本の読み方 の商品レビュー
Q0:どんな本? A0:読書を楽しむための指南書 Q1:スロー・リーディングとは? A1-1:一冊の本にできるだけ時間をかけ、ゆっくりと読むこと A1-2:味わい、考え、深く感じる豊かな読書 A1-3:量より質を追求した読書 Q2:なぜ、スロー・リーディングをすすめる? A2...
Q0:どんな本? A0:読書を楽しむための指南書 Q1:スロー・リーディングとは? A1-1:一冊の本にできるだけ時間をかけ、ゆっくりと読むこと A1-2:味わい、考え、深く感じる豊かな読書 A1-3:量より質を追求した読書 Q2:なぜ、スロー・リーディングをすすめる? A2-1:読書を楽しんでほしいため A2-2:読書を読後に生かしてほしいため A2-3:人間性に深みを与える読書であってほしいため Q3:著者おすすめの本の読み方は? A3-1:人に話すことを想定して読む A3-2:複数の本を比較する A3-3:登場人物を自分に置き換えてみる
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読んで良かった!身のある読書はこんなにも色々考えて疲れるものなのだと思い知った。 助詞、助動詞に注目するはこれから読む時に気をつけよう。 伊豆の踊り子の例文は最初に読んだ時は見事に誤読していた。
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著者が実際の例文を用いながらスローリーディングを実践す方法とその理由が解説されていた.正直,今まで読んでいてよく理解できなかった文学作品等も多いので,これを機会にペンを片手にスローリーディングを実践してみたいと思った.
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学生の時、現代国語、特に小説の長文読解が大嫌いだった。「主人公の気持ちなんて、著者ならともかく、同じ一読者であるあんた(出題者)が、何故わかるのさ。それって、ホントに正解なの? それぞれの読み方でいいんじゃないの?」と、思っていた。 この本の中で、平野さんが見事に私の意見を肯定し...
学生の時、現代国語、特に小説の長文読解が大嫌いだった。「主人公の気持ちなんて、著者ならともかく、同じ一読者であるあんた(出題者)が、何故わかるのさ。それって、ホントに正解なの? それぞれの読み方でいいんじゃないの?」と、思っていた。 この本の中で、平野さんが見事に私の意見を肯定し、そして、冷静に多方面から解説してくれていた。納得。分人の時みたいにに、とってもスッキリした。 それと、平野さんは、本当に本を読むのが好きなんだなぁと思った。私は、難しい文章を読むのがあまり得意ではないので、ついていけないところがけっこうあったんだけど、それでも終始、平野さんがとっても楽しそうに本を読んでるのがガンガン伝わってきた。 さあ、今から「小説の読み方」にとりかかる。
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- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
■ひとことで言うと 作者の意図想像+自己解釈で、質の高い読書を ■キーワード ・スロー・リーディング=遅読=知読 →読書の「質」を高める ・読書=作者との対面 →作者の工夫や意図に目を凝らす ・「誤読」する →文章を自分なりに解釈する →自分なりの解釈をすることを恐れない(読み方に正解はない) ・人に説明する前提で読む ・「再読」する →感想は更新される →自分の成長を確認する指標 ・さまざまな文章構造に注目 →助詞と助動詞の使い方で意味が変わる →疑問文は読者の疑問の代弁 →不自然さは場面転換の印 ・疲れたら読むのをやめる
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自身が作家でもある平野啓一郎さんが書いた、本の読み方についての新書。 本はゆっくり時間をかけて読んで、気に入った本を何度も読みましょうという内容。徹底的に何度も速読が無意味だと叩く様子が、ちょっと面白いです。 読書は好きですが、今までひとつひとつの文章を深く吟味して読んだ事が...
