死者の国 の商品レビュー
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ペーパーバックのような分厚さ、読むの手が疲れるけれど夢中になって読んでしまった。 美術系にSMとかグロい系あり。途中で意味不明なアクション?ありで、そこはいらなかったようにも思うけど、最初からは全く想像のできない最後だった。 人ってそんなに出自にこだわる?と思いつつ、ヨーロッパは特にいろんな民族が入り乱れているからこそすごく気になるのかなと感じた。 フランスで人気の作家との事なので、他の作品も是非読んでみたい。
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めちゃくちゃ面白かったですよ。 エログロがとんでもなく多いし、こんな分厚くしといて伏線全部回収出来るの?とおもったらまぁすごいったりゃありゃしない。 話の内容としては進撃の巨人に似てるね。 憎んでた敵は同族ってね。 なんかもう動機やらなんやらまで完璧じゃないかなぁ。 あー凄かったって久しぶりに思った作品だった。
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長かった…。信頼すべき複数の書評家が取り上げていたので、暑さにも怯まず辛抱強く読み進めたのだが…。パリ警視庁犯罪捜査課コルソ課長の犯罪者を憎み正義を追求する姿勢や個性豊かな部下たちを鼓舞し叱咤しながらチームで操作を進めるやり方もみりょくてきではあるのだが。捜査が右往左往する中でな...
長かった…。信頼すべき複数の書評家が取り上げていたので、暑さにも怯まず辛抱強く読み進めたのだが…。パリ警視庁犯罪捜査課コルソ課長の犯罪者を憎み正義を追求する姿勢や個性豊かな部下たちを鼓舞し叱咤しながらチームで操作を進めるやり方もみりょくてきではあるのだが。捜査が右往左往する中でなかなか真実に近づくことができず、最後に死んだ犯人からの手紙ですべてがあきさなにされるなんて、二時間ドラマ的すぎるよ。
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ポケットミステリーなのに非常に重いです。もはやポケットには入りません。。。 本編は765項もあります。ポケミス史上最長項と思います。果たして読み切れるのでしょうか… 事件はパリのゴミ処理場に全裸の死体で口が耳まで裂かれその開口部に大きな石が詰め込まれて居た。被害者はストリッ...
ポケットミステリーなのに非常に重いです。もはやポケットには入りません。。。 本編は765項もあります。ポケミス史上最長項と思います。果たして読み切れるのでしょうか… 事件はパリのゴミ処理場に全裸の死体で口が耳まで裂かれその開口部に大きな石が詰め込まれて居た。被害者はストリッパーのソフィー・セレ。パリ警視庁コルソ警視は捜査を命じられた。 コルソは目下妻エミリアとの離婚訴訟を抱えて居り一人息子のタデの親権が欲しいコルソは弁護士からの指示で裁判に有利になる様にメディアで話題になっているストリッパーの残虐な事件を解決する必要に迫られた。 暗い青年時代の過去と異常な性癖を持つコルソはその憂さを晴らすかの様に容疑者に冷徹な暴力を厭わない荒れた一面が有った。 次の事件は、殺されたソフィー・セレと同じ店のストリッパーエレーナ・デスモラで殺害方法はソフィーと同一手口だ。しかもソフィー同様にエレーナも偏執的性嗜好があり、またソフィーと同じ施設で育ち親友だった。 コルソはソフィー、エレーナの両方と付き合っていた殺人罪の前科がある画家ソビエスキを容疑者として徹底した捜査をチームの4人と共に行う。 今度はイギリスで麻薬密売人が同様の手口で殺された。殺害時にソビエスキはイギリスに居り、パリのアトリエでも物証が出て逮捕される事となったが、裁判でアリバイや第三者に陥れられたと辣腕弁護士が明らかにする。 長い物語でしたがテンポが良く、章の繋がりがスムーズでストーリーに引き込まれ難なく読み終えました。作中にはパリ市内の背景が思い浮かぶ様なシーンや主役のコルソをはじめチームや上司の個性も十二分に伝わり楽しめました。やはり流石ジャンクリストフ・グランジェと改めてファンになりました。
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2段組で760ページ! 読む前に圧倒されるボリュームだが、読み始めると引き込まれる。 オープニングは猟奇的な殺人事件でサイコ的な味付けが強いが、容疑者が浮き上がってからの話しの展開が上手い。そのたびに話の風景まで変わっていく。 「セブン」のようなサイコ犯と刑事の追いつ追われつの闘いかと思えば、法廷モノに姿を変え、そこからは贋作犯の話しになりつつ…。 話しが起承転結と動くたびに形を変えながら、最後にタイトル「死者の国」に繋がる余韻が残るラストまで、プロット展開の巧さは見事の一言。 登場する異形のキャラも濃厚で、そこに展開される個々のドラマの味付けも強烈だし、映画や美術、文学に対する作者の造詣の深さもあって散りばめられたガジェットの数も多い。 プロットの巧さ、しっかりとしたキャラ立ちゆえに、グランジェの作品は映像化向きではあるが、この作品はこのままでは映画化は無理だろうから、大人向けのテレビシリーズにしてほしい。
