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居るのはつらいよ の商品レビュー

4.4

181件のお客様レビュー

  1. 5つ

    80

  2. 4つ

    57

  3. 3つ

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2024/09/17

きちんと悩む。すごく大事なことなのについつい自分を甘やかし目をそらしてしまう 等々たくさんの気づきと勉強、優しさとちゃんと向き合う大変さを改めて学ばせてもらった

Posted byブクログ

2024/08/25

ただ居ることの難しさ   ただ居る場所の大切さ 私は子どもの頃、「ただ居られる」場所がなかったことに気づいた。 だからいつも緊張状態だったんだ。 だからいつもいつも安心できる場所を探してるんだ。 今はひとりで居る空間が1番安心。 安心して居られるひとり時間。 健全な環境で育った...

ただ居ることの難しさ   ただ居る場所の大切さ 私は子どもの頃、「ただ居られる」場所がなかったことに気づいた。 だからいつも緊張状態だったんだ。 だからいつもいつも安心できる場所を探してるんだ。 今はひとりで居る空間が1番安心。 安心して居られるひとり時間。 健全な環境で育った人には分からない感覚だろうなあ。

Posted byブクログ

2024/08/18
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

ひさしぶりに面白くて読み進められた本。ビジネス書ばかり読んでいたら、生きるために必要なこういう世界のことが抜け落ちていたな。 私が思うケアの場所は、夫の実家。それは、ただ、いる、だけが許されて、みんなが居心地がいい。対して私の実家は、することを探さないといけなくて、居るのはつらかった。今はそんなこともないけど、昔はそうだった。

Posted byブクログ

2024/08/14

環境に身を預けることができないときに、何かをすることで偽りな自分を作り出し、なんとかそこにいることを可能にする 反射神経を使うと心の傷は拡大してしまう こらだが現れた時、自分で自分をコントロールできなくなってしまい、他者を巻き込んでいく。触れられることを求める。そしてそれは他者の...

環境に身を預けることができないときに、何かをすることで偽りな自分を作り出し、なんとかそこにいることを可能にする 反射神経を使うと心の傷は拡大してしまう こらだが現れた時、自分で自分をコントロールできなくなってしまい、他者を巻き込んでいく。触れられることを求める。そしてそれは他者のこらだを引き出す。他のこらだと一緒にいることで落ちつきを取り戻す。 依存労働は、専門化しないままに残ったケアの仕事。自立をよしとする社会でほ、依存していることそのものが見えにくくなってしまうので依存労働の価値が低く見積もられてしまう。 本当に依存している時、自分が依存していることに気づかない 自我境界に穴があくと、空虚は時に充満に変わってしまう 遊びは心の自発的なる動き。遊ぶためには、誰かが心の中にいないといけない。現実と想像の間、自己と他者が重なるところで行われる。 セラピーでは傷つきや困難に向き合うことが価値をもつ。 自分の中のアニマ、アニムスが下界に投影されるのが恋愛。フロイト:自分の中のものと向き合い葛藤することには価値がある。 ケアとは傷付けないこと、ニーズを満たして依存を引き受けること セラピーは傷付きに向き合うこと、ニーズを変更すること いるために隠れ家を探す。アジールを作り出す。 会計の光により、いることの意味が失われてしまう

Posted byブクログ

2024/08/01

地域ケアというところで置いてあったのをサラ読みした。ケアとセラピーというのは対極にあるらしい。手のかかるケアはお金にならないのに対し、一見放置のようにみえるセラピーには報酬も高い。ただ「いる」だけのようにみえる行為を果たしてどのくらいの時間続けることができるだろうか。本当の意味で...

地域ケアというところで置いてあったのをサラ読みした。ケアとセラピーというのは対極にあるらしい。手のかかるケアはお金にならないのに対し、一見放置のようにみえるセラピーには報酬も高い。ただ「いる」だけのようにみえる行為を果たしてどのくらいの時間続けることができるだろうか。本当の意味での自由を獲得することは簡単のようにみえて、実はとてもややこしい。

Posted byブクログ

2024/07/28

ケアのあり方を当事者経験を通じて深く考察している。 ただいる為にいる。いることが難しい人にいる場所を提供する。この価値、資本主義的発想では辿り着けなない場所、資本主義だけでは救えない人が多い。福祉で拾うがそこにも資本主義の考えがある。だから居づらい。

Posted byブクログ

2024/06/22

福祉や医療系の知識が全く無く、ケアやセラピーの用語の意味すら知らなかったが、スルスル読めた。デイケアというものがありどのように運営されているのか、スタッフは何をするのか…興味深く読んだ。資本主義のなかで福祉や医療を進めること、その中で精神を取り扱うことについて興味を持つきっかけと...

