危険なビーナス の商品レビュー
事件の背景には遺産をめぐる一族の争いがあるのかと思っていたら、意外な人物が意外な動機で事件を起こしていたという話。 あまりあり得ない話だと思った。
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- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
メインの事件(?)の謎と真犯人は一応最後には明らかになるが、タイトルを見てもわかるとおりそれは蛇足。 本題は楓の正体と伯朗との恋の行方なのだが、一応最後に前者は明らかになり、後者もなんとなくではあるが良い方向が示唆されており、その点を評価して☆4とした。 ストーリー的に続編は難しい気はするが、楓と伯朗のコンビの話をもう一度読んでみたい気がした。
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これまで読んだ東野圭吾の作品の中で、一番ド派手な仕掛けが施されていた。 ばら撒かれて行く謎にドキドキ冷や冷やしながらも、最後にキレイに回収してくれるのを楽しんだ。
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独身の獣医・伯朗のまえに、失踪した夫を一緒に探して欲しいと義理の弟の美人妻が訪ねてくる。夫の父の危篤の報せを受け、シアトルから一緒に帰国して二日目から行方がわからなくなったという。 義弟の遺産相続問題、画家であった実父が最後に遺した絵、サヴァン症候群などのキーワードが複雑に絡み合...
独身の獣医・伯朗のまえに、失踪した夫を一緒に探して欲しいと義理の弟の美人妻が訪ねてくる。夫の父の危篤の報せを受け、シアトルから一緒に帰国して二日目から行方がわからなくなったという。 義弟の遺産相続問題、画家であった実父が最後に遺した絵、サヴァン症候群などのキーワードが複雑に絡み合って事件が進行していく。流行作家の読み応えのあるミステリー作品。
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危険なビーナスという題名なので、誰のことかはすぐ分かったけど、どこが危険なのか怪しいのかを考えながら読んだ。結末には驚いた。 主人公と一緒に推理しながら読み進めるのが楽しくて、すぐに読み終えた。
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獣医の主人公・伯郎と失踪した弟(明人)の妻・楓、伯郎の義家族である過去に栄華を築いた矢神家、そして実家族の手塚家の物語。伯郎の母・祥子の不自然な死、弟の明人の失踪から物語はスタートし、矢神家の遺産相続を機に、その背後にはサヴァン症候群を題材に両家が混じ入ることで物語は進んでいきま...
獣医の主人公・伯郎と失踪した弟(明人)の妻・楓、伯郎の義家族である過去に栄華を築いた矢神家、そして実家族の手塚家の物語。伯郎の母・祥子の不自然な死、弟の明人の失踪から物語はスタートし、矢神家の遺産相続を機に、その背後にはサヴァン症候群を題材に両家が混じ入ることで物語は進んでいきます。 東野さんの作品ということで期待値も高く、終始はらはらした展開だったためにオチの部分は少し物足りなさを感じましたが全体的には面白かったです。 個人的には楓よりも伯郎の助手である蔭山の方が魅力的な女性で、そっちとくっついて欲しいなーと思いながら読んでいました。
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危険なビーナス 東野圭吾著 2020 10追加 東野圭吾さんの作品が映像に。 一読者として、ただ嬉しい。 これを機に、本には、まだまだ多くの東野さんの作品があることに関心が向かえば、なお趣きが増す。 2020 01感想 異父兄弟。母が資産家と再婚し、弟が直系で相続人に。 兄...
危険なビーナス 東野圭吾著 2020 10追加 東野圭吾さんの作品が映像に。 一読者として、ただ嬉しい。 これを機に、本には、まだまだ多くの東野さんの作品があることに関心が向かえば、なお趣きが増す。 2020 01感想 異父兄弟。母が資産家と再婚し、弟が直系で相続人に。 兄は縁切りして別の道へ。 16年前の母の死と弟の失踪という二つの物語が交差する。 数学、医療、そして事件。 この絡みの妙味が展開を深く深くしていく。 やっぱり、東野さんの作品は、温かい。 季節は冬。 読後感は、新芽に出会えた微笑ましい感じです。
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面白かった! オチはどんなんなんだろう…とハラハラ見守っていたけど、 あ、そっちに行くんだ!って意表をつかれた感。
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面白かった。 でも東野さんの作品の中では珍しく読み辛い分類に入った。 結末もさすが予想を裏切ってくれたが、やはり何か物足りない。 登場人物のイメージが持ちにくく、家系図や関係性などが理解しきれなかった。 間を空けると読めなくなりそうなので、読み辛くても一気に読んでしまうのがいいだ...
面白かった。 でも東野さんの作品の中では珍しく読み辛い分類に入った。 結末もさすが予想を裏切ってくれたが、やはり何か物足りない。 登場人物のイメージが持ちにくく、家系図や関係性などが理解しきれなかった。 間を空けると読めなくなりそうなので、読み辛くても一気に読んでしまうのがいいだろう。
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東野圭吾の比較的最近の作品(2016年単行本、2019年文庫本)。 獣医の手島伯朗が主人公。伯朗の異父弟の矢神明人が行方不明だと言ってその妻と名乗る楓が伯朗を訪ねて来るところからこの物語は始まる。 伯朗の父親手島一清は画家で伯朗が5才の時に病死、母親が再婚した相手が資産家の長男で...
東野圭吾の比較的最近の作品(2016年単行本、2019年文庫本)。 獣医の手島伯朗が主人公。伯朗の異父弟の矢神明人が行方不明だと言ってその妻と名乗る楓が伯朗を訪ねて来るところからこの物語は始まる。 伯朗の父親手島一清は画家で伯朗が5才の時に病死、母親が再婚した相手が資産家の長男で精神科医の矢神康治、明人の父親である。二人の母親の禎子は16年前に他界、康治も病床に臥しており余命長くない。 行方不明の明人の消息に矢神一族が関係していると思っている楓が伯朗に協力を求めて、矢神一族に近づき探ぐっていく。 一族に怪しい人間が何人も登場し、先に亡くなった康治の父親、即ち明人の祖父矢神康之介の残した遺産相続の件で一族に争いが起きる。 そして禎子は事故死とされているが、殺されたのではないかと疑問が生じて、事件は急展開する。 正義感が強いが女に惚れっぽい伯朗、康之介の遺産を全て相続するとされた天才的な頭脳の持ち主の明人、美人で魅力的な楓、精神科医で脳の研究に没頭した康治、そして脳腫瘍の治療を康治から受けた一清の脳の変化が事件の鍵を握ることが判ってくるが、禎子の悲しい死因が判って事件は解決する。 ところが最後にえ〜!とびっくりするような全く予想外の展開の結末になり、でもちょっと軽いノリのように思える無理がある展開だなあとは思いつつ、それでも今までにない楽しい感じの種明かしのような結末に大満足。
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