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許されようとは思いません の商品レビュー

3.7

306件のお客様レビュー

  1. 5つ

    42

  2. 4つ

    127

  3. 3つ

    103

  4. 2つ

    9

  5. 1つ

    5

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2024/06/25

メンタルパワーがない時には読まない方がいいかもです。 短編集なのでサクッと読めて サクッと 気持ちがズンとなります。

Posted byブクログ

2024/06/15
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

短編集。ジャンルで言えばヒトコワになるのかな? 「目撃者はいなかった」「姉のように」の二編が好きでした。 「目撃者はいなかった」に関しては描写も含めてすごく好き。読み進めるのが嫌になるような、じっとりした焦りが文章全体から伝わってきて、読んでいて楽しかった〜……。この章を読み切りたくて電車を乗り過ごしそうになった程には面白くて、一章目なのに一気に心を掴まれちゃいましたね。『あなたは、自分のためにしか証言できないんですね』と言う言葉がジワジワ効いてきて、読了後にも強烈な余韻が残る。おもしろい……。記憶を消してもう一度一から読み返したいな……。

Posted byブクログ

2024/06/07
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

一文から5パターンの短編、どれも面白かった。 ・目撃者はいなかった 自信のなさから杜撰な工作で身を守ったはずの語り手がじわじわ逃げ場を失う ・ありがとう、ばあば オチに納得。本当の感謝だからこそ怖い。死んだら流されちゃうんだろうな。 ・絵の中の男 最も罪深くて自覚してて好き。 ・姉のように 仕掛けが読めたからこの中ではいまいち。6歳差の姉が28だったら語り手22で3歳の子持ちじゃん? ・許されようとは思いません 綺麗な終わり方。信じる自由のために許さないでほしい。

Posted byブクログ

2024/05/27

5作品で構成された短編集。 特に気に入ったのが 4篇目『姉のように』と 5篇目、表題作の『許されようとは思いません』。 『姉のように』は 道中、スコップで胸に土をかけられるような 嫌な感覚が続き、 読み進めるごとに不快感や息苦しさ、 やるせなさが積もり増していく。 もう一度読...

5作品で構成された短編集。 特に気に入ったのが 4篇目『姉のように』と 5篇目、表題作の『許されようとは思いません』。 『姉のように』は 道中、スコップで胸に土をかけられるような 嫌な感覚が続き、 読み進めるごとに不快感や息苦しさ、 やるせなさが積もり増していく。 もう一度読み直して確かめたくなるような結末も 用意されていたので素晴らしかった。 『許されようとは思いません』も、 読む前と読んだ後でタイトルの印象が 変化する作品だった。 "読後感" という点で 本作を最後に持ってきたのは 作者の芦沢央氏が狙ったものなのかどうかが 気になった。

Posted byブクログ

2024/05/19

個人的にはこの手のジャンルが一番好み。「目撃者はいなかった」「ありがとう、ばぁば」がお気に入り。破滅以外に逃げ道がないところが恐ろしい。

Posted byブクログ

2024/05/06

どの話も全くあり得ない話ではなく、選択肢を間違えたり、運が悪いと巡り合わせでなってしまいそうな話ばかりだったので、自分ごととして読んでゾッとした。 1話目は眠れない夜に読んで、怖くて余計眠れなくなってしまい後悔した。

Posted byブクログ

2024/04/30

第68回日本推理作家協会賞(短編部門)候補。2016年度版『週刊文春ミステリーベスト10』第7位。2017年度版『このミステリーがすごい!」第5位。第三十八回吉川英治文学新人賞ノミネート。 心地よい裏切りの5連発でした。 短編集とは思えない濃密な物語をお見舞いされてしまいました...

第68回日本推理作家協会賞(短編部門)候補。2016年度版『週刊文春ミステリーベスト10』第7位。2017年度版『このミステリーがすごい!」第5位。第三十八回吉川英治文学新人賞ノミネート。 心地よい裏切りの5連発でした。 短編集とは思えない濃密な物語をお見舞いされてしまいました。 個人的には表題にもなっている『許されようとは思いません』が好きでした。切なさや人間の本当の恐ろしさ、そしてそれを一瞬で掻き消すようなハッピー(?)エンドで、読み終えた後の余韻で、何とも言えない複雑な味わいを覚えました…。 ・ ・ ・ ・ ・ あなたは絶対にこの「結末」を予測できない! 新時代到来を告げる、驚愕の暗黒ミステリ。かつて祖母が暮らしていた村を訪ねた「私」。祖母は、同居していた曾祖父を惨殺して村から追放されたのだ。彼女は何故、余命わずかだったはずの曾祖父を、あえて手にかけたのか……日本推理作家協会賞短編部門ノミネートの表題作ほか、悲劇をひき起こさざるを得なかった女たちを端整な筆致と鮮やかなレトリックで描き出す全五篇。

Posted byブクログ

2024/04/18

どのお話も、"終わり"と密接しているので、読み終わりに、ふぅっ…、、と息を吐いてしまうような気分になるのだな、と。 うわぁ、と思いながらも聞き耳を立ててしまうような第三者目線で物語に潜んでいる自分を想像(妄想)してしまいました。 わたしは、「目撃者はいなかった...

どのお話も、"終わり"と密接しているので、読み終わりに、ふぅっ…、、と息を吐いてしまうような気分になるのだな、と。 うわぁ、と思いながらも聞き耳を立ててしまうような第三者目線で物語に潜んでいる自分を想像(妄想)してしまいました。 わたしは、「目撃者はいなかった」が好みでした。

Posted byブクログ

2024/04/11

合わなかった。 「よく考えられたストーリーだな」と思うけれど、「姉のように」の内容が自分にはダメ。仕掛けにはハッとさせられた。

Posted byブクログ

2024/03/31

五篇からなるノンシリーズ短編集。 俗に言うイヤミスにあたるのか(あまり詳しくない)。 まるで詰将棋のように無駄のない手筋が光る「目撃者」と、子育て経験者なら誰しもが胸を抉られる物語の裏で、意外な大ネタが炸裂する「姉のように」が双璧。 特に後者は、真相を知って読み返すと随所に作者の...

五篇からなるノンシリーズ短編集。 俗に言うイヤミスにあたるのか(あまり詳しくない)。 まるで詰将棋のように無駄のない手筋が光る「目撃者」と、子育て経験者なら誰しもが胸を抉られる物語の裏で、意外な大ネタが炸裂する「姉のように」が双璧。 特に後者は、真相を知って読み返すと随所に作者の筆のうまさを発見できる、とても良くできた短編ミステリのお手本だと思った。

Posted byブクログ