魔偶の如き齎すもの の商品レビュー
刀城言耶シリーズの中短編集。中短編集の時は毎回思うけど、この方はやはり長編がよい。後半に向けてグイグイ怖さが増していくのが味なのに、短編では盛り上がる前に終わっちゃう感じがして…。そうすると最後の怪異がとってつけたみたいになっちゃって残念。トリックとかはすごいと思うのですが。でも...
刀城言耶シリーズの中短編集。中短編集の時は毎回思うけど、この方はやはり長編がよい。後半に向けてグイグイ怖さが増していくのが味なのに、短編では盛り上がる前に終わっちゃう感じがして…。そうすると最後の怪異がとってつけたみたいになっちゃって残念。トリックとかはすごいと思うのですが。でも決して面白くない!ってわけではないので、期待値が高すぎるのかも。
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これまでのシリーズの中では最も淡白かつ軽い印象だった。 いつものおどろおどろしさがすっかり影を潜めてしまった。 また推理モノの常でミスリードとトリックに力が入り過ぎて解答が所謂『説明文』にしか映らない。 今回はややその傾向が強かったと感じた。 しかし該当案件ではないものの、刑事さんの殺人容疑が晴れた訳じゃない…ような。
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短編のせいか、怖さはイマイチだった。ただ、刀城言耶と祖父江偲の始まりを読むことができたので面白かった。
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刀城言耶シリーズ短編集。今回も不気味さいっぱい謎いっぱいです。一応は論理的に解明されるミステリのはずなのだけれど、わけのわからないもやもやとした恐怖が残るのはいつも通り。それが最大の魅力ではあるのだけれど、やっぱり怖いなあ……。 お気に入りは「巫死の如き甦るもの」。これ、論理的に...
刀城言耶シリーズ短編集。今回も不気味さいっぱい謎いっぱいです。一応は論理的に解明されるミステリのはずなのだけれど、わけのわからないもやもやとした恐怖が残るのはいつも通り。それが最大の魅力ではあるのだけれど、やっぱり怖いなあ……。 お気に入りは「巫死の如き甦るもの」。これ、論理的に解明した真相すらが恐ろしいのですが……そんなのってありか。そしてさらにこの結末って。どうしようもなく怖すぎる! 表題作「魔偶の如き齎すもの」もシリーズファンには嬉しい一作。あの伏線にきちんと気づけたのが嬉しかったです。だけど真相まですべて見抜けたのかというと……それはまだまだ(苦笑)。
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大学を卒業して3年目の刀城言耶が遭遇する事件。 所有する者に「福」と「禍」を齎す魔偶に興味を持った者たちの集まりで起こる事件。 『妖服の如き切るもの』『巫死の如き甦るもの』『獣家の如き吸うもの』が収録された中短篇集です。 長編も良いですが、中短編も良いです。 楽しめました。
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【収録作品】妖服の如き切るもの/巫死の如き甦るもの/獣家の如き吸うもの/魔偶の如き齎すもの 論理で真相が暴かれた後に残る不可解ゆえの怖さは健在。表題作は怖さよりも茶目っ気を感じた。
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刀城言耶シリーズ。中編1作と短編3作収録。 著者のホラーミステリの代表的なシリーズだけど、今回の4作は比較的ミステリに重点が掛かっていた。その分、怖さは足りないと感じるが、私は本格好きなので不可能犯罪物のミステリとして楽しめた。 表題作が特に傑作。このシリーズを良く読んでいる人ほ...
刀城言耶シリーズ。中編1作と短編3作収録。 著者のホラーミステリの代表的なシリーズだけど、今回の4作は比較的ミステリに重点が掛かっていた。その分、怖さは足りないと感じるが、私は本格好きなので不可能犯罪物のミステリとして楽しめた。 表題作が特に傑作。このシリーズを良く読んでいる人ほど騙されるだろう。こういうギリギリの所でフェアプレイを保っている作品は大好きだ。
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2019年42冊目。表題作は流石の出来。シンプルな謎に予想外のどんでん返しがお見事。他の短編はホラーとミステリがややアンバランスだったかも。
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