旅ドロップ の商品レビュー
旅の中で感じた微笑ましいような、温かい気持ちになるようなエピソードの短編集だった。普段の生活では気づきにくい日常の有難さや日本と海外の文化の違いなど、旅を通じて感じられる感情には共感する内容もあった。読んでいると著者の江國さんの優しさや色んな思いを馳せる豊かさを感じた。ハラハラす...
旅の中で感じた微笑ましいような、温かい気持ちになるようなエピソードの短編集だった。普段の生活では気づきにくい日常の有難さや日本と海外の文化の違いなど、旅を通じて感じられる感情には共感する内容もあった。読んでいると著者の江國さんの優しさや色んな思いを馳せる豊かさを感じた。ハラハラするエピソードはないので、ゆったりとした気持ちで旅を感じたい人におすすめ。 audiobookで聴読。
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本書には三十七篇のエッセーと、三篇の詩が収められている。いずれも題材は「旅」。記憶の断片や道中の出来事、そこから派生する思索が、簡潔なかたちで綴られている。どの一篇にも、瑞々しさと、ふと足を止めさせる視点がある。 読んでいるうちに、言葉そのものが気にかかる。「旅」と「旅行」は、...
本書には三十七篇のエッセーと、三篇の詩が収められている。いずれも題材は「旅」。記憶の断片や道中の出来事、そこから派生する思索が、簡潔なかたちで綴られている。どの一篇にも、瑞々しさと、ふと足を止めさせる視点がある。 読んでいるうちに、言葉そのものが気にかかる。「旅」と「旅行」は、どこが違うのか。 辞書を引けば、おおよその見当はつく。目的を伴う移動が「旅行」であり、「旅」はもう少し曖昧なものを含んでいる。観光旅行、出張旅行とは言うが、観光旅、出張旅とは言わない。その違いは、意外に大きい。 では、人生はどうか。しばしば「旅」に喩えられるが、「旅行」とは言われない。もしそこに厳密な目的があるのなら、「旅行」と呼ばれてもよさそうなものだ。 人は、生きることに意味や行き先を求める。だが実のところ、それは後から与えられるものかもしれない。歩いてきた道筋に、あとから名を付けるように。 そう考えると、「旅」という言葉のほうがしっくりくる。行き先を定めきれないまま、それでも進んでいく。その途上で、ふとした瞬間に満たされる。 美味しいものを口にしたとき。見知らぬ景色に立ち止まったとき。理由のはっきりしない安らぎを覚えたとき。 本書に収められた小さな断片は、そのひとつひとつを掬い上げている。読む側もまた、自分の歩いてきた道を、わずかに振り返ることになる。
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さらっと読めるエッセイ集。必ずしも旅に出ている描写が書かれているわけではないが、それも旅なんだと思わされた。 初めて江國香織のエッセイを読んだ。もっと色々読んでみたいと思った。
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江國香織さんが好きだ。 だから何か旅の共通点があるといいな。と思って読んだ。 びっくりした。彼女は降りたことはないが世界で一番フランクフルトの空港が好きだと言う。私は乗り継ぎには広大すぎるフランクフルトの空港が一番苦手だ。 彼女のように広すぎる空港を楽しめる視点が残念ながら私には...
江國香織さんが好きだ。 だから何か旅の共通点があるといいな。と思って読んだ。 びっくりした。彼女は降りたことはないが世界で一番フランクフルトの空港が好きだと言う。私は乗り継ぎには広大すぎるフランクフルトの空港が一番苦手だ。 彼女のように広すぎる空港を楽しめる視点が残念ながら私にはなかった。だから江國香織さんは魅力的なのかもしれない。
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ドロップ缶からあめを頬張るように、一粒一粒一つ一つ世界が変わる。 水族館は旅じゃない、水や木々にふれるのは旅、でも公園は旅じゃない、旅ってなんだろう?
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私が好きな江國香織は旅がよく似合う人で、そんな江國香織にあこがれている。 旅ってなんかわくわくするけど、それはきっと旅とは出会いだからで、この本は江國香織が出会ったいろんなものやこととのエピソード集。 そんな旅も帰るところがあるから楽しく思えるっていうのもまた書かれていて、ほ...
私が好きな江國香織は旅がよく似合う人で、そんな江國香織にあこがれている。 旅ってなんかわくわくするけど、それはきっと旅とは出会いだからで、この本は江國香織が出会ったいろんなものやこととのエピソード集。 そんな旅も帰るところがあるから楽しく思えるっていうのもまた書かれていて、ほんとそうだなぁとか思ったりした。 出会うことが旅なら 隣の街のスーパーに行くことだってきっと旅で、日常をそんなふうに楽しめたらいいなぁとか考えたり。
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前半は、普段の生活で著者が感じた事を詩で表現した 物がありその後、昔口ずさんでいた歌に対する著者の思 い込みと本当の意味とのギャップの事、中学校で出会っ た友達とパリに行った時の思い出話、作者が思う日帰り 旅行の距離と時間についてなどあっさりと読める長さで 書かれていました。
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優しくて繊細で、ちょっぴり勇敢な、旅にまつわるエッセイ。 のんびりな旅をして、非日常な空気につつまれて、でもそこで見つけるのは大げさでないささいな幸せだったりして、それで、じゅうにぶんにも、心いっぱい満たされる。 いいなあ、そんな旅。
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江國香織の綴る文章は上品で艷やか。 ファンが多いのも頷ける。 旅好きな江國香織の旅にまつわるエピソードが多数収録されていて、何度も読み返したくなる。 文字も大きく一つ一つのエピソードも短いので、気軽に読める。 今は亡き江國香織の母とプーケットに行った際のエピソードや、フランスで買...
江國香織の綴る文章は上品で艷やか。 ファンが多いのも頷ける。 旅好きな江國香織の旅にまつわるエピソードが多数収録されていて、何度も読み返したくなる。 文字も大きく一つ一つのエピソードも短いので、気軽に読める。 今は亡き江國香織の母とプーケットに行った際のエピソードや、フランスで買おうと決心した版画をある事情で買えなかったエピソード、そして何度旅に出ても帰る家があるというエピソード。 共感できる話がたくさんあった。
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旅の記憶とともに落としてきた、 思い出たち ドロップは落としてきたもの? 昔ながら飴玉?いろんなことを考えた 人に出会い、動物に出会い、 建物、植物、目には見えない雰囲気に出会い、 旅を通して幾つもの思い出が生まれた話 1つ1つは短いが確かに想いがあり、 重みのある本でした
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