罪の轍 の商品レビュー
重量感のある良作だった。 ネットやスマホどころか、 まだDNA検査も電話の探知機も声紋も、なにもない頃ならではの、骨太のイメージ。 刑事たちも個性豊かで面白かった。
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脳に障害のある空き巣犯がいろんな犯罪に関わったり関わらなかったりする話。特になんのひねりもなく、淡々と進んで終わる。
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なんどもせつないお話です。 舞台設定が60年代前半の東京オリンピックを迎えんとする頃の東京。いろいろな新しいものが社会に出てきたころだろうね。 電話が結構重要なアイテムなのだが、東京の一般家庭にはどのくらいの普及率だったのだろうか。また逆探知の技術、物語の後半での赤電話や公衆...
なんどもせつないお話です。 舞台設定が60年代前半の東京オリンピックを迎えんとする頃の東京。いろいろな新しいものが社会に出てきたころだろうね。 電話が結構重要なアイテムなのだが、東京の一般家庭にはどのくらいの普及率だったのだろうか。また逆探知の技術、物語の後半での赤電話や公衆電話の描写など、昭和、しかも新しい時代を迎えんとする昭和という時代の未来を指さしている感じ、同時に犯罪のありようが変化するだろう警察の危惧も表現されていた。 登場人物も多岐に渡るのだが、みなそれぞれ細かな心理描写やバックグランド、生い立ちなどなど丁寧に書かれていて、それだけにせつないせつない。 誘拐殺人事件のお話なのですが、犯人がやたら義理堅いところとか、またもやせつないせつない(´・ω・`)
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寛治の憎めない性格と、事件の凶悪性のギャップに惹き付けられた。あと、警察の緻密な捜査と内部の人間関係のめんどくささも良かった。落合、仁井、大場がかっこいい。実際にあった事件をモデルにしてるらしい。東京の下町の狭い人間関係のごちゃごちゃ感も面白い。寛治はいい奴だっただけに、生い立ち...
寛治の憎めない性格と、事件の凶悪性のギャップに惹き付けられた。あと、警察の緻密な捜査と内部の人間関係のめんどくささも良かった。落合、仁井、大場がかっこいい。実際にあった事件をモデルにしてるらしい。東京の下町の狭い人間関係のごちゃごちゃ感も面白い。寛治はいい奴だっただけに、生い立ちが可哀想とも思ったし、ちょっと短絡的だなとも思った。
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特に話題になっていた記憶はなかったが、奥田英朗さんの作品ということで手に取る。 ストーリーとしてはとてもツラいものだが、とにかく先へ先へとどんどん読み進めたくなる。 重さの中にも、ユーモラスさといって良いのかスタイリッシュさというべきなのか、とにかくテンポが良い。特に「町井ミキ子...
特に話題になっていた記憶はなかったが、奥田英朗さんの作品ということで手に取る。 ストーリーとしてはとてもツラいものだが、とにかく先へ先へとどんどん読み進めたくなる。 重さの中にも、ユーモラスさといって良いのかスタイリッシュさというべきなのか、とにかくテンポが良い。特に「町井ミキ子」のチャキチャキサバサバ感トークがとても魅力的だ。町井ミキ子の母親のラストの「ひと言」も印象に残る。 全587ページのゆえ登場人物も多く様々なことが起こり、あれっ、あれはどうなったっけ?的な伏線回収にはやや疑問が残ったが、それはそれで良い。 本作はテーマがテーマだけに満点を付けるのは憚られるが、奥田英朗さん作品はハズレがない。
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- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
序盤は少し退屈に感じたが、誘拐事件が発生してからはぐいぐい読めた。実際に起こった誘拐事件を基にしており、状況はほとんど史実のまんまだ。 宇野寛治という青年が、警察だけでなく読者をも翻弄する。その犯人らしからぬ呑気さと素直さが、2人を殺したという事実と相反し、とても気味が悪かった。けれど彼には彼の暗い過去があり、それで殺人が正当化できるはずはないけれど、やり切れない想いが残った。 昭和中期、家庭電話の普及で誘拐事件が増加したというのは興味深い。まだまだ交通の便がないなか、東京から北海道へ、泥臭く事件を追う刑事たちの姿は読み応えがあった。
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分厚くて地味な表紙に最初は怖気付いたが ビックリするほど面白くて 後半はページを捲る手が止まらず 明日仕事だというのに真夜中までかかって一気に読了。 昭和38年に実際に起きた 戦後最大の誘拐事件「吉展ちゃん誘拐殺人事件」をモチーフとしている硬派な犯罪小説、警察小説でした。 ま...
