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魔偶の如き齎すもの の商品レビュー

3.4

28件のお客様レビュー

  1. 5つ

    1

  2. 4つ

    10

  3. 3つ

    13

  4. 2つ

    2

  5. 1つ

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2022/02/16
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

今回は短編集 服?の幽霊?的なあったり。 魔偶の如き〜は、途中で犯人とトリックに気付いてしまった! 関西弁じゃないのは関西の人からしたら、分かりやすいトリックだったんじゃないか?!

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2020/12/31

刀城言耶シリーズ、中編集。 ホラーとミステリが融合されたシリーズ。時代背景が戦後すぐの頃なので、現代モノとはまた異なる民俗学的なホラーが楽しめる。 民俗学的ホラーであれば「獣家~」が一番雰囲気が仕上がっていて怖かった。トリックが陳腐だっただけに、そのギャップがまた面白い。 ミス...

刀城言耶シリーズ、中編集。 ホラーとミステリが融合されたシリーズ。時代背景が戦後すぐの頃なので、現代モノとはまた異なる民俗学的なホラーが楽しめる。 民俗学的ホラーであれば「獣家~」が一番雰囲気が仕上がっていて怖かった。トリックが陳腐だっただけに、そのギャップがまた面白い。 ミステリとしてはやはりタイトル作の「魔偶~」。担当編集者の祖父江偲との出会いが描かれるシリーズ読者としては嬉しい作品でもあったが、私としては超久しぶりに読む今シリーズであったため、祖父江さんってこんなんだっけか?と思った違和感が最後にして間違いではなかったと、納得のいく展開でした。 中編集なので、長編作と比べると読み応えの分では物足りない気もありましたが、ホラーすぎるのも読むのが大変なのでこれはこれであっさりと読めて良かったデス。

Posted byブクログ

2020/12/11

ホラーミステリー中短編集。 【刀城言耶シリーズ】怪奇的事件を持ち前の冷静な分析と推理で真相解決。爽快感あり。 同じ刑事が全編に登場し、物語に連続性があって好ましい。 ラストにホラーっぽく残すところがにくい演出です。 このシリーズ初見だったので、ほかの作品も読みたい。

Posted byブクログ

2020/10/07

本シリーズは短編より長編のほうが断然好きなのだが、『獣家の如く』は三津田先生独特のジットリと厭な汗を掻くような恐怖描写があって好き。

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2020/09/18

刀城言耶シリーズの最新作。中短編集。 まず3つの短編があり、それらは雑誌掲載のもの。最後に書き下ろしの中編がある。個別の話だが、解決した時期はほぼ同時期で、刀城言耶が大学卒業後まもない、戦争のすぐ後の時代。内容的にも相互に関連するものもある。 ネット上の感想で、長編には敵わないが...

刀城言耶シリーズの最新作。中短編集。 まず3つの短編があり、それらは雑誌掲載のもの。最後に書き下ろしの中編がある。個別の話だが、解決した時期はほぼ同時期で、刀城言耶が大学卒業後まもない、戦争のすぐ後の時代。内容的にも相互に関連するものもある。 ネット上の感想で、長編には敵わないが、このシリーズファンなら買うべし、というのがあったが、自分の感想も一言で言うとそうなると思う。買って読んで良かったと思うけれど、初めて刀城言耶を読むなら、やはり長編の方が、魅力を十二分に味わえるであろうと思う。 本シリーズの特徴の一つに、刀城が自説を次々展開するものの、そのそばから次々と論理的に否定していき、次第に真実が明らかになる、推理のダイナミックな展開があると思うが、そうした要素もきちんと入れられていた。また、いわずもがな、ホラーとミステリの融合、どこまで人為でどこまで真の…「ホラー」なのかは、最後までわからないといった要素も、中短編集ながらしっかり盛り込まれてはいたが、それもやはり長編の方が、質的量的に優っていると感じられた。 刀城言耶は変わり者ではあるがやはり誠実でまじめな青年であり、個人的にとても好きなので、先に述べた通りこれからもシリーズの全ての作を集めて読みたいと思う。

Posted byブクログ

2020/08/25

どの作品も同じくらい三津田さんワールドで好き。特にタイトル作品が面白かった。ミステリとしてはありがちかもだけど「獣家」の話の構成も個人的には好き。

Posted byブクログ

2020/07/31
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

祖父江偲の初登場シーンが、最初のうちは関西弁も封印して猫をかぶってるのねフフフ…なんて思ってたら。 やられましたね。

Posted byブクログ

2020/04/10

刀城言耶シリーズの最新作。今回は中短編集。 時系列的にはエピソード0的な感じでしょうか。祖父江さんとの出会いとかなかなかに興味深い。 内容は・・・いい意味で「いつもの」でしょうか。真相を語るのに二転三転するところも。ページをめくるのが惜しいような気持ちでとても楽しく読みましたし、...

刀城言耶シリーズの最新作。今回は中短編集。 時系列的にはエピソード0的な感じでしょうか。祖父江さんとの出会いとかなかなかに興味深い。 内容は・・・いい意味で「いつもの」でしょうか。真相を語るのに二転三転するところも。ページをめくるのが惜しいような気持ちでとても楽しく読みましたし、最後のアレも嫌いじゃないんですが、個人的には長編がっつり嗜好なので新作長編もお待ちしております。

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2020/04/07

長編と違ってやっぱりあっさりした感じになってしまうけど、それはまぁページ数的にも仕方ないとはおもう。 表題作と、『妖服の如き切るもの』が面白かった。

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2020/03/21
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

刀城言耶シリーズ短篇集。今回は作家になって間がない時代の怪奇を伴う事件の謎に挑む。短編だと怪奇と謎解きの比重がどちらかに傾きがちかなー。人里離れた古家に迷い込む「獣家」は怪奇側で謎解きは一瞬。閉鎖空間からの人間消失「巫死」もそうだけどこちらは謎の正体と不気味な余韻がマッチしていて好み。離れた家での二重殺人と移動した凶器「妖服」はトリックに小技が効いているけど怪奇が独立している印象。表題作はこれまでの作品でよく見られる言耶の前の推理をどんどん覆す形式が短縮版で楽しめる。長編読破前提の仕掛けににやり。

Posted byブクログ