きみの存在を意識する の商品レビュー
学生時代に感じていた先生からの自分本位な言葉、教室のいづらさ、逃げ場所、この本を読んで思い出しました。 言葉では表せない自分の心の中のもやもやを、他の誰かも感じたことがあるのかも、と思うと、そういう人と出会ってみたいと、少しワクワクしました。 少し極端な表現がある気がしましたが、...
学生時代に感じていた先生からの自分本位な言葉、教室のいづらさ、逃げ場所、この本を読んで思い出しました。 言葉では表せない自分の心の中のもやもやを、他の誰かも感じたことがあるのかも、と思うと、そういう人と出会ってみたいと、少しワクワクしました。 少し極端な表現がある気がしましたが、それも個人が感じ取る個性の一つなので、学生時代に、誰かに言えなかった、隠していたようなモヤモヤがある人には一度読んでみてもらいたい本です。 "ラインスタンプ"という表現が出てくる感じが、現代っぽいなと感じます。
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人には理解してもらえない困っていること、ある。 誤解されたり、うまく説明できなかったり。 そういうもどかしい様子がうまく書かれている。 ディスレクシアのグレーゾーンにいるひすい。 女にも男にも分けられたくない理幹。 書字の違和感により合理的配慮を求める心桜。 両親と死別し、養育里...
人には理解してもらえない困っていること、ある。 誤解されたり、うまく説明できなかったり。 そういうもどかしい様子がうまく書かれている。 ディスレクシアのグレーゾーンにいるひすい。 女にも男にも分けられたくない理幹。 書字の違和感により合理的配慮を求める心桜。 両親と死別し、養育里親の養子になった拓真。 大人の期待に応えたい過食ぎみの小晴。 過敏症をわかってもらえない留美名。 障害という表現で書かれているが、 今は神経細胞の多様性と捉えられているらしい。 あとがきに、作者の体験によって書かれているとあり、驚いた。 何かに悩んでいる人に耳を傾けなければと思った。
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読んでいて自分の心にも刺さる台詞や状況が描写されていて、もっと多くの人に読んでほしい作品だと感じた。 人と違うと、自分は間違っているのかと不安になるけど、時には自分の考えを貫くことも大切だと思った。 自分の価値観だけで物事や人を判断してしまいがちだが、相手の話をしっかりと聞く...
読んでいて自分の心にも刺さる台詞や状況が描写されていて、もっと多くの人に読んでほしい作品だと感じた。 人と違うと、自分は間違っているのかと不安になるけど、時には自分の考えを貫くことも大切だと思った。 自分の価値観だけで物事や人を判断してしまいがちだが、相手の話をしっかりと聞くべきだと思った。 みんな違ってみんないい
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図書館のYAコーナーにあり、何気なく手にして読んでみて、泣けた。 聞いた事のある「障害」もあれば、初めて知るものもあった。 日本では(こう書くと語弊があるかもしれないけれど、少なくとも私が過去に受けた教育に於いては) 議論する、と言うことがとても少なく、問題について話し合ったり...
図書館のYAコーナーにあり、何気なく手にして読んでみて、泣けた。 聞いた事のある「障害」もあれば、初めて知るものもあった。 日本では(こう書くと語弊があるかもしれないけれど、少なくとも私が過去に受けた教育に於いては) 議論する、と言うことがとても少なく、問題について話し合ったりするのは特定の教科の題材についてだったので、もっとフランクに自分が今思った事を自分の言葉で言う機会が普段の授業の中で増えたらなーと思った。 この物語の語り部がいつか集って、この時について話し合う内容を読んでみたい。
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自分の感覚や考え方だけだといろんなことが見えなくなるんだな。 生きにくさや、困りごと…。 一人ひとりが何かの困りごとがあるのかもしれない。 私自身も、この中の登場人物と重なる部分を持っている。 読みたい本がなかなか読めなくて、 気持ちや集中が散り散りになって、 漢字もなかなか覚...
自分の感覚や考え方だけだといろんなことが見えなくなるんだな。 生きにくさや、困りごと…。 一人ひとりが何かの困りごとがあるのかもしれない。 私自身も、この中の登場人物と重なる部分を持っている。 読みたい本がなかなか読めなくて、 気持ちや集中が散り散りになって、 漢字もなかなか覚えられないし、 時間をなかなか守れなくて… そんな自分が好きになれなくて、一つ失敗をするたびに自分を心の中で責めていたあの頃。 その時の自分の気持ちも思い出しながら読み進めた。 発達障害、心の性、里子、過食。 こうして言葉にすると枠にはまってしまって、本書の魅力を伝えられないけれど、 この作品の登場人物の持っている困りごとは、そばにいる誰かの困りごとなのかも知れないと思えるくらいの微妙なもの。 「そんなことで悩んでいるの?」「努力が足りないんじゃない?」「もっとこうすればいいのに」 そんな周囲の考え方で苦しむ人の気持ちに立つことができた。 同じようにできない焦りが、伝わってきた。 そして決して綺麗事や理想で終わらせないところにも好感が持てた。 解決したからよかったというのではなく、自分がどれくらい困っていたかを知って欲しい、ということが本書にも書かれている。 きっと、作者の梨屋さんも、それぞれの立場からの困りごとを読者に伝えることを一番に考えているのだろう。 配慮したからいいだろうというのではなく、その一人ひとりの困りごとや生きにくさに目を向けること。 まさしく「君の存在を意識する」ことがテーマなのだろう。 みんないい方向に向かったというスッキリ感はないのかもしれないけれど、一人ひとりが自分に向き合う中で「気付いていく」過程がとても丁寧に描かれている。 大きな事件もなく淡々と日常生活が進んでいくのに、心情描写の機微に惹きつけられた。 たくさんの人に読んで欲しい作品。
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物語自体は大きな盛り上がりもなく、割とサラッと進んでいきます。 登場人物たちの抱える課題、それに対する本人たちの考え方、周りの見方などが詳細に描かれている作品です。 中学生や高校生、お子さんのいる方々、学校関係者など多くの人に読んでもらいたい作品です。
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タイトルは恋愛小説?となるけど、 内容はまったく違います。 ヤングアダルトのジャンルだけど、これは大人も読むべき。 登場人物が抱える悩みは多種多様。 「読む」ことができない子、 「書く」ことができない子、 男でもなく女でもない真ん中のあの子、 養子縁組でほかの家族のなかで悩む子...
