私の消滅 の商品レビュー
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かなり難しい内容かつ構成だったため解釈が合っているかわからないが、 内容理解のために書いてみる。 冒頭のコテージの中に手記があり、その内容を読み進めることから始まる。 手記の中には、小塚という男の幼少期の殺人未遂や、好きだった人が自殺したことなどが綴られている。 その後、手記にはなぜか連続幼女殺人事件の宮崎勤についての記載が続く。 この冒頭の内容は、結末まで行くとわかるが、 手記を読み進める男は実は 手記の中の小塚が好きだった女性が自殺する原因となった男であり、 冒頭からすでに洗脳のワナが始まっていたということ?と理解した。 この物語の本筋は、大切な女性を失った2人の心理学者による復讐である。 この2人によって、冒頭の男ともう1人のターゲットはECTという脳に電流を与える療法で洗脳、記憶を変える(他人の記憶を介入させる)、そして最後は記憶をなくさせるなどを行われてしまうという話。 人間の記憶を改竄させるなんて、 倫理観を超越した行為であり それって本当にできてしまうなら… 難しいながらもゾッとする内容だった。
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裏表紙に書いてあるあらすじと話の序盤が違っていてどういうことなんだろうと興味を持った。 私は復讐譚が大好きなのでかなり刺さる作品だった。あと、催眠療法や洗脳や心理学などが活かされた内容で面白かった。 現実では偽の記憶を植え付けるなどそれほど簡単にできないだろうと思うが、どうだろ...
裏表紙に書いてあるあらすじと話の序盤が違っていてどういうことなんだろうと興味を持った。 私は復讐譚が大好きなのでかなり刺さる作品だった。あと、催眠療法や洗脳や心理学などが活かされた内容で面白かった。 現実では偽の記憶を植え付けるなどそれほど簡単にできないだろうと思うが、どうだろう。マインドコントロールを伴った残虐事件は実際に存在するし、精神薬はちゃんと効いて記憶や感情がのっぺりとなだらかになる。ある時期を境に価値観や性格が変わったり自己同一性が薄くなったりすることがある。そう考えると意外とやりようはあるのかもしれない。 主人公が平穏を手に入れることを祈る。
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私ってなんなんだろう。私の中身は過去の記憶の蓄積?記憶って消せるの?もしも誰かの記憶と自分の記憶をすり替えられたら?この記憶は本当に私の記憶なの?悲しくも美しい、いつもの中村ワールド。描かれているのは、私という存在の脆さや不確かさ。加えて、復讐せずにいられない人間の性、正義に見せ...
私ってなんなんだろう。私の中身は過去の記憶の蓄積?記憶って消せるの?もしも誰かの記憶と自分の記憶をすり替えられたら?この記憶は本当に私の記憶なの?悲しくも美しい、いつもの中村ワールド。描かれているのは、私という存在の脆さや不確かさ。加えて、復讐せずにいられない人間の性、正義に見せかけた己を満たす為の悪意、倒錯した性。嫌悪感、圧倒的な虚無感と共に、なんでだろう、それでもちょっとの救いを感じた。中村作品のテーマでもある「恵まれない生い立ちの少年」が幸せを掴む、そんな話をいつか読んでみたいな。
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作られた記憶と実際の出来事が入り乱れて、読み進めるにつれてどんどん混乱してしまいました。脳に繰り返し電流が流されることで自身の記憶が混濁し、別人の記憶を植え付けられるという点に人の記憶の不確実さを感じます。自分の記憶だと思っていることを失った時、新しい記憶を植え付けられた自分は自分であると言えるのか…。自分を自分たらしめているものは何なのかを考えさせられます。
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何作目かの中村文則作品 印象は 去年の冬、君と別れにちょっと似ているかも 全体を通して、やはり雰囲気も文章も重めだが、主人公や和久井のゆかりを大切に思うシーンでは、泣きそうになる。 ①ゆかりが記憶をなくして、和久井のカフェで笑顔で働いているところ ②①を見て泣き出してしまう主人公 ③復讐が終わったあとの和久井と主人公の会話 ④ラストの主人公のゆかりに関するメモ テーマとして、洗脳による自我の破壊と別人の記憶と人格を埋め込みによる、私の消滅 かな? 様々な復讐方法があると思うけど、加害者を被害者側の人に強制的に変えて、苦しみをそのまま植え付ける方法は初めてだった。 多分唯一では?? 同作者の他の作品とも共通している、強い支配に対する抵抗が描かれていて、その方法が人道的でないとしてもそのエネルギーに引き込まれる。 ゆかりの過去はあまりに悲惨すぎて、和久井と一緒になれて、そのまま何も思い出さずに幸せになって明るい生活を営んでいってほしかったのに、、と途方もない気持ちになった。 主人公のゆかりを救おうとした方法が正しいのかはわからないけど、過去や主人公との終わりのない治療から離れた、和久井との生活で見せた笑顔が少しだけど良かったのか。という気持ちと 記憶をなくした後に、全部を思い出させられたから 自殺してしまう結果になったから避けるべきだったのか。という気持ちでせめぎ合う。
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記録。テーマは何?かと問われれば、やはり「死」になるのだろうか。作者からすればそうじゃないと言うかもしれないが、「死」と「性」が真ん中にある。
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まず誰の視点での話なのかを理解するまでに時間が掛かった。途中から内容がやっと理解出来、こんな復讐の方法もあるのかと驚愕した。
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中村文則らしい痺れるような一冊 思考がどのように規定されるのかという心理学的テーマが小説のフォーマットで書き上げてられている。 冒頭一文目から引き込む力が凄くて、一気読みしてしまった。
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自分本来の性質ならできないはずの行為が薬物や催眠、洗脳などの外的介入、さらには内的合理化によって可能になる。内的合理化によって可能ならそれはそういう性質が内在しているとも言える? また、自己がそれまでの記憶や過去によってできていると定義するのであれば、その記憶や過去が忘却、および...
自分本来の性質ならできないはずの行為が薬物や催眠、洗脳などの外的介入、さらには内的合理化によって可能になる。内的合理化によって可能ならそれはそういう性質が内在しているとも言える? また、自己がそれまでの記憶や過去によってできていると定義するのであれば、その記憶や過去が忘却、および書き換え可能つまり改竄可能な時、私というものは本当に存在するのか?自己の曖昧さに落ち着かなさを感じさせる話だった。 本当の恋愛なんて、催眠や転移など名前をつけられるものを取り除いた除外診断みたいなものでは? 相手から働きかけられたものに対してどれだけ意識的に自分の意思と思えるもので応答していると感じられるかの違いな気がする。普通の恋愛でも無意識下で少なからぬ動力が働いていると思うけど、そう見えづらいだけという違い。
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これめちゃくちゃ好き、、面白かった、、、なんて言うんだろうか、、、あの、この話に続きがありませんように
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