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海の見える理髪店 の商品レビュー

3.6

277件のお客様レビュー

  1. 5つ

    32

  2. 4つ

    123

  3. 3つ

    90

  4. 2つ

    14

  5. 1つ

    2

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2022/07/29

家族がテーマの短編集。心に染みる優しい物語。それぞれ抱えた後悔や喪失感と、家族への深い愛情。落ち着いた語り口調が、より哀愁を感じさせる。変えられない過去と向き合い、未来に一筋の希望を見出していく。“いま”を大切にしていきたい。表題作が特に印象的だった。

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2022/07/29

面白さが分からなかった。登場人物の誰にも共感することができなかったせいかもしれない。結末を曖昧にし、最後の一行に拘っているということはなんとなく分かった。この本は短編集で、海の見える理髪店以外には作品には共通点があった。家庭環境にメインを置いているところだ。夫婦間、親子間さまざま...

面白さが分からなかった。登場人物の誰にも共感することができなかったせいかもしれない。結末を曖昧にし、最後の一行に拘っているということはなんとなく分かった。この本は短編集で、海の見える理髪店以外には作品には共通点があった。家庭環境にメインを置いているところだ。夫婦間、親子間さまざまな事情があるがあまり幸せな環境はなく、暗い気持ちになった。

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2022/07/22

巧みな職人芸の火花が舞う、直木賞受賞の表題作を含む6篇の短編集。 有名俳優や政財界の大物が通い詰めた伝説の『海の見える理髪店』を客として訪れた青年が、店主の語りかけに耳を傾け、過ぎ去りし人生の儚さと悔恨の情念と向き合う本作は、深く心に沁みわたる父と子の切ない物語。 父親の遺品の時...

巧みな職人芸の火花が舞う、直木賞受賞の表題作を含む6篇の短編集。 有名俳優や政財界の大物が通い詰めた伝説の『海の見える理髪店』を客として訪れた青年が、店主の語りかけに耳を傾け、過ぎ去りし人生の儚さと悔恨の情念と向き合う本作は、深く心に沁みわたる父と子の切ない物語。 父親の遺品の時計修理に来た客を相手に、老店主の人生模様が語られる『時のない時計』・・・「時計の針を巻き戻したいって思うことは、誰にでもあるでしょう。 あなたにだって、あるんじゃないですか?」・・・秘めたる人生の哀切感がほとばしる物語。

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2022/07/20
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

短編集。表題作が一番面白かった。最後の伏線回収が見事でもう一回読み返したくなる。 どうしても触れられずにはいられない、最後の成人式という短編。フィクションだとはわかってはいる。娘を亡くした両親の悲しみはわたしの想像以上に深いものだとはわかっているが、娘の代わりに成人式に出ちゃうのはヤバい。発想は面白いんだけど、リアルで想像するとこわすぎ。

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2022/07/16

◯初めてひとりで見る海は、茜を包んで、茜を抱きしめて、茜の体に新しい何かを注ぎこんでくれる気がした。(174p) ◯途中で日和って心変わりしないように、目を閉じて眠ることにする。目が覚めたら、自分が別人になっていることを夢見て。(239p) ◯いくらもしないうちに私たちの周り...

◯初めてひとりで見る海は、茜を包んで、茜を抱きしめて、茜の体に新しい何かを注ぎこんでくれる気がした。(174p) ◯途中で日和って心変わりしないように、目を閉じて眠ることにする。目が覚めたら、自分が別人になっていることを夢見て。(239p) ◯いくらもしないうちに私たちの周りに、会場のどこかにいた郁美ちゃんの知り合いが集まりはじめた。(248p) ★短編集。どの話もどこか喪失感があって切ない、でもこれからまた歩き出せる、未来が始まると思わせてくれる素敵なお話でした。

Posted byブクログ

2022/07/03

思ってたのと全然違くて、それはそれで良かった! ただ、一つ一つの話が重めでちょっと難しめかな?と思った。離婚とか不倫とか交通事故とか…いろんな家族の形かあるんだなぁと。大人にはいいけど、子どもには読みずらいかも。

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2022/06/26

短編集だった。 その中でも一番良かったのは、やっぱりタイトルにもなっている「海の見える理髪店」だった。 普通じゃないのに現実味がある話がうまいなと思った。

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2022/06/21

表題の海の見える理髪店に関する話かと思って読んだが短編集だった。 最初と最後が面白かった。 最後の絶望の中にも希望を見つけ出す家族再生の話が1番だったかと。

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2022/06/11

様々な事情を持つ親と子の形を描いた短編集。 表題作の「海の見える理髪店」と最後の「成人式」がとても印象に残った。 特にこの2作は親が子を思う気持ちが痛いほど伝わってくる作品で切なさと暖かさのバランスが抜群な読後感だった。 自分の中の荻原浩はコメディタッチが光る印象だったのだが...

様々な事情を持つ親と子の形を描いた短編集。 表題作の「海の見える理髪店」と最後の「成人式」がとても印象に残った。 特にこの2作は親が子を思う気持ちが痛いほど伝わってくる作品で切なさと暖かさのバランスが抜群な読後感だった。 自分の中の荻原浩はコメディタッチが光る印象だったのだが、作風の広さにやられた。

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2022/06/07

6編の短編集 どれも内容が重いですが 前向きになってくお話 海の見える理髪店 ラストの成人式は ジーンとしました。

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