分厚くて地味な表紙に最初は怖気付いたが ビックリするほど面白くて 後半はページを捲る手が止まらず 明日仕事だというのに真夜中までかかって一気に読了。 昭和38年に実際に起きた 戦後最大の誘拐事件「吉展ちゃん誘拐殺人事件」をモチーフとしている硬派な犯罪小説、警察小説でした。 まるで黒澤映画を観るよう。 警察内部の争い、見栄の張り合い ヤクザや労働連合や新聞記者などの絡みで 事件が何層にも広がるが その中に山谷の旅館の娘ミキコの視点が加わることで、さらにストーリーに入り込めた。 (ミキコが一番事件を公平に見ていて 逞しく、家族思い、優しく素晴らしい) 被害者宅に揶揄いやら更なる脅しの電話やらをしてくる輩は現在の一部の暴走するネット民と変わらないんだなと思ったり、 マスコミの酷さ、執拗さもあまり変わらない。 しかしヤクザも含めて国民の多くが 誘拐された子を心配している描写が 昭和の古き良き時代を感じる。 その中で若手の大学出の落合刑事の気転。 新米刑事の岩村の優しさ。 ベテランの大場刑事の取調べ室での落とし。 つらい生い立ちの犯人を追い詰めていく刑事たちの活躍が個性豊かで実にかっこよかった。
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流石の奥田先生〜 重い犯罪ミステリー小説でしたが、読み終わって、感動と安堵しました。途中、なかなか自供しない犯人にいらっとしましたが、個性敵な刑事の面々に引き込まれていきました。警察小説はあまり読まないのですが、罪の轍はオススメ本です。
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物語を読みたいなら、ぜったいおすすめの一冊。どんでん返しとか叙述トリックとか、そういうギミックとは無縁。重厚なストーリーでひたすら読ませてくれました。 東京オリンピックに沸いている昭和38年。ザ・昭和だ。 冒頭の北海道のニシン漁についての記述(ヤン衆、モッコ背負い、番屋などなど...
物語を読みたいなら、ぜったいおすすめの一冊。どんでん返しとか叙述トリックとか、そういうギミックとは無縁。重厚なストーリーでひたすら読ませてくれました。 東京オリンピックに沸いている昭和38年。ザ・昭和だ。 冒頭の北海道のニシン漁についての記述(ヤン衆、モッコ背負い、番屋などなど)は、「ゴールデンカムイ」を読んでる人にはありありと絵として浮かびます。あと、「売血」という言葉も一瞬出てきますが、これも「ゲゲゲ」を見た人なら、あ~、なるほど~、そういう事情ねえ、と時代背景としての情報がはいってきます。 なにせ私が生まれる前の話なので、こういう言葉をきっかけにほかの作品の力も借りて時代背景を自分なりにイメージで捕捉するとものすごくリアルな状況が浮かびました。 そんな中でも当時の捜査=電話が普及するにつれ捜査がやりにくくなる様は現代のネットの普及と被るものが多分にあり、まるで今の時代の事件をおっているような気もするから不思議です。 犯人とされた精神的に病を患っているらしい彼には犯人ではないよね、違うよね、と最後まで願いながら読んでいましたが…。 これ、どこに救いを求めたらいいんでしょう。 圧倒的な人情を感じるだけに、どうにも…。 評判通り、圧巻のリーダビリティではありました。 ====データベース==== 昭和三十八年十月、東京浅草で男児誘拐事件が発生。日本は震撼した。警視庁捜査一課の若手刑事、落合昌夫は、近隣に現れた北国訛りの青年が気になって仕方なかった。一刻も早い解決を目指す警察はやがて致命的な失態を演じる。憔悴する父母。公開された肉声。鉄道に残された〝鍵〟。凍りつくような孤独と逮捕にかける熱情が青い火花を散らす──。ミステリ史にその名を刻む、犯罪・捜査小説。
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単純に読む暇なく図書館返却 何だかんだ長いの集中する暇なく でもラストチラ見してもーたから もう読むことないかも 積読決定
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