タイトルは恋愛小説?となるけど、 内容はまったく違います。 ヤングアダルトのジャンルだけど、これは大人も読むべき。 登場人物が抱える悩みは多種多様。 「読む」ことができない子、 「書く」ことができない子、 男でもなく女でもない真ん中のあの子、 養子縁組でほかの家族のなかで悩む子、 親の期待に応えたい拒食症の子、 匂いに敏感な「化学物質過敏症」の子。 自分だけが、特別ですか? 自分だけが、我慢すればいいですか? 「ほかとは違う」あの子が生きやすい世の中に、せめて変えていけたらいいなと思う。日本はみんなと一緒と前ならえが好きだからなあ、、。 大切なのはいろんなひとがいろんなことを知っていくこと。「あの子だけずるい」にならないように教育していくこと、知っていくこと。 ただちょっと、この本に出てくる大人と親が、まともな人が少なすぎてどうなのだろう…
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書かれていることが、出てくる子たちが、とてもリアル。中学生って自分のことがだんだんわかってくる時期だと思う。でも狭い世界にいると、人と違うことは「変」だって、「普通」じゃないって思われる。 違うことを受け入れること、理解することは難しいかもしれないけれど、そうできる人になれたらい...
書かれていることが、出てくる子たちが、とてもリアル。中学生って自分のことがだんだんわかってくる時期だと思う。でも狭い世界にいると、人と違うことは「変」だって、「普通」じゃないって思われる。 違うことを受け入れること、理解することは難しいかもしれないけれど、そうできる人になれたらいい。
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素晴らしかった。 作者の熱量や思いがひしひしと伝わってきた。 読後に改めて良いタイトルだなと感じる。 小学生や中学生の頃は同じ学区というだけで通う学校が決まっているから、当然家庭環境や学力もさまざまな子がいた。 大人になって、しかもこういう題材を扱った作品に関心があるからこそ、...
素晴らしかった。 作者の熱量や思いがひしひしと伝わってきた。 読後に改めて良いタイトルだなと感じる。 小学生や中学生の頃は同じ学区というだけで通う学校が決まっているから、当然家庭環境や学力もさまざまな子がいた。 大人になって、しかもこういう題材を扱った作品に関心があるからこそ、やっと多様な「違い」というものに対して少しは想像力を巡らすことができるようになったけれど、当時は、この本に出てきてもおかしくないような彼・彼女たちに対しても「なぜ?」と思うだけだったし、周囲の大人が理解をしようという素振りもなかった気がする。 今考えればそれは、努力をしていないだとか、わがままとは別のものだったのかもしれない。 印象的だったのが、理幹の"LGBTやLGBTQ、LGBTQIという言葉を本で読んだときから、自分がまわりから「LGBT」だと思われていると感じるようになった。"という台詞と、梅田がLGBTの虹色の本を手にして理幹に迫る場面。 自身のセクシャリティについて悩みのない人間からすれば「LGBT」という単語が広く知られることでそういった人たちも生きやすくなり、良い風潮だと考えるけれど、それはそう単純なものでもないのだろう。そういう単語を知っていたとしても「理解したい」と思う人間なんていうのはほんの一握りだということ。(そもそも理解したいなんて思うことこそが間違っているのかもしれないけれど…) LGBTに限らず、安易にそういう単語だけが一人歩きすることで、本人ですら整理がついていないのに周囲から勝手にラベリングされてしまうこと。そういう新たな苦しみを生み出してしまうこともあるのだということがとても難しいと感じる。 あと、なんとなくビバノンノンさんは小晴の兄かと思っていたのだけど、それは違うかな...。
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子供たちが悩みながらも、怒って傷つきながらも、自分で考えることのできる子たちでよかった。 誰もがみんななにかしら抱えている。 かもしれない、のきっかけをくれる物語。タイトルがとてもいいな。子供はもちろん、(わたし自身が大人を教師を好きになれなかったこともあり)大人に読んでもらい...
子供たちが悩みながらも、怒って傷つきながらも、自分で考えることのできる子たちでよかった。 誰もがみんななにかしら抱えている。 かもしれない、のきっかけをくれる物語。タイトルがとてもいいな。子供はもちろん、(わたし自身が大人を教師を好きになれなかったこともあり)大人に読んでもらいたい。これは自分も、相手も、年齢関係なく、いつまでも忘れずに意識すべきものなのだと思う。 ただ、もどかしさに悶えたりもする(個人的に出てくる大人が菊ちゃん先生と心桜のお父さん以外ずっとむかむかした…あと梅田と田西…ちゃんと向かい合ってくれる人がいるのになぜ伝わらないのだ…!) ただだれもかれもが、抱えすぎていて、抱えていない(と一般的に思われる)子たちの意識も、わたしは感じたかったと思う。
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