日本近現代史講義 の商品レビュー
国際関係を中心とした日本近現代史の入門書。自民党の「歴史を学び未来を考える本部」での講演をもとにしており、当代一流の歴史学者たちがそれぞれの専門分野のエッセンスを講じている。 講演をもとにした入門書という性格上、個々のテーマについては、あくまで概論という感じで、そこまで深掘りされ...
国際関係を中心とした日本近現代史の入門書。自民党の「歴史を学び未来を考える本部」での講演をもとにしており、当代一流の歴史学者たちがそれぞれの専門分野のエッセンスを講じている。 講演をもとにした入門書という性格上、個々のテーマについては、あくまで概論という感じで、そこまで深掘りされた内容にはなっていないが、明治から現代までの日本の対外関係史の最新の知見をざっと通覧するのには最適の内容となっている。 特に、木村幹氏の「日本植民地支配と歴史認識問題」は、「植民地とは何か」ということについての考察など、当該テーマを考える上で本質的な内容となっており、たいへん参考になった。 現在の政治を考える上でも、本書の「あとがき」で指摘されているように、「無限の宝庫」としての歴史から学ぶことが大切であると再認識した。
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わかりやすい。まずこの本を読んでから、ちくま新書の昭和史講義を読むとステップアップになって良いと思う。
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明治維新からポスト平成に向けた歴史認識問題まで。特定の歴史観やイデオロギーに偏らず実証を旨とする第一線の研究者による入門講義
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