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日本近現代史講義 の商品レビュー

4.3

33件のお客様レビュー

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2020/05/11

近現代史は日本史A・Bともに扱う時代であり、現代社会の諸問題に直接関連する事柄も多いため、勉強の必要性を痛感しているところです。 おすすめ(?)は第11章の木村幹「日本植民地支配と歴史認識問題」です。 植民地及び植民地支配とはどういうものなのかをしっかり確認してから議論することが...

近現代史は日本史A・Bともに扱う時代であり、現代社会の諸問題に直接関連する事柄も多いため、勉強の必要性を痛感しているところです。 おすすめ(?)は第11章の木村幹「日本植民地支配と歴史認識問題」です。 植民地及び植民地支配とはどういうものなのかをしっかり確認してから議論することが大切であると感じました。 大変参考になる論考です。

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2020/04/18

そもそもこの本が成立したのが、歴史から政治への知恵を得ようという国会議員の企画だったとのこと。こうして歴史から学ぼうとする政治家の存在に嬉しくなった。 各時代の歴史の専門家が講義しているだけあって、微細な事実の迫力はしっかりしている。かつ、それぞれの先生がこの短い講義で「今何を伝...

そもそもこの本が成立したのが、歴史から政治への知恵を得ようという国会議員の企画だったとのこと。こうして歴史から学ぼうとする政治家の存在に嬉しくなった。 各時代の歴史の専門家が講義しているだけあって、微細な事実の迫力はしっかりしている。かつ、それぞれの先生がこの短い講義で「今何を伝えるか?」に絞ってくださっているので、事実に溺れるのではなく、学びを受け取りやすい。 結果、ここまで長いスパンで、特に朝鮮と中国、アメリカ、ロシアと日本の関係について考えさせられる内容になっている。

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2020/03/29

「歴史に学ぶ」とはどういうことなのかを突きつけられた。 後知恵バイアスのメガネを外すのは難しいことである。 しかし,左からでも右からでもなく,フラットに事実をつぶさに観察することで"いま,ここ"にある問題への教訓を引き出すことができる。

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2020/03/12

全部が全部、頭に入ってきたわけではないのだが、歴史を勉強する人はさすがにいろいろなベクトルを同時的によく観て、それを体型立てた意味付けができるのだなと驚く。

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2020/02/13

特定の歴史観やイデオロギーに偏らず実証を旨とする第一線の研究者達により、日々蓄積され塗り替えられる日本近現代史の研究成果。 序 章 令和から見た日本近現代史 ヘロドトスの「悪意」から劉知幾の「公平」へ 山内昌之 第1章 立憲革命としての明治維新 瀧井一博 第2章 日清戦争と...

特定の歴史観やイデオロギーに偏らず実証を旨とする第一線の研究者達により、日々蓄積され塗り替えられる日本近現代史の研究成果。 序 章 令和から見た日本近現代史 ヘロドトスの「悪意」から劉知幾の「公平」へ 山内昌之 第1章 立憲革命としての明治維新 瀧井一博 第2章 日清戦争と東アジア 岡本隆司 第3章 日露戦争と近代国際社会 細谷雄一 第4章 第一次世界大戦と日中対立の原点 奈良岡聰智 第5章 近代日中関係の変容期 1910年代から1930年代 川島真 第6章 政党内閣と満洲事変 小林道彦 第7章 戦間期の軍縮会議と危機の外交 第二次世界大戦への道① 小谷賢 第8章 「南進」と対米開戦 第二次世界大戦への道② 森山優 第9章 米国の日本占領政策とその転換 楠綾子 第10章 東京裁判における法と政治 日暮吉延 第11章 日本植民地支配と歴史認識問題 木村幹 第12章 戰後日中閔係 井上正也 第13章 ポスト平成に向けた歴史観の問題 戦後から明治へ、さらにその先へ 中西寬 おわりに 「無限の宝庫」としての歴史 細谷雄一

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2020/01/15

自民党が2015年から2018年まで歴史の勉強会をしていたようで、その講義録を書籍化。明治維新から150年分を300ページで語っているので、内容的に濃いとは言えないが(それなりに詳しく知るためには各講の参考文献ぐらいは読む必要はあるだろう)、勉強会参加者は少なくともこのレベルは押...

自民党が2015年から2018年まで歴史の勉強会をしていたようで、その講義録を書籍化。明治維新から150年分を300ページで語っているので、内容的に濃いとは言えないが(それなりに詳しく知るためには各講の参考文献ぐらいは読む必要はあるだろう)、勉強会参加者は少なくともこのレベルは押さえているという理解でよいのだろうか?なんなら、試験やレポート課題を与えればいいのにと思ったり。いずれにしても、歴史学者による政治家教育は必要だろうな。

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2020/01/03

1920年代には、日本政府は、朝鮮半島や台湾等からの労働者の移入を制限し、これを厳しく取り締まっている。しかしながら、この状況は日中戦争が開始され、大量の人々が兵士、さらには労働者として動員されるようになると一変する。植民地からの人的資源に頼らざるを得なくなった日本政府は、これと...

