本の読み方 の商品レビュー
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自分は本を読むスピードが遅い方なのでこの本を読んで、今までは読むスピードを早くして色々な本を読みたいと思っていたが、それよりも本の理解度や深く考える時間に費やしたほうが、より読書を楽しめて為になると思えた。 再読について書かれていたが、これは小説に限った話じゃなくて漫画、ドラマ、映画、アニメにも当てはまることだと思ったので、基本的に1回しか見ないので試してみたいと思う。 この本も再読しようと思う。 「自分だったらどうするだろう」と考えるのは元々、自然とやっていたので良い事だと知って嬉しかった。 「辞書癖」をつける、と書かれているがこれは前から実践してはいるが難しい言葉や読めない漢字が続くと調べることに一生懸命になり、話の内容が入ってこないということがあるので、今後の課題。 後半の実践編は全部を理解するのは難しかったが、できる事から実践しようと思う。
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軽薄な「速読」テクニックへの痛烈な批判本。 本人も作家である立場から、物書きがいかに言葉選びを熟慮しているか、またそれを自分で読み取り感じることが著書に触れる喜びの一つであることが、作例を交えて書かれている。(勿論、本を読む目的は人それぞれだが。)「速読=脂肪。役に立たず、頭の回...
軽薄な「速読」テクニックへの痛烈な批判本。 本人も作家である立場から、物書きがいかに言葉選びを熟慮しているか、またそれを自分で読み取り感じることが著書に触れる喜びの一つであることが、作例を交えて書かれている。(勿論、本を読む目的は人それぞれだが。)「速読=脂肪。役に立たず、頭の回転を鈍らせる。知ってることの補完でしかなく、何なら歪曲させて読み取ってしまう。」→すごく納得。
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これまでレビューを書いたことはありませんでしたが、「人に説明することを前提に読む」(93頁以下)ことを意識し、1冊読み通した今感じたことを卑見ながら公にしたいと思いました。 法学部の教授で、問題演習などは一度もせず、基本書一冊だけで司法試験に合格をしたという天才の話を聞いたことがあります。単に「問題集を何冊をやるな」というような話ではなく、一文一文に疑問を持ち、それを解消するためにほかの本にあたるということを繰り返し、そうした読み方をしたために1冊読み切るのに何年もかかり、それだけで終わってしまった、という事情です。 そのような天才には到底なれないことは承知の上で、ここで重要なのは、「どうしてその言葉を選択したのか」「突然この発言をさせたのはなぜだろうか」という違和感をキャッチできるような余裕を持つことだと思います。少なくとも名著として残り続けている文章を残した著者は、言葉の選択、文章のつながり、全体の構造に推敲に推敲を重ねたものだと推測されます。それを読む私は、言葉一つ読み飛ばしてよいはずがありません。人並みに文字を読んできた自負はありましたが、「実践編」で平野氏の感じた違和感には気づけませんでした。 「より「先に」ではなく、より「奥に」」(82頁)は理想的な読み手の姿勢を端的に表した言葉だと感じました。いま隣にある本棚には多くの書籍が並んでいますが、読んだ実績を並べたものではなく、背後の広がりを持った奥行きのある世界となるかは私次第であると確信しました。
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著者の本は「マチネの終わりに」を読みましたが、とても魅力的な本だったので本作品も読んでみました。 この本は「本の読み方」の本ですが、本を書く作家さんの視点から、どのように本を読むべきかを丁寧に考察してあり、とても理解が深まり、益々好きな作家さんになりました。 本が読みたくなる本で...
著者の本は「マチネの終わりに」を読みましたが、とても魅力的な本だったので本作品も読んでみました。 この本は「本の読み方」の本ですが、本を書く作家さんの視点から、どのように本を読むべきかを丁寧に考察してあり、とても理解が深まり、益々好きな作家さんになりました。 本が読みたくなる本です!!
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読書について、今までの自分は活字を追って、本を読み終わる毎に満足感や達成感を抱いてました。 この本を読んで、読書とは、速く読むことではなく、1文1文丁寧に深く読み、自分の想像力や思考力を使って楽しむことが読書の醍醐味であり、正しい読書であるということを学びました。 この本もそう...
