよね。
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