福祉や医療系の知識が全く無く、ケアやセラピーの用語の意味すら知らなかったが、スルスル読めた。デイケアというものがありどのように運営されているのか、スタッフは何をするのか…興味深く読んだ。資本主義のなかで福祉や医療を進めること、その中で精神を取り扱うことについて興味を持つきっかけとなった。 また読んでいると、自分もデイケアに参加して癒やされるような、不思議な気持ちになった。

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2024/05/20

自分が介護施設で働いていた時のことを思い出して、あのときこんなケアが働いていたのかと気付かされた。そしてそのときの職員さんの気遣いも。 デイケアなど、ケアが求められる、行われている場所で働く全ての人読んで欲しい。 結論としては、資本主義が「いる」ことを脅かしているという関係ないよ...

自分が介護施設で働いていた時のことを思い出して、あのときこんなケアが働いていたのかと気付かされた。そしてそのときの職員さんの気遣いも。 デイケアなど、ケアが求められる、行われている場所で働く全ての人読んで欲しい。 結論としては、資本主義が「いる」ことを脅かしているという関係ないようで想像しやすい内容だったけど、そこに辿り着くまでにその結論に納得できるような書かれ方をしていて、福祉はお金にならないとか、福祉は結局きれいごととか思ってる人に伝えたい内容だった。

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2024/05/09

「四年前にくぐった門を、出ていく。多くを失って。」P334 なんだか、この本の本質なのかどうだかわからないけど、僕は毎日何かを失いながら生きているんだろうな、って感じた。 可能性?選択肢?明るい明日?望みの境遇? それってホントにあったのだろうか。 ないものは失えないのに。 「...

「四年前にくぐった門を、出ていく。多くを失って。」P334 なんだか、この本の本質なのかどうだかわからないけど、僕は毎日何かを失いながら生きているんだろうな、って感じた。 可能性?選択肢?明るい明日?望みの境遇? それってホントにあったのだろうか。 ないものは失えないのに。 「襲失はつらく、苦しい。大切なものが奪われ、二度と帰ってはこない。その事実に打ちのめされる。 だけど、そういう悲しみや痛みをしっかりと心に置いておくと、失った当のものが心の中で再生していく。混乱した気持ちの果てで、喪失したその人が心の中でしかと存在していることを感じる。良き記憶が生き残る。感謝の念が生まれる。 たしかに、最終回に僕らは奪われる。今まで当たり前にいた人が、いなくなる。現実が「不在」を突きつける。だから、最終回は寂しくて、つらい。 だけど、最終回は同時に与えもする。失われたものをしっかりと悲しみ、つらい思いをかみしめたその果てに、不在となったその人が心の中に再建される。そして、その人がいない現実での新しい自分が再建される。きちんと取り組まれた最終回が、僕らの心に新しい何かをもたらす。」P261 相手が人であろうとなかろうと、執着していたなにものかとのお別れを、しっかり消化していこうと思った。

Posted byブクログ

2024/05/04

医療における構造的な問題点に直面した時どのように記述するのかはとても難しいですが、特定の施設において筆者さんが直面した問題について、エピソードを通してにおわせてくれているものと考えます。職業柄多少なり事情が分かる部分や、施設における難しい側面(特に経営的なものや、経営と本来的な目...

医療における構造的な問題点に直面した時どのように記述するのかはとても難しいですが、特定の施設において筆者さんが直面した問題について、エピソードを通してにおわせてくれているものと考えます。職業柄多少なり事情が分かる部分や、施設における難しい側面(特に経営的なものや、経営と本来的な目的に齟齬が生じたとき)について感じるものがある。 とても興味深く最後まで読めました。

Posted byブクログ