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営繕かるかや怪異譚(その弐) の商品レビュー

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97件のお客様レビュー

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  2. 4つ

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  3. 3つ

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2019/11/23

1巻のほうが怖さがあったかも。 いちばん好きだったのは『芙蓉忌』。 ただ今回は建物なんかの描写が多くて全体的にわかりづらかったところが多かった。 距離や、建物の間取りがわからないと面白くない。

Posted byブクログ

2019/11/18

シリーズ二作目、短編六編。 「芙蓉忌」柱と壁の深い隙間の向こうに芸妓の姿が見えるが、実際には誰も人は住んでいないという。見てはいけないと思いつつ見るのをやめられない。 「関守」子供の頃すんでいた町の神社の脇に背戸があり、そこには鬼がいた。 「まつとし聞かば」三毛猫の小春は死んでし...

シリーズ二作目、短編六編。 「芙蓉忌」柱と壁の深い隙間の向こうに芸妓の姿が見えるが、実際には誰も人は住んでいないという。見てはいけないと思いつつ見るのをやめられない。 「関守」子供の頃すんでいた町の神社の脇に背戸があり、そこには鬼がいた。 「まつとし聞かば」三毛猫の小春は死んでしまったのに、夜になると息子の布団にやってくるという。 「魂やどりて」古い民家をリフォームして住んでいる主人公が、何かを責められる夢を続けて見る。 「水の声」子供の頃幼なじみが水の事故で亡くなった。その翌年から腐ったような水の臭いが嗅ぐようになった。 「まさくに」引っ越してきた祖母の家の天井裏に、片眼のない片脚もないお腹も血だらけの黒い影を見た。 どれもこれも古い家にまつわる怖い話。怪異に出会い恐怖する心が、営繕屋尾端との出会いによって解き放たれホッとする。特に「まさくに」が良かった。

Posted byブクログ

2019/11/18

家にまつわる6つの短編集。 怪異って言うと怖いイメージが強いが、本書ではなぜ怖いのか、という疑問も解決してくれるためそこまで怖くない。 最初の話は意味が分かりにくくて最後、あの女性はどうなったのかだけ気になる。 猫の怪異も、似た感じだが、おそらく自分が死んだという自覚のない猫と猫...

家にまつわる6つの短編集。 怪異って言うと怖いイメージが強いが、本書ではなぜ怖いのか、という疑問も解決してくれるためそこまで怖くない。 最初の話は意味が分かりにくくて最後、あの女性はどうなったのかだけ気になる。 猫の怪異も、似た感じだが、おそらく自分が死んだという自覚のない猫と猫を待ち続けている少年の想いが生んだ怪異ではないか。 他の話は解決したり、後味が悪かったりもするも無事に解決。 怖いより、悲しい、辛い、寂しい、けど優しいという感想。

Posted byブクログ

2019/11/13

シリーズ第二作。 前作では、住んでいる家で怪異現象が起こる→偶然もしくは人伝に営繕屋の尾端(おばな)に出会い家を見てもらう→必要箇所を修繕してもらい怪異現象が収まる→めでたしめでたし というパターンだったが、今作は更にバリエーションが増えていた。 めでたしめでたしではない話もあ...

シリーズ第二作。 前作では、住んでいる家で怪異現象が起こる→偶然もしくは人伝に営繕屋の尾端(おばな)に出会い家を見てもらう→必要箇所を修繕してもらい怪異現象が収まる→めでたしめでたし というパターンだったが、今作は更にバリエーションが増えていた。 めでたしめでたしではない話もあったし、怪異の原因そのものを見てしまう話もあった。更には『私ではお役に立てないと思うんです』と尾端が匙を投げるシーンも? 前作を読んだときも感じたが、古いモノ、昔の人がやることには必ずしも無駄や変なものばかりではなく、意味のあることもある。リフォームやリメイクも、元あるものに敬意を払って行うことが必要ということだろうか。 第一話の主人公はその後どうなったのだろう。 最終話はホラー映画ばりの怪異現象だが、意外なオチで面白かった。

Posted byブクログ

2019/11/07

かるか屋の第2弾。今回はかるか屋さんはあんまり前に出てなかったね。これはそんなに怖くないホラーよね。最終的にはかるか屋さんが何とかしてくれるから。でも神社の参道の話はちょっと怖かったなぁ。それと1番目の話は救いがないかも(-_-;)。

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2019/11/05

待ってました、営繕かるかや第2弾vしかし相変わらずすぐには登場しない尾端氏(笑) 壁の穴からこの世ならぬ芸妓を覗いたり、異界の入り口で神様に遭遇したりと、今回もしっとり怖い話が満載で面白かったです。『水の声』とか『まさくに』なんか当事者にしてみたらホント怖すぎる話だと思うけど、話...

