NETFLIX コンテンツ帝国の野望 の商品レビュー
お仕事ドラマに出来そうなほど面白い。読みやすくてマーケティングや経営の学びもある。 バーコードからライバル社の会員人数を割り出して、経営戦略を立てるところとかゾクっときたし、ヘビーユーザーをピッグ(豚)って名付けてるのも笑った。 ヘイスティングスの感情に流されることなく、数式...
お仕事ドラマに出来そうなほど面白い。読みやすくてマーケティングや経営の学びもある。 バーコードからライバル社の会員人数を割り出して、経営戦略を立てるところとかゾクっときたし、ヘビーユーザーをピッグ(豚)って名付けてるのも笑った。 ヘイスティングスの感情に流されることなく、数式で判断できるところが強いなと思った。
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ご存じFAANGの一角の起業を書いた本。 ただ、90年代にサラリーマン上がりの二人が宅配DVDレンタルをスタートアップし、アメリカ国内のレンタルビデオ業界で激しく揉まれながらも着実に成長、遂にはアメリカ版TSUTAYAとも言うべき巨大企業ブロックバスターと血みどろの死闘を展開する...
ご存じFAANGの一角の起業を書いた本。 ただ、90年代にサラリーマン上がりの二人が宅配DVDレンタルをスタートアップし、アメリカ国内のレンタルビデオ業界で激しく揉まれながらも着実に成長、遂にはアメリカ版TSUTAYAとも言うべき巨大企業ブロックバスターと血みどろの死闘を展開する様はオシャレなFacebook的イケイケIT企業のイメージと異なる。しかしそれ故に全米制覇の時点での同社の実力やノウハウはケタ違い。その後の世界的成功は必然だったと言える。 DVDかストリーミングかは些末なことで、肝心なのは「新規顧客を取り込む」「掴んだ顧客は離さない」「ライバル企業の分析」。本書はそんな商売の原則を絶えず追求した最強サービス企業の悪戦苦闘を記したビジネス書だ。
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著者の取材力が光る。細部までリアリティが担保され、のめり込むように読めた。 ストーリーラインは2本。 ネットフリックスとブロックバスター。 ネットフリックスは市場シェア獲得を目指し赤字を垂れ流しながら全力で走り続ける。 店舗レンタルビデオ業界の巨人ブロックバスターは、ネト...
著者の取材力が光る。細部までリアリティが担保され、のめり込むように読めた。 ストーリーラインは2本。 ネットフリックスとブロックバスター。 ネットフリックスは市場シェア獲得を目指し赤字を垂れ流しながら全力で走り続ける。 店舗レンタルビデオ業界の巨人ブロックバスターは、ネトフリが仕掛けた業界激変の流れに右往左往しつつも、真っ向から争う。 ———- ネットフリックスは単なるレンタルDVD屋ではなく、その正体は徹底的に数字で考えるシンクタンクである。 数学的アルゴリズムのみを信奉し、合理性を追求する。 ———- 読んでいる途中から私はブロックバスターに肩入れしてしまった。 廃れゆく店舗レンタル事業を抱えつつ、オンラインシフトを進めなければ生き残れないジレンマ。 しかも、オンライン化の為のキャッシュは店舗レンタル事業での利益に頼る他ない。 自らの巨大な店舗展開が足枷となり、素早い意思決定が妨げられる。 ご存知のとおり、結果的にブロックバスターは破綻するのだが、熾烈な争いを繰り広げた挙句、最終局面ではネットフリックスと「相討ち」の状況にまで持ち込む。 あと一息でネットフリックスも音を上げる…..。 何故そこからブロックバスターは敗れたのか、ぜひ読んでみてください。
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ネットフリックスの歴史も凄いですが、ライバル会社のブロックバスターが落ちていく過程が、特に学びになりました。
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最初難しくなかなか読み進められなかったが途中からNetflixの成長までの右往曲折をみていたら引き込まれた。ハッカソンをやることでチームにも会社にもウィンウィンで良いと思った。またアルゴリズムについて、休日と平日で⭐️評価の甘さが変わるなど考えたことなかったので面白かった
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今のネットフリックスができるまでの過程、思考 即人材をきる、決断力とは?何なのか マークランドルフという人物の頭の回転の速さと結果を追い求めたからこそ、すぐ人材を切るし今のネットフリックスがあるって感じか。 日本ではTSUTAYAが5、6年前まで流行ってたけど、最近は店舗が無...
