私の消滅 の商品レビュー
とっても薄い本だけど、読むのに時間かかった。 引き込まれて、次が気になってしょうがない作品。 でも難しかった。 怖かった。怖い!
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すごい本でした 自分がなんなのかわからなくなる恐怖 記憶操作や洗脳の利用、恐ろしすぎる 主人公は、小塚はだれなの、と構成がおもしろくて続きが気になり電車や待ち時間があっという間でした 20年以上も前のことなのに、何かのきっかけで思い出し胸にズキリとくる忘れたい記憶、わたしも消せたらいいのにとよく思う そうやってまた反芻するから余計薄れないし、消してもきっとまた繰り返しになりそうな気がする 小塚さんは自分の都合のよいようにうまく消せたんだろうか、なんだかうまくいかない気がする
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やっぱり中村文則のすべての境界が突き抜けて曖昧な世界が好きだ。悪意の手記を初めて読んだ時は衝撃で不安定さに揺さぶられたけど、最近のやつは安定感のある暗さになっていて、読んでいて落ち着いてきます。実家のような安心感
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不気味で読むのが怖かった。だけど最後の手記で〈自分が複雑な心の持ち主でなくもっと平凡な心だったら、平凡な人生で平凡な日常で平凡な希望を持っていたら〉というような願いは自分も思い当たる節があり、少しだけ泣きそうになった。
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むー、難しいと言うのか、深いというのか。 以前何かのテレビで浜辺美波さんが紹介していた記憶がある。 感情移入出来ないからこそ、猟奇的な殺人とかサイコパス的なような本を読むと。 精神分析的な事は興味があって、勉強とかもしてる(最近サボっているけど) 脳はまだまだ未開の領域があっ...
むー、難しいと言うのか、深いというのか。 以前何かのテレビで浜辺美波さんが紹介していた記憶がある。 感情移入出来ないからこそ、猟奇的な殺人とかサイコパス的なような本を読むと。 精神分析的な事は興味があって、勉強とかもしてる(最近サボっているけど) 脳はまだまだ未開の領域があって、そこに手を出すのは本当に人間を超えるような事のように思う。 いつしか、そんな世の中が来るのだろうか。
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中村文則作品、初読です。 本作はBunkamuraドゥマゴ文学賞受賞作品。 ストーリーは心療内科を訪れた美しい女性に惹かれた男の復讐の物語。復讐の手段が想像を絶します。 終始重苦しい雰囲気で、170ページ程度のボリュームながら読み応えがありました。タイトルと内容がどうリンクするの...
中村文則作品、初読です。 本作はBunkamuraドゥマゴ文学賞受賞作品。 ストーリーは心療内科を訪れた美しい女性に惹かれた男の復讐の物語。復讐の手段が想像を絶します。 終始重苦しい雰囲気で、170ページ程度のボリュームながら読み応えがありました。タイトルと内容がどうリンクするのか。構成が見事でした。
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正しさとはなんだろう。悪とはなんだろう。生きるとは。 男が大切な人のために取った手段は、人生への冒涜なのだろうか。わからない。少なくとも、私には間違っていることだとは考えられなかった。
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わたしも何か酷い目に遭って、精神科医に脳をなにかされたのかもしれない、とおもった。似たようなことを自分でできるのかも。 自分はどこまでが自分かっていうのは、精神科医に治療されなくても、わからないというかグレーなのではないか。
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「このページをめくれば、あなたはこれまでの人生の全てを失うかもしれない。」(p7) 読み進めてわかる、このセリフとタイトル「私の消滅」の意味。 私という認識とは、結局のところ、私という記憶のことなんだろうなと思った。
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中村さんの文章を読んでいると、どんどん追い詰められていく感覚に陥る。 愛する人を辛い出来事から救うために行った記憶の破壊。 それは、果たして救いなのか。 脳を破壊して、新たな記憶を植え、洗脳して行く過程がとても怖かった。 記憶という曖昧な材料は、果たして、その人物を構築する上で確固たるものなのか。
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