自身が作家でもある平野啓一郎さんが書いた、本の読み方についての新書。 本はゆっくり時間をかけて読んで、気に入った本を何度も読みましょうという内容。徹底的に何度も速読が無意味だと叩く様子が、ちょっと面白いです。 読書は好きですが、今までひとつひとつの文章を深く吟味して読んだ事がなかったので、とても興味深かったです。作家ってそんなに細かいところまで気を使って書いてたんだと驚愕。 後半の有名な作品の一部分を解説しているところもかなり楽しかった。 町山智浩さんの『映画の見方がわかる本』(名著!)のように、さらにこれからの読書が楽しめるようになる本だと思います。
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本の読み方に対する考え方が変わった。本は速く読まないといけないみたいに思っていた時があり、速読術関連の本を読んだり、通信教育をやってみたりしたが、一向に速くならず挫折した経験がある。しかし、この本に出会って、読書は楽しみながら味わいながら読むこと、ゆっくり噛み締めて読むことが提唱...
本の読み方に対する考え方が変わった。本は速く読まないといけないみたいに思っていた時があり、速読術関連の本を読んだり、通信教育をやってみたりしたが、一向に速くならず挫折した経験がある。しかし、この本に出会って、読書は楽しみながら味わいながら読むこと、ゆっくり噛み締めて読むことが提唱されていて、これからはそのように実践しようと心が明るくなった。久しぶりに良い本に出会えた。
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実践編では国語の授業を受けているようだった。 正直、お題となる原文もそれについての平野さんの解説もわたしには結構難解だったのだけれど、「こころ」「高瀬舟」あたりについてはとても面白く読むことができた。 なかなかここまでの読み方が出来なくとも、遅くていいからじっくりと読むことをこれ...
実践編では国語の授業を受けているようだった。 正直、お題となる原文もそれについての平野さんの解説もわたしには結構難解だったのだけれど、「こころ」「高瀬舟」あたりについてはとても面白く読むことができた。 なかなかここまでの読み方が出来なくとも、遅くていいからじっくりと読むことをこれからも続けようと思った。
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2020年10月 この本が高校生のときにあれば現代文の、小説の読解問題で壊滅的な点数をとることもなかったに違いない(涙) わたしの話だが、 年齢を重ねるごとに小説を読む時に「気が散る」ようになってきたと感じていた。読んでいる時に、他で似たような状況を見た(読んだ)とか、わたしも...
2020年10月 この本が高校生のときにあれば現代文の、小説の読解問題で壊滅的な点数をとることもなかったに違いない(涙) わたしの話だが、 年齢を重ねるごとに小説を読む時に「気が散る」ようになってきたと感じていた。読んでいる時に、他で似たような状況を見た(読んだ)とか、わたしもキャラクターに共感する経験したことがあるとか、自分の記憶との突合を始めてしまうのだ。そして昔読んだ本やら自分の過去の日記やらを掘り出し始め、読んでいた小説がほったらかしになる。しばらくしたら我に返ってまた読み始めるのだが。 でもこの本でそんな読み方も肯定された気がする。わたしは、集中力がなくなったのじゃなくて、スロー・リーディングしていたのだ!…なんて。 「小説を書くときには、人に話せば笑われるほど、実は些細な点にまでいろいろな工夫を施している」 「書き手はみんな、自分の本をスロー・リーディングしてもらう前提で書いている」 作家からそうストレートに伝えられると、オタク心くすぐられてしまう。
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本をどう読むか、スローで良いのだと。 量から質へ『5年後、10年後のための読書』 「誤読」を楽しみ、作者の意図を考える。 深く読んでいく。出逢えてよかった一冊。 『読後の感想は、生きている限り何度も更新されるもの』繰り返し読んでみたくなった。 基礎、テクニック、実践と、とても...
本をどう読むか、スローで良いのだと。 量から質へ『5年後、10年後のための読書』 「誤読」を楽しみ、作者の意図を考える。 深く読んでいく。出逢えてよかった一冊。 『読後の感想は、生きている限り何度も更新されるもの』繰り返し読んでみたくなった。 基礎、テクニック、実践と、とてもわかりやすい点もよい。国語に苦手意識がある学生さんにおすすめ!
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