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きみの存在を意識する の商品レビュー

4.2

35件のお客様レビュー

  1. 5つ

    13

  2. 4つ

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2024/05/29
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

子どもが中学生になったらいいかな。いろいろな発達障害の子たちの連作短編集。小説という形だから伝わるものもあるかと。特にオチも何もなく、ちょっと文章表現に物足りないところもあるけど、著者の方の実体験があるためか、静かに胸を打つ感じ。

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2024/05/23

自分のことかなって一瞬ドキッとする場面があった。いつもバカやってるあの子はもしかしたらこんな気持ちだったのかも知れないと、日常を見直すきっかけにもなりました。自分らしくあることがいいと思わせてくれる本でした。

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2023/09/27

結論 いろんな人がいて いろんな考え方があるってこと。 印象が良くない人でも 話してみれば意外といい人かもしれない。 様々な視点から その人を見てみることが大切。 見た目や行動で 判断してはいけない。

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2023/08/28

読書会のため。 いやー読みづらかった。 どうしてだろうか。親切丁寧でわかりやすい描写なのに。 ステレオタイプと感じることが多かったからだろうか?キャラが大雑把に思えるからだろうか?

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2023/11/25

養子になった異性の弟は同級生。ディスレクシア、摂食障害、文字が書けない学習障害、化学物質過敏症等等。見かけからはわからない悩みを皆が抱えていて、一人悩む中学生達。 助けのヒントをくれる大人、子どもを自分の作品と言う親、思い通りに矯正しようとする先生、支えてくれる先生、こちらも様々...

養子になった異性の弟は同級生。ディスレクシア、摂食障害、文字が書けない学習障害、化学物質過敏症等等。見かけからはわからない悩みを皆が抱えていて、一人悩む中学生達。 助けのヒントをくれる大人、子どもを自分の作品と言う親、思い通りに矯正しようとする先生、支えてくれる先生、こちらも様々。 子供目線で書かれており、読んでいて暗くならないのは大きなプラスポイント! 作者の体験も下地になっているのでしょうか。中学生の悩みと解決のヒントになりそうな小説でした。 #中学生

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2023/03/19

「変な人」って思う人も その人の立場になってみればその人なりの考えに基づいた行動であって 事情があったりする 「知らない」とないことになってしまうから、みんな一生懸命に自己主張していいんだと思った 同じにできないことを隠したり黙って我慢するのがいいことじゃなくて 配慮する側だけ...

「変な人」って思う人も その人の立場になってみればその人なりの考えに基づいた行動であって 事情があったりする 「知らない」とないことになってしまうから、みんな一生懸命に自己主張していいんだと思った 同じにできないことを隠したり黙って我慢するのがいいことじゃなくて 配慮する側だけじゃなくて、配慮される側もされる側でいっぱい考えてるから

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2023/01/02

あなたは、「きみ」の存在を意識しているだろうか 読むのが苦手なひすい。書くことが苦手な心桜。女にも男にも分られたくない理幹。養育里親の養子となった拓真。過食ぎみの小晴。化学物質過敏症の留美名……。周囲から理解されにくい困りごとを抱えた中学生たちの苦しみと希望を描く連作短編集。あ...

あなたは、「きみ」の存在を意識しているだろうか 読むのが苦手なひすい。書くことが苦手な心桜。女にも男にも分られたくない理幹。養育里親の養子となった拓真。過食ぎみの小晴。化学物質過敏症の留美名……。周囲から理解されにくい困りごとを抱えた中学生たちの苦しみと希望を描く連作短編集。あなた自身の中にも、あなたの周囲の人の中にも、彼らと似た部分があるかもしれない。「怠けている」「わがままだ」と決めつけず、「きみ」の存在を意識し合えたら、どんな世界になるだろう。 「あの子がそんなふうに困っていたなんて、全然気づかなかった。なんていう大人にはならないよ。」 ーーーーー ある6年生の2学期ベスト本。この本の中では、中学2年生たちが深く深く悩んでいる姿が描かれていて、読んでいると辛くなるシーンが多い。しかし、さまざまな困りごとや苦しみを抱えた人がいるということに、共感しながら気づくことができる。6年生になると、こうした本をベスト本に選ぶ子がいるんだなと驚いた。気軽には勧められない作品だけど、こうした作品を必要としていたり、知れてよかったと思ったりする子もいるんだな。読んでみてよかった。 お話ごとに語り手が変わることで、それぞれの子の抱える苦しみも、その苦しみが周囲に理解されないもどかしさもよく伝わってくる。「困りごと」を抱えている「きみ」の存在を意識することが、「双方向の配慮」への第一歩なんだなというメッセージを受け取ったように思う。 困っている様子のリアルな描写がすごいな、勉強になるなあと思いながら読んだが、あとがきで、作者自身がひすいでもあり、心桜でもあり、留美名でもあると知り、納得した。

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2022/09/30

スクールカースト、過敏症、ディスグラフィア、里親制度、性同一性障害、様々な問題が詰め込まれた1冊だった。学校は、多様な中学生が、同じ時間を過ごす一番人間関係が難しい場所。この本を読んで共感できる登場人物がいれば、孤独が少しラクになるかも。

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2022/08/15

これはなんというか「小説」というよりも「知識の本」だな…。全体を通して何か太い軸があるのかと思ったらそうでもなく、投げっぱなしになった登場人物もけっこういるし。それは、物語構成の失敗としてそうなったのではなく、もともとこの本が最初から、物語的面白さではなく、いろんな困り事について...

