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薬も過ぎれば毒となる の商品レビュー

3.7

95件のお客様レビュー

  1. 5つ

    14

  2. 4つ

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2022/03/06

ホテルマンの水尾爽太は足のかゆみに悩み、処方された水虫薬を試すもなかなか快方に向かわない。そんなときに助けてくれたのは、調剤薬局に勤務する薬剤師、毒島花織。 軽快なテンポで描かれる薬に纏わるほんわか連作短編ミステリー。既にシリーズ化もされており本作はその一作目。 処方解析、疑義照...

ホテルマンの水尾爽太は足のかゆみに悩み、処方された水虫薬を試すもなかなか快方に向かわない。そんなときに助けてくれたのは、調剤薬局に勤務する薬剤師、毒島花織。 軽快なテンポで描かれる薬に纏わるほんわか連作短編ミステリー。既にシリーズ化もされており本作はその一作目。 処方解析、疑義照会など、初めて聞く薬局ならではの言葉も出てきて興味津々。 医師の発行する処方箋には患者の症状は書かれない。なので調剤薬局では薬を出すときに薬剤師に色々と尋ねられる。こっちは薬を貰うのに医師に説明しそれで処方された薬なのに、何故薬剤師へまた話さなくてはならないのか。薬を見れば症状など判るんじゃないの?面倒だなあ。とたまに思ったことが確かにある。今更ながら初めて知った。

Posted byブクログ

2022/02/28

フォローしている方々のレビューを読んで気になっていた本、やっと読むことが出来た。 薬剤師の「毒島」という苗字、少し前に某公共放送のお名前雑学番組で取り上げていたのを思い出した。「毒島」の「毒」とはトリカブト、一般的には毒物というイメージが強いけれど、「毒島」が多いある地域におい...

フォローしている方々のレビューを読んで気になっていた本、やっと読むことが出来た。 薬剤師の「毒島」という苗字、少し前に某公共放送のお名前雑学番組で取り上げていたのを思い出した。「毒島」の「毒」とはトリカブト、一般的には毒物というイメージが強いけれど、「毒島」が多いある地域においてトリカブトは薬、つまり薬を扱う薬剤師という意味での「毒島」姓だったというように聞いた記憶がある。 つまりこの作品の探偵役、「毒島」の苗字はまさに薬剤師ピッタリということだ。 作品の内容は、薬剤師・毒島花織が様々な薬に関するトラブルや疑問を解決するという薬剤師探偵の話なのだが、主人公は医療はもちろん薬にも全く知識がないホテルマン・水尾爽太なので私と同じ目線で読める。 通常、医師が診断は正しく、処方した薬もその診断に沿った正しいものだと思うのだが、それが違っていたら。 爽太の場合は足白癬(水虫)と診断されたのだが、その診断自体が間違いで処方された薬も症状を改善するどころか悪化させるものだった。 幸い毒島のアドバイスで別の医師に診断してもらい、正しい診断と処方薬によって症状は改善したが、トリカブトと同じで薬であっても場合によっては命に関わることもある。 逆に、一見病状と何の関係もなさそうな薬であっても治療に必要という場合もあるのも興味深い。ニキビの治療に低用量ピルが使われることもあるとは驚きだが、説明をよく聞けば納得。 表紙の毒島はとっつきにくそうな、怖そうな『女史』という感じの女性に描かれているが、作中の毒島はもう少し柔らかい。 言うべきところはビシッと指摘するが、世話焼きだし薬オタクだし思い込んだら猪突猛進なところもある。 薬トラブルで毒島と知り合った爽太が次第に彼女に惹かれていくものの、なかなか上手く想いを伝えられなくて何とか毒島との縁を繋ぐために薬のネタを集めようとする健気さも可愛い。 だが爽太もホテルマンだけにコミュニケーション力は高いしあれこれ首を突っ込んでも疎まれない魅力もある。 何よりお客様を日頃よく観察しているその洞察力で、毒島とは違うタイプの推理力を見せてくれるのも頼もしい。 個人的には第二話のアトピー性皮膚炎に悩む親子の話は胸が痛かった。病気は一過性のものだけでなく長期に渡って、中には一生付き合っていかなければならないものもある。親が幼い子供が自分の皮膚をかきむしる姿を見るのは辛いし、なかなか合う薬や治療法と出会えず追いつめられることもあるだろう。 毒島の冷静で落ち着いたアドバイスと爽太の優しい言葉はありがたい。 ちなみに毒島が勤める薬局が「どうめき(百目鬼)薬局」で、そこに勤める薬剤師も方波見さんや刑部さんなど、珍しい苗字が多い。その理由も優しくて良い。 続編もあるようなので、読んでみたい。 そこでは毒島の親子関係も改善しているだろうか。そして爽太は想いを伝えられるようになっているだろうか。