1920年代には、日本政府は、朝鮮半島や台湾等からの労働者の移入を制限し、これを厳しく取り締まっている。しかしながら、この状況は日中戦争が開始され、大量の人々が兵士、さらには労働者として動員されるようになると一変する。植民地からの人的資源に頼らざるを得なくなった日本政府は、これと並行して植民地の人々の「日本人化」も強化した。植民地住民が本土の人間と同じ生活習慣や価値観を持ってくれなければ、戦時体制の維持が困難になるからである。こうして、現地語教育が廃止され、神社参拝が強制され、さらには個々人の名前をも日本人化する創氏改名が行われることになる。そしてこのことは、あたかも植民地支配全体を代表するかのように言われる問題の多くが、実は50年あるいは35年にわたった長期の植民地支配の、最後の5年あまりに集中して現れたものであることを意味している。当然のことながら、この短い時期の状況の理解を前提として、日本による植民地支配を議論することは誤りである。

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2019/12/29

どちらかというと硬派な日本近現代史。外交が多めかな。確かに政治外交史は重要だからね。木村氏の論説に触れることができてよかった。皆さんバランス感覚が良い。序章で山内さんが家康をほめたたえているのはなんか面白かった。

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2019/12/23

令和から見た日本近現代史 / 山内昌之 著(1947-、札幌市、中東史) 立憲革命としての明治維新 / 瀧井一博 著(1967-、福岡県、法学) 日清戦争と東アジア / 岡本隆司 著(1965-、京都市、東洋史 日露戦争と近代国際社会 / 細谷雄一 著(1971-、市川市、国際政...

令和から見た日本近現代史 / 山内昌之 著(1947-、札幌市、中東史) 立憲革命としての明治維新 / 瀧井一博 著(1967-、福岡県、法学) 日清戦争と東アジア / 岡本隆司 著(1965-、京都市、東洋史 日露戦争と近代国際社会 / 細谷雄一 著(1971-、市川市、国際政治学) 第一次世界大戦と日中対立の原点 / 奈良岡聰智 著(奈良岡聰智、青森市、日本史) 近代日中関係の変容期 / 川島真 著(1968-、東京都、東洋史) 政党内閣と満洲事変 / 小林道彦 著(1956-、熊谷市、日本史) 戦間期の軍縮会議と危機の外交 / 小谷賢 著(1973-、京都府、西洋史) 「南進」と対米開戦 / 森山優 著(1962-、福岡市、日本史) 米国の日本占領政策とその転換 / 楠綾子 著(1973-、神戸市、政治学) 東京裁判における法と政治 / 日暮吉延 著(1962-、東京都、政治学) 日本植民地支配と歴史認識問題 / 木村幹 著(1966-、東大阪市、政治学) 戦後日中関係 / 井上正也 著(1979-堺市、政治学) ポスト平成に向けた歴史観の問題 / 中西寬 著(1962-、池田市、政治学)

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2019/11/19

<目次> 序章   令和から見た日本近現代史 第1章  立憲革命としての明治維新 第2章  日清戦争と東アジア 第3章  日露戦争と近代国際社会 第4章  第一次世界大戦と日中対立の原点 第5章  近代日中関係の変容期~1910年代から1930年代 第6章  政党内閣と満洲事変 ...

<目次> 序章   令和から見た日本近現代史 第1章  立憲革命としての明治維新 第2章  日清戦争と東アジア 第3章  日露戦争と近代国際社会 第4章  第一次世界大戦と日中対立の原点 第5章  近代日中関係の変容期~1910年代から1930年代 第6章  政党内閣と満洲事変 第7章  戦間期の軍縮会議と危機の外交~第二次世界大戦への道① 第8章  「南進」と対米開戦~第二次世界大戦への道② 第9章  米国の日本占領政策とその変換 第10章  東京裁判における法と政治 第11章  日本植民地支配と歴史認識問題 第12章  戦後日中関係 第13章  ポスト平成に向けた歴史観の問題~戦後から明治へ、さらにその先へ <内容> 2015年から自民党本部で開かれた「歴史を学び未来を考える本部」の講義を基にしたもの。まあ、そんなに偏向はしていない。文章を分かりやすい(と言うことが問題なのか?)。分析も穏当な気はする。学校の授業でもこうした視点を使う必要はあるのかもしれない。  

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