今のネットフリックスができるまでの過程、思考 即人材をきる、決断力とは?何なのか マークランドルフという人物の頭の回転の速さと結果を追い求めたからこそ、すぐ人材を切るし今のネットフリックスがあるって感じか。 日本ではTSUTAYAが5、6年前まで流行ってたけど、最近は店舗が無くなりつつあるのかな。 ストリーミングのサブスクという点で、日本はテレビを通してHuluで見放題という印象だったが、スマホなどのタブレット端末が普及した事もまたNetflixの普及に繋がっているのかなと、この企業が今後どうなっていくのかも楽しみだなと思える本だった。
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ネットフリックスの生い立ちが描かれている。文字数も多く読みごたえが有る構成 ・創業は大学生では無く、全員が元サラリーマン 大半は大きなソフトウエア会社で管理職を経験したベテランで大幅な年収カットを受け入れて入社 ・エンターメント企業の覇者をデイズニー、AT&Tと争い 競合が激しい中での現在の立ち位置を正確に表している ・優勝劣敗の文化 トップクラスの人材が入社 容赦なく首が飛ぶ ・株主は大幅売り越し、買い越しを繰り返す為ボラテイリテイが非常に大きい ・既存店舗のブロックバスターの経営戦略の失敗から破綻に追い込まれるまで実名入りで書かれているのは米書らしい ・日本のTUTAYAがまだ生き延びている事が不思議 それなりに店舗の統廃合を進めてはいるが。。。 ・ライバルのコスト構造をとことんまで調べ上げ提供価格を決定 社員を動員して会員増加数の正確な値を把握 ・最適なアルゴリズムを作り出す為何と賞金100万ドルのコンテストを開催 (11年の期間で10%以上の精度向上に達成したら)オープンイノベーション 何とライバルのAT&Tのチームが獲得 ・DVD貸し出しからストリーミング配信への転換も見事 ・ライバルのISP業界がネット回線を制限しだしたのでロビー活動でそれを静止 ネット中立性の法を作らせた ・創業者は、フォーチュン誌の今年のビジネスパーソンに選ばれてから部下のいう事に耳を貸さなくなった ・
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ネットフリックス創業の物語。当時のレンタルDVDの雄であるブロックバスターを知恵と執念とビジョナリーで打ち破り、新しい映画鑑賞スタイルを築き上げた。エピローグに良い商品、健全なバランスシート、事業計画の完璧な遂行という経営の基本をきっちり抑えていれば自然と顧客に信頼され、ライバル...
ネットフリックス創業の物語。当時のレンタルDVDの雄であるブロックバスターを知恵と執念とビジョナリーで打ち破り、新しい映画鑑賞スタイルを築き上げた。エピローグに良い商品、健全なバランスシート、事業計画の完璧な遂行という経営の基本をきっちり抑えていれば自然と顧客に信頼され、ライバルを追い払える。とあるがこれらをブレずに忠実にやり遂げた結果であり、未来を見通す眼力に長けていたのがよく分かり、やれば出来ると勇気を与えられる一冊だった。
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ネットフリックスの設立から今の地位に至るまでを競合の動きを含めて描かれていた。ブロックバスターのceoとなったキーズの動きは印象的で,自分の経験と今の売り上げのバランス,ブロックバスターがこれまで築いてきた成果、それらを総合して店舗型に投資をすることを選択し,結果として大きな業績...
ネットフリックスの設立から今の地位に至るまでを競合の動きを含めて描かれていた。ブロックバスターのceoとなったキーズの動きは印象的で,自分の経験と今の売り上げのバランス,ブロックバスターがこれまで築いてきた成果、それらを総合して店舗型に投資をすることを選択し,結果として大きな業績後退を招き,ブロックバスターは倒産した。自分がそれまで見てきた文化への愛着や関係性があればあるほど正しい判断ができなくなるのは,このレベルの経営者でも起こり得ることで、時代の変化が複雑化してる現代では,とても勉強になった。また最後に書かれていたアメリカの現状に驚かされた。アメリカでは,店舗型DVD店,CDショップ、大手書店屋などが10年前ほどに潰れ,オンライン化が進んでおり,日本の遅れを感じた。日本のイノベーションの浸透度が低い点には,多少の怒りを感じながら,本気の経営者の動きを読み,これからの学習意欲が高まった書籍であった。 映画ストリーミングを通じた顧客分析についても面白かった。映画を見る人はどこでスキップし,どこまで止めずに見ているのか、顧客の年齢だけでなく細部のデータから分析をし,コンテンツを作っているのだと感じた。
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こんなに面白い本はいつぶりだろう? Netflixだけではなく、ライバル企業の目線からも物語が展開されているおかげでフラットに見れる。 起業を志す人には是非見てほしい一冊。
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