読書について、今までの自分は活字を追って、本を読み終わる毎に満足感や達成感を抱いてました。 この本を読んで、読書とは、速く読むことではなく、1文1文丁寧に深く読み、自分の想像力や思考力を使って楽しむことが読書の醍醐味であり、正しい読書であるということを学びました。 この本もそうですが、1回限りではなく、時間を於いてまた読んで、そこで新しい発見や過去の想像とは違ったイメージが浮かんでくるかもしれない。 1冊1冊丁寧に読書をしていこうと思いました。
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再読・遅読推奨派の私には、とても頷ける内容。ここ最近の読み方はサブスク料金と読書アプリによる可視化のせいで速読寄りになってきていたな、と反省。選本もタイパ重視になりがちだった。速読が悪い訳ではないけれど、せっかく読んだからにはきちんと内容を理解して読みたい。読メの謎の棒グラフや...
再読・遅読推奨派の私には、とても頷ける内容。ここ最近の読み方はサブスク料金と読書アプリによる可視化のせいで速読寄りになってきていたな、と反省。選本もタイパ重視になりがちだった。速読が悪い訳ではないけれど、せっかく読んだからにはきちんと内容を理解して読みたい。読メの謎の棒グラフや連続読書日数など気にしてないつもりが、知らずに意識していたり、さほど読みたくもない本も無料だからと読んだり、もっと楽しく主体的に読まなければ。
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作家による読書法の紹介本。 わかりやすく、理にかなっていて面白かった。本来、個人が楽しみながら進める読書を、国語の時間が妨害している面はたしかにあるよなぁと思う。試験における作者の意図は、出題者の意図なのだと割り切って説明されていて、少しすっきりした。 また、気持ちがいいほどの...
作家による読書法の紹介本。 わかりやすく、理にかなっていて面白かった。本来、個人が楽しみながら進める読書を、国語の時間が妨害している面はたしかにあるよなぁと思う。試験における作者の意図は、出題者の意図なのだと割り切って説明されていて、少しすっきりした。 また、気持ちがいいほどのアンチ速読で、読んでいて楽しかった。もちろん、ただこき下ろしているわけではなく、速読の危険性や罠について論理的に説明しているので、内容は頷けるものばかりだった。 実践編では実際の小説の一部を取り上げながら、スローリーディングを進めていく。 私はこの職業についていながら『こころ』の中編にあまり価値を置いていなかったけれど、もう一度読み返すときには、ちゃんと中編の意味について考えながら読みたいと思った。 カフカも難解で面白そうなので、短編集を探してみようかな。 本の読み方のテクニックが詰まっているし、本を読む意義もたくさん載っている。比喩などもあってとてもわかりやすいので、本を読みたいけれど、どうしたらいいかわからない人におすすめしたい。
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作家が語る、スローリーディングを語った本。 書き手の視点で読む、精読し読んだものを自分のものにしていく、どちらかといえば速読気味な私には耳の痛い話も。 書き手の産み出す文章を、読者は一言一句、噛みしめるように糧にしていかなければと思った。
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本を読む時に気をつけること ・冒頭の一文は常に頭の片隅に置いておく ・わからない言葉があったら必ず辞書を引く ・常に「なぜ」を問う ・人に説明する前提で読む 小説を読む時に気をつけること ・自分だったらどうするかと置き換えて考える ・登場人物の疑問文・問いが出てきた際は注意(自作に対する読者の疑問や反論に答えたいという作者の思いが表れていることが多い) ・「間」を意識する(会話前に水を飲む等で間を置く場合は、その後重要な発言が来る可能性が高い) 平野さんの葬送を読了後に拝読。葬送みたいに重厚な文章を想像していたが、こちらは大変読みやすかった!
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辞書をしっかり引いて、助詞助動詞に気をつけて本を読む。本の一部を読んでもいいし前に戻ってもいい。なぜ?と考えながらじっくり読む。 本は問題集みたいに読める!実際に手を動かしてみたりする!
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