待ってました、営繕かるかや第2弾vしかし相変わらずすぐには登場しない尾端氏(笑) 壁の穴からこの世ならぬ芸妓を覗いたり、異界の入り口で神様に遭遇したりと、今回もしっとり怖い話が満載で面白かったです。『水の声』とか『まさくに』なんか当事者にしてみたらホント怖すぎる話だと思うけど、話のオチとしてはほっこりさせられるというか優しい話だし、『まつとし聞かば』も『魂やどりて』も切ないお話でした。さらなる続編希望v

Posted byブクログ

2019/10/30
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

シリーズ2 時系列はあまり気にならないタイプのよう。 同じテーマで違う作者が書いたのかと思うほど、毎回違う切り口のお話なのが凄い。 表紙がなぜか頭文字Dの主人公に見える。。。 主人公?はそれなりに色々学び続けているのだろうか。 視える にしても、解決が鮮やかなので。 まぁ、人によっては解決というか、未解決のままの案件もあるけれど。 ・芙蓉忌(ふようき) →過去の映像とばかり自分も思っていたので驚き。その後、彼は結局住み続けてしまうのか。。。どうだろう?? ・関守(せきもり) →『闇芝居』の1話を思い出した。正しいほうが、周りから見たら異常だとか、恐れられたりだとか。 自分はあの歌、お札を、と言うし有名な神社や寺院の門番とのやり取りだと思っていたが。。。 (もしくはそのフリをした夜盗とか) ・まつとし聞かば →なかなか旦那さんの状況は重そうだが、うまく親子関係が続くといい。。。 ・魂(たま)やどりて →周囲のことを考えられる人間になれるよう頑張ろう。。 ・水の声 →まさかの急展開。隣人、どうなるだろうか? 青年はこれから、失った分を幸せに。。。 ・まさくに →絵で想像するとホラー。。。 もう少し、伝え方、頑張って、考量してほしい、相手子供だし(笑)

Posted byブクログ

2019/10/29

シリーズ第二作。「建物」を主軸にしたちょっとした怪異譚というか。前作からひきつづきそれほど、こう、ひどいというか怖い展開にはならずにむしろハートウォーミングですらある短編集です。屍鬼とか残穢のイメージしか知らない人にはとても信じてもらえないかもしれませんけども。というか実際信じて...

シリーズ第二作。「建物」を主軸にしたちょっとした怪異譚というか。前作からひきつづきそれほど、こう、ひどいというか怖い展開にはならずにむしろハートウォーミングですらある短編集です。屍鬼とか残穢のイメージしか知らない人にはとても信じてもらえないかもしれませんけども。というか実際信じてもらえなかったんですけども。 明るく楽しい話ということは全然ないですが、なんとなくふんわりと優しいくらいの気持ちにはなりました。大丈夫です。怖くないですよw

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2019/10/27

かつて花街だった古い町の実家に戻ってきた貴樹。書斎として定めた部屋の鏡を何気なくずらしてみると、芸妓のような女が見えた。徐々にその女から目が離せなくなり…。(「芙蓉忌」より)。佐代は『通りゃんせ』の歌が嫌だ。子供のころ、夕暮れの闇が迫る中、怖いのを我慢して神社への石畳の道を走って...

かつて花街だった古い町の実家に戻ってきた貴樹。書斎として定めた部屋の鏡を何気なくずらしてみると、芸妓のような女が見えた。徐々にその女から目が離せなくなり…。(「芙蓉忌」より)。佐代は『通りゃんせ』の歌が嫌だ。子供のころ、夕暮れの闇が迫る中、怖いのを我慢して神社への石畳の道を走っていると、袴を穿いた鬼に出会い―。(「関守」より)。三毛猫の小春は交通事故で死んでしまった。あるとき息子が裏の古い空家から小春の声がするという。得体の知れない「何か」は徐々に迫ってきて―。(「まつとし聞かば」より)。住居にまつわる怪異や障りを、営繕屋・尾端が、いとも鮮やかに修繕し、解決へと導く―極上のエンターテインメント。

Posted byブクログ

2019/10/27

実家を離れているうちに両親、そして弟を自殺で失った主人公は仕事を失い、行くあてもなく無人だった実家に帰った。静かに暮らす日々だったが、やがて弟の部屋からある女の生活が覗き見えることに気付き……。 十二国記も嬉しいけどかるかやの続きが読めるのも嬉しい。ホラーというより怪異の話。相...

実家を離れているうちに両親、そして弟を自殺で失った主人公は仕事を失い、行くあてもなく無人だった実家に帰った。静かに暮らす日々だったが、やがて弟の部屋からある女の生活が覗き見えることに気付き……。 十二国記も嬉しいけどかるかやの続きが読めるのも嬉しい。ホラーというより怪異の話。相変わらず尾端くんは派手な動きはしないけどいい仕事する。一話目が一番ホラーな感じで、これに関しては直して良かったのか…?となる終わりなのが良い。水の中のやつと通りゃんせのやつはゴーストハントっぽくて好き。古長屋のやつは主人公の自意識の厄介さが嫌らしくて良かった。総じて好き。

Posted byブクログ