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あらすじ 両頬を耳まで切り裂かれ、喉には石を詰められたストリッパーの死体が見つかり、第二の殺人も起こる。捜査するのはコルトのチーム。今は猟奇的な妻との離婚訴訟中だ。被害者二人は同じ劇場で働き、その関係者として画家がいた。彼は元受刑者で、二人と交際していたらしい。さらに、被害者たちを描いた絵も見つかり、画家は裁判にかけられる。弁護するのはやり手の女性弁護士。コルトは彼女に惹かれながらも画家の他に犯人がいるのかと戸惑う。 ハヤカワのポケットミステリ-で、分厚い、長編。初めて読む作者。映画の「クリムゾンリバー」が好きだったので読む。初めのうち、残忍な殺され方や、コルソ夫婦のゆがんだ生活、SMビデオ?などの描写にちょっと引いて、「この変態ワールドについていけるかな。」とひやひやしながら読む。でも、第3部、裁判のシーンからがらりと雰囲気が変わった。法廷ミステリー、心理ミステリー、芸術ミステリーといろんな要素を見せる。しかも緻密に作られていて読みやすい。最後はコルソにまつわる内容もびっくりしたし、SMについても理由はあって、扇情的な内容だけではなかった。ラストも希望が見えたのはよい。とにかくいろいろ気持ちよく振り回された作品で、今のところ今年一番のびっくり。まだ春だけど。
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中盤にさしかかってからの二転三転によって大いに揺さぶられ、最後まで楽しく読みました。同じ作者の本で未読の物が少しあるので手を伸ばそうと思います。
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ポケミス史上最長、最厚!というこのレンガに取り組むために、積読を片付け、今年のサイクルロードレースの録画全てを見終わって、一気に読める時間を作り、いざ! 『パリ警視庁迷宮捜査班』のど変態版か?と始めの頃は思った。有能で個性的なメンバーによる捜査。 しかし、トップである主人公が規格外の生い立ち、経歴を持ち、泥沼の離婚争議中で、あぁその妻ときたらスーパーエリートで超ど変態… 鬱屈具合の半端ない人びとがわんさか。 物語のかなり初期にいきなり、日本の文化である「緊縛」「縄師」という言葉が登場して驚くが、かなりグロいSMの描写が続くので、そちらに嫌悪感を強く持たれる方にはおすすめできない。 あぁ、まだこんなのは序の口。 長さに怯んで手にされる方が少ないのかもしれないが、本当に面白い。 ベタに言うとジェットコースター。目まぐるしく事件が起こり、二転三転四転。 法廷場面、絵画贋作の世界、フランスからスペイン、イギリス、大陸へと舞台も移動。 重要人物がかなり後の方で登場。まだまだ先は長い。 残り100ページまで来て、ぎゃーっ!と叫んでしまう衝撃。 そして…ラスト。 超ド級と言わせていただきます。 でもそこはフレンチミステリ、合う合わないは好みでしょう。
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パリでストリッパーが連続して殺害される。被害者の下着で縛られ、唇の両端は耳まで切り裂かれていた。担当はコルソ警視。パリで最も優秀だが、強引な捜査を行う男。捜査が行き詰まったとき、昔同様の事件があったことを知る。その犯人はフィリップ・ソビエスキ。強盗殺人で刑務所にいたが、出所してか...
パリでストリッパーが連続して殺害される。被害者の下着で縛られ、唇の両端は耳まで切り裂かれていた。担当はコルソ警視。パリで最も優秀だが、強引な捜査を行う男。捜査が行き詰まったとき、昔同様の事件があったことを知る。その犯人はフィリップ・ソビエスキ。強盗殺人で刑務所にいたが、出所してから画家として成功していた。ソビエスキにとって不利な証拠や有利な証拠が出て来て・・・ 長い。果てしなく長い。ポケミス上下二段組で700頁強、定価3千円。しかし、物凄く面白い。 コルソの無茶苦茶なキャラがいい。ムシャクシャしたから、自分の担当でない銃撃戦に参加したりする。 ゴヤの絵画が重要な場面で使われているのだけれど、その辺も物凄く巧い。 一番は、ソビエスキがやったのか、そうではないのか。凄腕の美人弁護士が頑張るのだが、とにかくどんでん返しに次ぐどんでん返しの行き先は、想像だにしないものだった。 あとそうそう。SMやら変態性交の話が出まくるのでその辺苦手な人には薦められないけれど、大丈夫な人ならぜひオススメしておきたい。 ※ネタバレ 弁護士のクローディア・ミュレールが全て仕組んでいた。レイプ魔ソビエスキが犯した女性が産んだのがクローディアや、他の被害者だった。彼に復讐するために、ソビエスキの仕業だと思われるように、彼が描いたゴヤの贋作のモチーフを使って死体に細工をした。ソビエスキに最大限の苦痛を与えるため、事件の担当弁護士になり、一度無罪にしてから後に有罪にしてやろうと計画。しかし彼は獄中で自殺。しかし、同様の事件がまた起こる。被害者はなんとクローディア。ソビエスキは無実だと見せかけての自殺。コルソが彼女の墓に行くと、告白の手紙と、コルソの名が書かれた棺が。実はコルソもソビエスキの子供だとあった。そして、自分のいる「死者の国」でコルソを待っていると。
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好きな作品かと聞かれたらそうではないかもしれない。だけど間違いなく面白い。読ませる。とにかく読ませる。ちょう分厚いのに読ませる。まだこれだけページが残っている、というのがうれしくなる。リアルさや隙のなさを考えたら色々とあらはあるだろうけど、複雑な事件が起こってその謎がちゃんと紆余...
好きな作品かと聞かれたらそうではないかもしれない。だけど間違いなく面白い。読ませる。とにかく読ませる。ちょう分厚いのに読ませる。まだこれだけページが残っている、というのがうれしくなる。リアルさや隙のなさを考えたら色々とあらはあるだろうけど、複雑な事件が起こってその謎がちゃんと紆余曲折を経てきちんと説明されて行くのは満足度が高まる。なんとなくディケンズを思わせるような物語の閉じ方。 ただ最後のメッセージの文章の時制には違和感を感じた。原文ではどうなんだろう?
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