あとは切手を、一枚貼るだけ の商品レビュー
視力が無くなろうとしている 離れ離れになった男女が 文通という手段でやり取りをしあうが お互い、書きたいことだけを一方的に いろんな引用を用いながら書いているだけ。 ストーリーも結末もなく ポエム要素だけが印象に残る作品。
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著名な小川洋子と名も知らない堀江敏幸により往復書簡という形式で交互に書かかれた共著。しかし小川洋子ひとりで書いて欲しかった、せっかくストーリー展開を始めたと思えば堀江が潰してしまうという展開、特に堀江が蘊蓄を並び立てるのには辟易とした。スムーズに展開すればかなり面白い小説になった...
著名な小川洋子と名も知らない堀江敏幸により往復書簡という形式で交互に書かかれた共著。しかし小川洋子ひとりで書いて欲しかった、せっかくストーリー展開を始めたと思えば堀江が潰してしまうという展開、特に堀江が蘊蓄を並び立てるのには辟易とした。スムーズに展開すればかなり面白い小説になったと思うのに残念だ。
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小川さんと堀江さんの作風が似ているためか、お互いの書簡がシームレスに繋がっている。 二人でゴールを含めて作り込んでいるのだろうが、女性とは死別したのか生き別れたのか曖昧であったり、姪御さんは溺れたけど助かったんだろうがハッキリしない。 全体的にも何と無く輪郭が不明確な感じがした。...
小川さんと堀江さんの作風が似ているためか、お互いの書簡がシームレスに繋がっている。 二人でゴールを含めて作り込んでいるのだろうが、女性とは死別したのか生き別れたのか曖昧であったり、姪御さんは溺れたけど助かったんだろうがハッキリしない。 全体的にも何と無く輪郭が不明確な感じがした。それも狙いかな。
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往復書簡の体裁の二人の物語.どちらも目を封印することによって,過去から立ち上ってくる豊かな彩りに言葉を紡ぐ.そして自分の言葉が大切な人に届くという奇跡.湖水に浮かぶボートの例えはまさしくイメージそのまま,あとコーネルの箱の世界観にも通じるものがあると感じた.どちらが亀でも蝶でもい...
往復書簡の体裁の二人の物語.どちらも目を封印することによって,過去から立ち上ってくる豊かな彩りに言葉を紡ぐ.そして自分の言葉が大切な人に届くという奇跡.湖水に浮かぶボートの例えはまさしくイメージそのまま,あとコーネルの箱の世界観にも通じるものがあると感じた.どちらが亀でも蝶でもいいが,最後にそのような出会いが残されていたらいいと思う.
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静かな湖に交わることなく浮かぶいくつかのボート。乗り手ひとりひとりに触れながらやりとりされるふたりの手紙。エピソードをただ追うだけの小説ではないのでなかなか入り込めなかったが、途中で止めようとは思わない魅力があった。 アンネの姉マルゴットの失われた日記についてははっとさせられた。...
静かな湖に交わることなく浮かぶいくつかのボート。乗り手ひとりひとりに触れながらやりとりされるふたりの手紙。エピソードをただ追うだけの小説ではないのでなかなか入り込めなかったが、途中で止めようとは思わない魅力があった。 アンネの姉マルゴットの失われた日記についてははっとさせられた。 表紙の大竹利絵子さんの作品がぴったり。
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静かな手紙のやりとりの最後で、「えっ、そういうこと?」と呆気にとられ、またはじめに戻って読み返すとあちこちに散りばめられいたヒントに気づく…。 読み終わったとたんにもう一度読み直したくなる小説ってそうはない。
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堀江先生と小川先生の(仮)お付き合いしていた男女の書簡集。 読み始めて戸惑いがやまない。 私の読み方は合っているのか間違った読み方をしているのか。果たしてふたりは幸せな分かれをしたのか不幸だったのか、それとも実は出会ったさえもいなかったのでは? 美しい過ぎる、引用される事象の数々を読みこなすだけでも勿体なくて噛みしめながら読んでいるのに、文字に著されてない行間に何か秘密があるのでは?などと深読みまでしてしまう。 我が身に照らし合わせ(お恐れながら)ハタと膝を打ったり、頷いたりはたまた、ウキペディアを検索してみたりと楽しい読書時間でした。 だけど、誰かに解説して頂きたいのが本心。
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どういうふうに進めたのか知らないのだけど、本当の手紙のように内容を知らずに相手の文章を読み、それに呼応していき出来上がったのかなぁ? 小川洋子さんは大好きな作家さん。 堀江敏幸さんは一冊読んだことがある。 雰囲気が似ているのか、1人で書いたかのように違和感なく美しい。 だけど、いろいろ話が散らばり、どこに着陸するんだろうと思った。 最後の方は胸が締め付けられた。
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うーん、うまく消化できない。読んでいて恥ずかしいのは恋文だからか?タイトルから軽妙なやりとりかなと想像したが、いや重かった。 書かれていることが真相でなくても良いとは思うが。 ちなみに私はもともと堀江先生の大ファンですが、小川さんは読んでいるけど苦手という立ち位置です。
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小川洋子も堀江敏幸も大変好きな作家なのだけれど、2人がかりとなると、それぞれの時よりも文章の高潔度が何乗にもアップして、邪な私にはちょっと距離を感じるほど。 雲の上でのようなこんな手紙のやりとり、美しいし遠い。
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