これはなんというか「小説」というよりも「知識の本」だな…。全体を通して何か太い軸があるのかと思ったらそうでもなく、投げっぱなしになった登場人物もけっこういるし。それは、物語構成の失敗としてそうなったのではなく、もともとこの本が最初から、物語的面白さではなく、いろんな困り事について知ってください、という啓発目的に重心を置いているからだと感じた。 理幹の話あたりまでは、拓真と関わってきたのもあって、困った子どうしが連帯してわからずやの大人をやっつける!みたいなカタルシスを想定していたんだけど、そんなことはなかった…。 前に学校で働いていたのでわかる、角野みたいな大人って本当によくいる。人の話を聞きましょう、って言うけど、それは先生の言うことに従いなさいっていう意味でしかなくて、自分が生徒の話を真面目に聞くことなんてない。 これだけいろんな人間がいるんだから、全員を同じ枠に押し込めて画一的教育をすることに躍起になるよりも、一人一人に寄り添っていった方が結果的には手間が少ないんじゃないか?と思う。いったん配慮がうまく回り出せばその方法を続ければいいんだし、大人の想定する枠からはみ出すたびに押し込めるその労力が無駄。しかし学校現場では、その押し込める無駄な労力をかけていることが評価されたりするから……ほんとに恐ろしいところ。 心桜みたいに自分の意志を押し通せたり、そうでなくても理幹や拓真のように自分の中で違和感をしっかり持って言語化できていたりする子はまだいい方で、賀川さんみたいに大人の言うことを内面化してしまってる子がいちばん厄介だしかわいそう。 大人と戦える子と、大人の言うことに合わせすぎる子の分かれ目は、身近な大人にどれだけ恵まれたか、だと思う。心桜はネットの知り合いが、理幹には祖父がいたから、自分は自分として考えて言葉を発していいんだ、っていうふうに思えた。拓真は経験したことと読書量のおかげかな。 自分がいるのが世界のほんの狭い一部、って気づけるかどうか。そういうことを気づかせてくれる大人に恵まれないと、狭い世界の中で、身近な大人の言うことは絶対なんだ、って信じてしまって、自分で自分を縛るようなかわいそうなことになる。大人なんてだいたい「化石」なので、登場人物たちみんなに強く生きてほしい。 何か困り事を打ち明けられたときに、ふざけてるとかわがままだとか思わずに、まずは「そうなんだ」と受け止めること。自分の感覚だけで考えて否定するのではなく、違う感覚を持った人間の話を、誠意と興味を持って聞くこと。そして理想を言えば「話してくれてありがとう」と付け加えたい。 人はそれぞれ違う。自分が困らないことでも誰かは困っているかもしれないし、逆に自分がめちゃくちゃ困っていることは誰かにとってはなんでもないことだったりする。 そういう、バラバラな人間が集まって生きているのがこの社会(そして偶然同い年なだけのバラバラな人間が強制的に集められたのが学校)なんだということを、もっとたくさんの人にわかってほしいし、自分も忘れずにいたい。 ただ理幹の描き方はちょっと詰めが甘いというか、どういう設定?となってしまった。生まれてすぐに手術をした+大柄で男子生徒が女子制服を着ているみたい、って描写から、おそらくDSDなのだろうけど、それとXジェンダー・ノンバイナリーの抱える問題をごっちゃにしてしまっている。確かに「性別で分けられることへの違和」というのはDSDも感じるところではあるだろうけど、典型的パターンではないのでは。身体がそうだからと言って自認も揺らぐわけではなく、むしろ一般と同じく割合的には男女どちらかを自認することが多いと聞いたことあるんだけど…自分の勉強不足もあるが、この曖昧な描き方はどうなのか?と思う。ディスレクシアとディスグラフィアを細かく区別して描くぐらいなら、性別違和も自認の問題なのかDSDなのか、その複合なのか、はっきりしてほしかったし、作者の勉強不足ならば残念に思う。

Posted byブクログ

2021/11/07
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

多様性を受け入れていたつもりだったけれど、、、。 学習障害のグレーゾーンにいる子、過敏症、ストレスによる過食、ジェンダー問題、いろんな悩みや課題を抱えた子たちが出てくるが、それぞれ当事者目線で描かれており、どんなことに困っているのか、当事者が感じている生きづらさや、周りに理解されない苦しみなど、すごくよく表現されている。あー、こんな大人いるなぁと身につまされる思い。わかったつもりになっちゃいけないんだな、と思った。本当に理解する、ということは、難しい。向き合うことが大事。 この本の登場人物たちと同じ年頃の中高生、いや大人が読むべきか?

Posted byブクログ