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熱源 の商品レビュー

4.1

350件のお客様レビュー

  1. 5つ

    118

  2. 4つ

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  3. 3つ

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  5. 1つ

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2020/12/21

読みやすくて面白い小説。 人のために、自分のためにと生を感じた時に人は熱くなる。人こそが熱の源なのだ。 登場人物はみな自分たちの故郷を未来に残すために必死にもがいて、かっこよかった。

Posted byブクログ

2020/12/18

アイヌ民族に興味があって選んだ本だったけれど、そういうことでは無かったかな。 生きるって、それぞれに意味(使命)があるだなんて大それたものではなくて、命がある限りは生きることをやめないのがいいんじゃん、て背中に手でも当てられてる感じ。 物語的には寒い今の季節にめちゃくちゃ合うし、...

アイヌ民族に興味があって選んだ本だったけれど、そういうことでは無かったかな。 生きるって、それぞれに意味(使命)があるだなんて大それたものではなくて、命がある限りは生きることをやめないのがいいんじゃん、て背中に手でも当てられてる感じ。 物語的には寒い今の季節にめちゃくちゃ合うし、冬休みのお供におすすめしたいな。

Posted byブクログ

2020/12/13

「自分が何者であるのか」を強く意識させられた作品だった。 同時に「人は死ぬ」ということをこれでもか、というくらい痛感させられた作品でもあった。 一人でも多くの「日本人」が一読することを願う。

Posted byブクログ

2020/12/12

タイトルがいい。 良作はタイトルが、これしかないって感じでカチッとはまるから素晴らしい‥。 極寒の地で繰り広げられるストーリーなのに、どいつもこいつも熱い奴ばっかだぜ!

Posted byブクログ

2020/12/11
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

登場人物の大半は実在の人物であり、忠実とフィクションが混在して描かれています。 私の全く知らない時代の話ですが、樺太とかアイヌも単語で知ってる程度だったので、とても難しかったんですが勉強になりました。 主人公がたくさん出てくる感じで、それぞれに波乱万丈なストーリーがあります。 すごい読み応えで、久しぶりに読書した‥という感じです。 最後の100ページくらいは止まりませんでした。 登場人物や地名や事件など、もっと知りたくなりたくさん検索してしまいました。 アイヌの女性の鼻と口の間の入墨はいくらなんでも痛そうだ…。

Posted byブクログ

2020/12/05

レーニンのお兄さんから二葉亭四迷まで、名前知ってるがどんな人だったか知らない人が多数登場。 偶然のような必然で繋がっていく。 世界は広いようで狭い。 環境に適応して平和に暮らしていたアイヌより、弱肉強食の西洋文明のどちらが進んでるのか? 結果が答えなら進化は何なのか 実は世界は...

レーニンのお兄さんから二葉亭四迷まで、名前知ってるがどんな人だったか知らない人が多数登場。 偶然のような必然で繋がっていく。 世界は広いようで狭い。 環境に適応して平和に暮らしていたアイヌより、弱肉強食の西洋文明のどちらが進んでるのか? 結果が答えなら進化は何なのか 実は世界は退化してるのか?

Posted byブクログ

2020/12/05

フィクションではあるが、かなり史実に基づいた内容になっている。明治から太平洋戦争までの樺太を舞台にアイヌたちが時代に翻弄される様を見事に描き出し、民族とは何か、人間とは何かを問いかけてくる作品である。 日本は島国でかつ単一民族のため、諸外国のような民族紛争は他人事だと思っていたが...

フィクションではあるが、かなり史実に基づいた内容になっている。明治から太平洋戦争までの樺太を舞台にアイヌたちが時代に翻弄される様を見事に描き出し、民族とは何か、人間とは何かを問いかけてくる作品である。 日本は島国でかつ単一民族のため、諸外国のような民族紛争は他人事だと思っていたが、本書でのアイヌ民族や琉球民族など、厳密には日本民族(ここでは敢えて日本人ではなく日本民族と記載する)とは異なる民族も存在していることを忘れがちである。 民族という単位をどこまで細分化するのかという議論もあるだろうが(明治維新前であれば、各藩がそれぞれ異なる文化を持ち合わせているわけでだから、その単位を民族として扱うこともできると思う)、効率化を求めれば文化を統一して同一民族にした方が良いかもしれないが、祖先から受け継いできた財産である文化が消えてしまうことは残念なことである。 日本における少数民族の声を参考にすることで、世界の民族紛争に対する解決の糸口になるのではないのか。

Posted byブクログ

2020/11/30

歴史ものに慣れていないと序盤はなかなか入り込めないが、辞書を片手に少しずつ読み進めた。 タイトル通り、極寒の地で『熱』を求め続ける人々の心情が読み手にダイレクトに伝わってくる。

Posted byブクログ

2020/11/29

始めは中々物語に入り込めなかったが、読み進めるにつれ、引き込まれた。歴史物に読み慣れていないせいか、展開が早すぎ、壮大なテーマなのにもったいないと思うこともあった。最後に近くにつれ、二人の主人公が求めた故郷を思う気持ちを、身近な物として感動を覚える。それは自分のアイデンティティを...

始めは中々物語に入り込めなかったが、読み進めるにつれ、引き込まれた。歴史物に読み慣れていないせいか、展開が早すぎ、壮大なテーマなのにもったいないと思うこともあった。最後に近くにつれ、二人の主人公が求めた故郷を思う気持ちを、身近な物として感動を覚える。それは自分のアイデンティティを求める、壮大な旅だった。涙が出るシーンもあり、読書を楽しめる本である事は間違いない。

Posted byブクログ

2020/11/26

バックグラウンドの異なる数人の登場人物たちの人生が絡み合う壮大な物語と、さまざまな国や地域の歴史や文化を楽しめる。それぞれの登場人物が抱える使命や精神、アイデンティティにかんする想いが、独特な歴史を積んできた樺太などを舞台に駆け巡る。心に「熱源」を持ちたくなる。

Posted byブクログ