罪と祈り の商品レビュー
現代編と過去編が交互に進む。両者間の登場人物の当てはめがミステリ的にはポイント。リーダビリティは高く、集中すればあっという間に読める。自分としては、こんなことするのかなあ、という感じで、動機がふに落ちませんでした。
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元警察官の辰司が、隅田川で死んだ。息子の亮輔と幼馴染みで刑事の賢剛は、賢剛の父の自殺とのつながりを疑う。そして時代を揺るがした未解決誘拐事件の真相とは? 貫井徳郎の筆力でどんどんページを捲らせるけれど、登場人物の名前が覚えにくく、やや混乱した。バブルの裏側で傷ついた人々も当然い...
元警察官の辰司が、隅田川で死んだ。息子の亮輔と幼馴染みで刑事の賢剛は、賢剛の父の自殺とのつながりを疑う。そして時代を揺るがした未解決誘拐事件の真相とは? 貫井徳郎の筆力でどんどんページを捲らせるけれど、登場人物の名前が覚えにくく、やや混乱した。バブルの裏側で傷ついた人々も当然いたわけだが、それが本作の根幹をなす犯罪の動機になるとまでは思えず、リアリティが決定的に欠如していると感じた。 (Ⅽ)
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真実に辿り着けば着くほど、とにかく切なく哀しかった。でも、それと同時に登場人物全員がとても魅力的で愛おしい。誰の気持ちも分かってしまうから、誰も憎めないし否定できない。だからとにかく胸が締め付けられるよつな哀しさがあった。亮輔と健剛の未来が明るいことだけに、少しの期待と祈りをこめ...
真実に辿り着けば着くほど、とにかく切なく哀しかった。でも、それと同時に登場人物全員がとても魅力的で愛おしい。誰の気持ちも分かってしまうから、誰も憎めないし否定できない。だからとにかく胸が締め付けられるよつな哀しさがあった。亮輔と健剛の未来が明るいことだけに、少しの期待と祈りをこめたい。
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親の世代と子供の世代が交互に描かれ丁寧に書き込まれてもいるのだけれど,そもそもこんなことで誘拐事件を起こすだろうかとそもそもの発端からして違和感の残る物語で,そこがずれた感じだと最後までスッキリしなかった.どんな事情があるにしても子供の誘拐が正義であるはずがない.
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- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
現代の元警官殺人と、約30年前の未解決誘拐事件が絡み合って進行していく。 序盤は面白いなと思っていたが、誘拐事件のところ、どうなんだろう。動機、実行性などかなり疑問で以降は気持ちが乗っていかなかった。 警官殺人の動機もちょっと。さくらの正体はミエミエだったけど。 最後もなんとなく消化不良で終わってしまった。
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11月-5。3.5点。 警官だった父が、飲んだ後に殺害される。原因を調査する息子と、警官の親友。親友の父親は警官だった父と親友だったが、自殺。 重いストーリー。少しずつ明らかになる父と、自殺した親友の真実。読み応えあり、面白い。
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現代の息子達とバブル時代の父親達の時間軸で交互に話が進む展開が面白い…と思ったけれど、父親達が起こした誘拐事件の動機が弱すぎて何だか説得力がない。さほど親しくはない顔見知りの友人の死に怒り、地上屋の非道に怒り、その鉄槌を下すために起こした誘拐事件。子供を巻き込むことが正義になるの...
現代の息子達とバブル時代の父親達の時間軸で交互に話が進む展開が面白い…と思ったけれど、父親達が起こした誘拐事件の動機が弱すぎて何だか説得力がない。さほど親しくはない顔見知りの友人の死に怒り、地上屋の非道に怒り、その鉄槌を下すために起こした誘拐事件。子供を巻き込むことが正義になるのだろうか?成功したとしてもその身代金を自分たちで使おうとするのはどうなんだろうか?と色んな「?」が出てしまい何だか話が強引な気がして途中からどうも読む気力が萎えてしまった。特に警察官が妹のように大切にしている女性のために事件に荷担するのだが、その関係性の説明があまりないので短絡的にしか見えなかった。ラストの息子達二人の会話も何だか軽い気がするし。設定は面白いのに事件や動機に穴がありすぎて自分には残念だった。
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元警察官の父親が殺されたところから話が始まります。主人公には親友がいるのですが親友の父は主人公の父親の親友でした過去と未来、親友同士を行ったり来たりしながら話が続いていきます。登場人物全員に意味がある。最後まで常に予想を裏切られました。そして切ないラスト。名作です。
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先日著者の妻君である加納朋子の本を読んだところだが、今度は亭主の方である。そして最近読んだ本が奥田英朗の「罪の轍」だ、同じく誘拐を扱った小説で時代はオリンピックの1年前、本作はバブルの終焉頃である、作家というものは同時期に同じようなアイデアが浮かぶものだろうか、他の作家も同系統の...
先日著者の妻君である加納朋子の本を読んだところだが、今度は亭主の方である。そして最近読んだ本が奥田英朗の「罪の轍」だ、同じく誘拐を扱った小説で時代はオリンピックの1年前、本作はバブルの終焉頃である、作家というものは同時期に同じようなアイデアが浮かぶものだろうか、他の作家も同系統の作品を出しているのかもしれない。本作は著者の特徴でもある回りくどい展開であるが、綿密に計算された造りである、だが自殺で罪が消せるわけはないだろうとは思ってしまった。せめて相棒刑事に西條を登場させるサービスぐらいはして欲しかった。
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隅田川で上がっ元警官の水死体を発端に過去の犯罪が姿を現していく…。住み慣れた土地を離れざるを得ない状況に追い込んだ罪に罪で応じようとした者たちは等しく悲しみに取りつかれていく。元警官の息子と親友の警官との友情は救いだが…。
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