日本近現代史講義 の商品レビュー
14の観点から明治維新〜戦後の日中関係まで、参考図書の紹介もたっぷりに説明されていて、日本の近現代史について、とても勉強になった。
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日本の近現代史について、14人の研究者によって執筆されています。約300ページとコンパクトであり、なおかつ分かりやすいです。特定の歴史観やイデオロギーに偏らないようにしてあるそうで、初心者が基本を学ぶのにも良いと思います。個人的には、戦後の日中・日韓関係の流れがよく分かって良かっ...
日本の近現代史について、14人の研究者によって執筆されています。約300ページとコンパクトであり、なおかつ分かりやすいです。特定の歴史観やイデオロギーに偏らないようにしてあるそうで、初心者が基本を学ぶのにも良いと思います。個人的には、戦後の日中・日韓関係の流れがよく分かって良かったです。
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自分は日本のことを全然知らなかったと思った。明治維新以降の日本と、中国や朝鮮の関係とその歴史について日本の視点からも世界の視点からも書かれていて、割と中立の視点から見られたと思う。国際政治に興味が沸いたので、良いきっかけにもなったと思う。
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面白い 見識のレベルに圧倒された 日本史の復習ではなく、うーむと考えさせられた論点多 1.徳川家康への高い評価 正論だが受けない 天下の政は重箱をすりこぎで洗う 細かいことに干渉せず 才能や知恵ある者を使えず、役に立たない者と議論不可 家康の大きな構想力→江戸システムの実現 ト...
面白い 見識のレベルに圧倒された 日本史の復習ではなく、うーむと考えさせられた論点多 1.徳川家康への高い評価 正論だが受けない 天下の政は重箱をすりこぎで洗う 細かいことに干渉せず 才能や知恵ある者を使えず、役に立たない者と議論不可 家康の大きな構想力→江戸システムの実現 トップエリートの達観 上洛で討たれても戦争より可 「覚悟」日頃から読書・哲学・歴史に親しむ 2.満洲の返還期限 認識されていない 3.戦略人材の枯渇・育てられなかった 日米開戦の失敗 面子と意地を優先 4. 5.
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「日本の将来について考える」というと大げさになるが、誰もが、「日本はどういう国になっていくのかな?」と考えることがあると思う。その時に頼れるものの一つに「歴史を学ぶ」ということがあると思う。特に日本の近現代史(「日本の近現代史というのはいつからの歴史か?」という問いは置いておいて...
「日本の将来について考える」というと大げさになるが、誰もが、「日本はどういう国になっていくのかな?」と考えることがあると思う。その時に頼れるものの一つに「歴史を学ぶ」ということがあると思う。特に日本の近現代史(「日本の近現代史というのはいつからの歴史か?」という問いは置いておいて)を知ることは、今現在の日本の国の構造や成り立ちを理解する助けになると思う。 そういうことを考えているので、何冊か日本の近現代史の本を読んでみた。この本を含めて面白く為になる本が多いのであるが、私が「日本がどういう国になるかを考えるにあたっての一助となる日本の歴史」を理解したかというと、こころもとない。 それは、たぶん、単純な勉強方法の話だと思う。 一つは、もう少し集中的に勉強しないと頭に入らないということ。数か月に1冊程度、思い出したように、このような新書的な本を読んでも、その時には面白く分かったつもりになるが、歴史の流れや背景をつかみきれていないのだろうし、単純に読んだものを忘れてしまうということもある。 もう一つは、日本の近現代史は、日本での出来事だけで出来上がっている訳ではないということだ。第一次大戦、世界恐慌、第二次大戦にあたっての欧米各国の動き、すなわち、当時の世界史を知ったうえでないと、日本の近現代史の理解が浅くなるということである。 ということなので、いつか、世界史・日本史を集中的に勉強したいと思った。
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どうしても、複眼的に捉えるべき日本の近現代史を限られた紙面で語ろうとすると、教科書的、表面的な扱いにならざるを得ず、消化不良。 以下抜粋~ 幣原喜重郎外相や井上準之助蔵相は、南満権益は経済権益なのであり、したがって、日中間の経済的連携が強化されれば、両国の政治的軋轢も自ずと解消...
どうしても、複眼的に捉えるべき日本の近現代史を限られた紙面で語ろうとすると、教科書的、表面的な扱いにならざるを得ず、消化不良。 以下抜粋~ 幣原喜重郎外相や井上準之助蔵相は、南満権益は経済権益なのであり、したがって、日中間の経済的連携が強化されれば、両国の政治的軋轢も自ずと解消される筈だと考えていた。 イギリスは、日本が南方から入手した資源をシベリア鉄道経由でドイツに送ることを懸念し、経済圧迫を始めた。 (日本の南方進出方針に対して)
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ちょうどいい粒度で、明治から昭和初期までの流れを知ることができて、大変によかった。 どこを読んでも、過去を知っている我々からすると、なぜそんな選択をしてしまうのかと悔やまれるところが多いが、それらはすべて先人達が考え抜いた末、当時世論も踏まえての選択であることを、よく考えるべきだ...
ちょうどいい粒度で、明治から昭和初期までの流れを知ることができて、大変によかった。 どこを読んでも、過去を知っている我々からすると、なぜそんな選択をしてしまうのかと悔やまれるところが多いが、それらはすべて先人達が考え抜いた末、当時世論も踏まえての選択であることを、よく考えるべきだ。
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明治維新から90年代までの歴史的な出来事について、それぞれの時代区分で、専門の学識者が分担執筆し、詳述してつないでいく。どの章を読んでも独立して読める構成ながら、通しで読むことによって、日本の歩んできた歴史を俯瞰できる。 過去から学ぶ、という視点で参考になる重要な史実に触れること...
明治維新から90年代までの歴史的な出来事について、それぞれの時代区分で、専門の学識者が分担執筆し、詳述してつないでいく。どの章を読んでも独立して読める構成ながら、通しで読むことによって、日本の歩んできた歴史を俯瞰できる。 過去から学ぶ、という視点で参考になる重要な史実に触れることができる。日本の歴史に限らず、世界史の中で、現状の立ち位置を客観視し、負の遺産を繰り返さない意思と知見が、今こそ政治家に必要であると、改めて感じさせられる。 政治の劣化により、地球規模での破滅へ向かう愚は避けなければならない。
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各論の出来、というと上から目線になってしまうが、ばらつきがあるように感じた。 中身が薄く感じるものから、大きな知見を得られるものまであった。 個人的な印象として、序論の山内氏の文章は自民党への阿りがあるのか?と感じてしまった。
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- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
明治維新からの日本近現代史を、14人の精鋭が講義する。 世界史と融合した新しい歴史を模索するとともに、明治以前の日本との関連性にも言及する。 「パクス・トクガワナ(徳川の平和)」 「最高のオムレツを作るためには、割るべき卵の数に制限はない」 この本の出発点が、自民党で行われた「歴史を学び未来を考える本部」での講義が基になっている。 歴史を語れる政治家が、どれほどいるだろうか。
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