何様 の商品レビュー
「何者」に登場した人物の過去やその後について描かれたストーリーであったが、今作品から読み始めたとしても、大変感情移入できるところが多かったです。 葛藤やもがきを抱えながら生きている彼らを自分と同じ仲間と思えたし、世間的に見たら滑稽に映るであろう彼らを決して笑う事などできなかった。...
「何者」に登場した人物の過去やその後について描かれたストーリーであったが、今作品から読み始めたとしても、大変感情移入できるところが多かったです。 葛藤やもがきを抱えながら生きている彼らを自分と同じ仲間と思えたし、世間的に見たら滑稽に映るであろう彼らを決して笑う事などできなかった。当事者の視点で読み耽る事ができ、大変学ぶ事が多い読書経験になりました。 やはり朝井リョウさんは人が抱える闇やモヤモヤについて炙り出すのが大変素晴らしく感じると共に恐ろしいなとも思いました笑
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何者のスピンオフ。何者も良い意味で後味が悪いお話だったが、話によっては何様も同様。 あの後味の悪さは自分に重なる部分が多くて、思い当たる節があるからなのかなとぼんやり思った。
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「何者」も好きだけど「何様」は社会人を経験したからこそ共感できることもたくさんあった。個人的には【水曜日の南階段はきれい】が好き
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何者のスピンオフ。 想像力の先を描いている作品。 知る由もない事実を、読者だけが知れる。 文庫版の解説がオードリーの若林さんで、 萌えた!
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水曜日の南階段はきれいが、さわやかでキュンとした。最後の何様は、『本気の1秒』が心に残った。 嬉しいや良いと思ったなら、後から理由をつけても良いのかと教えて貰えたような気がした。
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「何者」で登場した人物のサイドエピソードをまとめた6つの短編集。光太郎、理香、そして表題作である「何様」の話がとても良かったです。何様を読むと何者で読んだときに感じた印象とかなりギャップを感じたり、より人物像がはっきりするので理解が深まりました。最後の何様では、何者の補足というよ...
「何者」で登場した人物のサイドエピソードをまとめた6つの短編集。光太郎、理香、そして表題作である「何様」の話がとても良かったです。何様を読むと何者で読んだときに感じた印象とかなりギャップを感じたり、より人物像がはっきりするので理解が深まりました。最後の何様では、何者の補足というより、就職活動というイベントが面接官側の視点で語られ、繊細な感情を言葉で表現する文章に圧倒されました。全体を通して感じることは、普段では気に留めないけど、どこかおかしいなというような疑問についてしっかりと言語化されているという印象で、はっとされられる瞬間が多々あり、感情が揺さぶられました。
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『何者』に登場した人物の周辺の人の物語だった。 特に最後の章の「何様」に関しては、1年前に就活をしていた自分にとっても共感できる部分があった。 “本気の1秒”が心に残った。
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何様を読んで、改めてサラッとまた何者を読み返すと、最初に読んだ時とまた違った印象を持った。 何者に出てくる登場人物の背景が描かれている「何様」 素直に面白かった。 ただ私の感情的に、むしゃくしゃしてやった、と言ってみたかったの話は、ちょっと納得いかずという感じ… 自分を犠牲にして...
何様を読んで、改めてサラッとまた何者を読み返すと、最初に読んだ時とまた違った印象を持った。 何者に出てくる登場人物の背景が描かれている「何様」 素直に面白かった。 ただ私の感情的に、むしゃくしゃしてやった、と言ってみたかったの話は、ちょっと納得いかずという感じ… 自分を犠牲にして優等生でなければいけないと生きてきて苦しかった事を共有する大人二人は別にいいが、父親の裏切りで結局一番可哀想なのは娘だなと思った。 「何者」でも母親のに翻弄され、周りにも気を遣い自分を押し殺していたイメージがあったから余計だ。 ちなみに拓人のその後も知りたかったかなぁ。 就職はできたのだろうか?
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「水曜日の南階段はきれい」はきれいな物語で、久しぶりにほっこりした短編を読んだ。 これはいいね。 後の話は、ちょっと捻くれ過ぎていてあまり共感できず。何者を読み直してみるとまた違うのかな?
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- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
やっぱ朝井リョウさん好きだなあ 文章の緩急というか、密やかに物語の山場に持っていくのが本当に上手だなと思いました ・水曜日の南階段はきれい 当事者はそう思ったりしないのだろうけど、第三者からしたら2人が超キラキラしてて最高でした 潤いを貰った ・それでは二人組を作ってください ただかわいそうとは思えない理香のあの感じ 人間臭くて嫌いじゃないけど、、 なんとも言えない後味が残りました ・逆算 沢渡さんとお近付きになりたい、、 ・きみだけの絶対 自分が印象に残ったところや大事にしたいと思ったことが相手にとってはそうじゃなくて、その逆もあって。 自分と他人の違いを認めることってすごく大事だけど、それが出来ない人って沢山いるし、自分もそうなる部分ってあるよなーって思った。 SNSでの悪質な誹謗中傷とかもここに繋がってるのかなーと。誹謗中傷は本当になくなって欲しい。切実に。 ・むしゃくしゃしてやった、と言ってみたかった もうさ、正美に心が痛くて、、 中三の時の自分に重なりすぎて、色々思い出して苦しくなった。懐かしい、そんなのもあったなーって思えるのかと期待してたけどそんなことはなく、辛かった記憶はいつまでも辛いままなんだなーというのも読みながら感じた。 ・何様 最後の持っていき方、朝井リョウさんって感じがして好きでした。 本気の1秒 自分と向き合う上でも、人と向き合う上でも、こういう直感(?)みたいなものってすごく大事だよなーと思いました。 私はタイプで人(自分も含む)を決めつけ、カテゴライズしちゃう傾向があるので、それをしてしまいそうな時にこの物語を思い出したいなと思いました。 (朝井リョウさんの本読んだあとは、感想どうやって書こうって考えれば考えるほど書けなくなるから、とりあえず今の感情と記憶を書き留めておくための殴り書き)
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