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2022/01/22

4つの章に分かれてますが、どれも面白い。 面白すぎて、1日で読み終わりました! 毒島さんの愛ある冷たさ好きです。

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2022/01/13

薬剤師が主人公の小説を読むのは初めてだけど、めちゃくちゃ面白かった 人が死なないミステリーだし、感心するほど薬の知識に溢れていて知的好奇心を刺激してくれるし、恋話を混じってるし、私好み このシリーズを追いかけること確定です

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2021/12/08

非常に読みやすかったが、登場人物の個性、エンディングなどなど、 個人的には色々物足りないストーリーでした。

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2021/11/08

薬剤師さんとの始まりは ホテルマンの水尾君が、皮膚科で処方された薬を塗るものの治らず、痒みはひどくなる一方…で 再診するも同じ薬が処方され、納得いかないまま薬局で薬剤師に症状を話す〜ここから毒島さんと親しくなり薬にまつわる事件を解決する。 薬剤師の毒島さんにとても惹かれる。 ...

薬剤師さんとの始まりは ホテルマンの水尾君が、皮膚科で処方された薬を塗るものの治らず、痒みはひどくなる一方…で 再診するも同じ薬が処方され、納得いかないまま薬局で薬剤師に症状を話す〜ここから毒島さんと親しくなり薬にまつわる事件を解決する。 薬剤師の毒島さんにとても惹かれる。 薬の知識があるのはもちろん凄いことだが偉ぶらずに淡々と謎や疑問を解明する。 知らないことも多いのでとても為になった。 薬の効用、知っていて損はないのでいろいろ知りたいなと思わせてくれる。

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2021/10/25
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※このレビューにはネタバレを含みます

薬好きにはおもしろかった。だからこそ先が読めてしまったりはしたけれど、これだけお薬の事、薬局や病院の事が出てくるとおもしろいわあ。先が読める自分も割と勉強した事覚えてるやん?となったり。お薬はおもしろいよ。もっと早く薬剤師という仕事を知りたかったな。ほんとに。

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2021/08/20

『毒島』という苗字の由来は、附子(ぶす=トリカブト)を扱う職業、すなわち薬剤師的な職業をしていた人に与えられた苗字と言われていますから、物語の毒島さんも、代々薬剤師さんの家系という設定なのかと思ったら……登場人物のキャラクターは面白いと思います。 薬オタク(本人は否定してますが...

『毒島』という苗字の由来は、附子(ぶす=トリカブト)を扱う職業、すなわち薬剤師的な職業をしていた人に与えられた苗字と言われていますから、物語の毒島さんも、代々薬剤師さんの家系という設定なのかと思ったら……登場人物のキャラクターは面白いと思います。 薬オタク(本人は否定してますが)の薬剤師さんが、身近に起きる薬にまつわる問題を、解決するお話。 出てくる薬の注意事項や、調剤薬局のトラブルエピソードは、現実にもありそうな話がベースになっていますが、そこを発展させて物語として面白くしている感じです。 薬の新しい知識が学べると言うよりは、薬剤師さんの日々の苦労が垣間見える感じでした。 ただ、患者情報や病院の内情などを、ここまで外部の人に話してしまう薬剤師ってどうなんだろう?とはちょっと思いました。笑

Posted byブクログ

2021/08/17

ホテルマンの水尾爽太が薬局で薬剤師の毒島花織のアドバイスをもらったところからから始まる話 短編が4つと読みやすかった 毒島さんのキャラも面白い 彼女に興味を持った爽太を応援したくなる 薬の知識がなくても毒島さんが真面目に教えてくれるので大丈夫

Posted byブクログ

2021/07/18
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

面白かったです! 登場人物が魅力的ですね。 人の死なないミステリー。読みやすくてグングン読めました。 毒島さんと水尾さんはどうなってゆくのでしょう? 恋愛成就するといいですね。 毒島さんのおうちの問題もあるし、読みやすいし、こちらのシリーズは続けて読んでみようと思います。

Posted byブクログ