海の見える理髪店 の商品レビュー
短編集。1つ1つの話が結構重たい。登場人物のセリフも人の気持ちをえぐる。本気で嫌な人だな、、、と思ってしまった。 最後の短編集が1番明るい気持ちになれた。こんな風に悲しみを乗り越えようと行動出来る2人と友情にこれまた本気で幸せになって欲しいと思えた。久しぶりに気持ちが入り込めた作...
短編集。1つ1つの話が結構重たい。登場人物のセリフも人の気持ちをえぐる。本気で嫌な人だな、、、と思ってしまった。 最後の短編集が1番明るい気持ちになれた。こんな風に悲しみを乗り越えようと行動出来る2人と友情にこれまた本気で幸せになって欲しいと思えた。久しぶりに気持ちが入り込めた作品。
Posted by
短編集でそれぞれ苦悩の日々から前に進む話。 人によって重く感じたりそうでもなかったり差はあるとは思うが、『成人式』がいちばんびびっときた。 気軽に読める一冊。
Posted by
NHKで本作の「海の見える理髪店」が映像化されたようですが、見逃したの読んでみました。 まぁ、可もなく不可もなく楽しめました。 「いつか来た道」は「明日の記憶」を思わせる作品でこれもまた面白かったかな。 その後の作品は個人的にはイマイチでした。
Posted by
家族にまつわる短編集。昔を思い出す場面が多いが、初心に帰って今を省みる、昔を懐かしんで今を楽しむということは、年を経ないとできないことである。年をとるというのはどうもネガティブにとらえられがちであるが、そういったことができるのは年を取る醍醐味だと思う。「時のない時計」では今は亡き...
家族にまつわる短編集。昔を思い出す場面が多いが、初心に帰って今を省みる、昔を懐かしんで今を楽しむということは、年を経ないとできないことである。年をとるというのはどうもネガティブにとらえられがちであるが、そういったことができるのは年を取る醍醐味だと思う。「時のない時計」では今は亡き父親の壊れた時計を修理に出すことで、あまり良い印象ではなかった父親の見方が変わる。昔は理解できなくても今はできるようになったこともあるのではないか。
Posted by
読了。6編の短編集。それぞれが新たな一歩に向けてという作品。それぞれが苦しい部分を持っていて、それからの一歩なので、読んでいてちょっとしんどい部分もあったなぁ...
Posted by
てっきり海の上の理髪店を舞台に色々な客が来店する連作短編集かとタイトル見て思ってたが違った。全く別々の短編集。 海の上の理髪店 何の変哲もない理髪店を営む老店主と、初めてそこに伺った男。おもむろに過去を語り出す老店主の話に男は耳を傾ける。どうやら2人は面識があるらしく? 短編...
てっきり海の上の理髪店を舞台に色々な客が来店する連作短編集かとタイトル見て思ってたが違った。全く別々の短編集。 海の上の理髪店 何の変哲もない理髪店を営む老店主と、初めてそこに伺った男。おもむろに過去を語り出す老店主の話に男は耳を傾ける。どうやら2人は面識があるらしく? 短編なので短く纏まってる。もうちょいこの話を見たくなる絶妙なラインだった。 いつか来た道 普段はつんつんしてる人の方が、ふと優しさを見せてくるとグッとくるみたいな。忘れたものが多いほど、覚えている残りのものに価値が生まれる。 遠くから来た手紙 これが1番文章が読んでて面白い。夫の悪口を言いまくる妻が主人公。手紙は結晶化された過去を閉じ込める。甘美な匂いと共に。その美しくも気恥しい匂いを感じ、妻は原点を思い出す。 空は今日もスカイ 今作唯一の子供が主人公。鬱屈した暮らしから抜け出したい女の子と、内気な男の子の逃避行。英語にハマってるという女の子のルー大柴風文章が心地よい。叙情的なラスト、声を上げても届かない。 時のない時計 居なくなってから初めてきづく。止まってから初めて価値を見出す時計。安物だとしても、偽物だとしても、父のことを理解出来た気がするような。 成人式 過去を乗り越えるには何か主体的な行動を起こさなければ。娘を失った夫婦が前へと向こうともがく話。人が本当に死ぬのは忘れ去られた時だと言うけど、そのために覚え続ける人々は果して生きていると言えるだろうか。
Posted by
海の見える理髪店 【短編】 ①理髪店店主 ケンカ、殺害をおこし、家族離散。 出所して、ひっそりと理髪店を再開。 ②1人くらし女性 喧嘩して家出。 それから16年帰らず。 弟から連絡あり、帰省。 母は認知症に。 ③時計店店主 1人娘が生まれ、なくなった日時を記録するために、時...
海の見える理髪店 【短編】 ①理髪店店主 ケンカ、殺害をおこし、家族離散。 出所して、ひっそりと理髪店を再開。 ②1人くらし女性 喧嘩して家出。 それから16年帰らず。 弟から連絡あり、帰省。 母は認知症に。 ③時計店店主 1人娘が生まれ、なくなった日時を記録するために、時計の針を止める。 妻が家をでたあの日のあの時刻。 同じように止める。 なぜ、、、、 ④夫婦 15歳の子供が交通事故に、、、。 5年後の成人式。 子供への供養もと考え、夫婦で参列。 【次への一歩】 いずれの小説でも、登場人物が、過去と今に折り合いをつけています。 けじめ。 そう、次に踏み出すために、、、何かを決めているんです。 【萩原さんの作品】 何冊か読んできました。 認知症になってしまった夫婦の物語もありました。 この、海の見える理髪店も、人間が生きていくことは決して明るいことばかりではないと 教えてくれているように思います。 生きていくとは、自ら意思決定、選択していくということ。 読み終えて、涙が自然と溢れていました。 悲しいのか、切ないのか、それとも、主人公たちの勇気への敬意なのか? その気持ちはそのままにして、ページを閉じました。
Posted by
題名に惹かれて購入したが短編だった。頭の中は店主がお客の相談に乗ってセットまでの時間に髪も気分もスッキリするというそしてカットしている間、海が見えて心が洗われる。。と勝手に想像しながら読み始める。 最初のお客は…。海の見える店を構えた理由、にしては想像と違い終わる頃にはホロリとく...
題名に惹かれて購入したが短編だった。頭の中は店主がお客の相談に乗ってセットまでの時間に髪も気分もスッキリするというそしてカットしている間、海が見えて心が洗われる。。と勝手に想像しながら読み始める。 最初のお客は…。海の見える店を構えた理由、にしては想像と違い終わる頃にはホロリとくる話なのにパニックでガッカリの方が強かった。 気を取り直し読み進める。 この作家は男性向けだなぁと思う本のような気がしてあまり読まなかったが、男性目線からみた小説もいいと思える内容だった。
Posted by
最近心の疲れを感じて優しい本を探していた中で手に取りました。 短編集なので、スっと世界に入って肩の力を抜いて読めました。どれも"死"にふれたお話でしたが、重くなるというより、静かな感動を感じました。 「今家族のことで悩んでいる」という方より「もっと家族をも...
最近心の疲れを感じて優しい本を探していた中で手に取りました。 短編集なので、スっと世界に入って肩の力を抜いて読めました。どれも"死"にふれたお話でしたが、重くなるというより、静かな感動を感じました。 「今家族のことで悩んでいる」という方より「もっと家族をもっと大切にしたい」と思っている方におすすめしたいです。
Posted by
直木賞受賞作と知って買った一冊。 長編だと思ってたけど短編集だった。 6つの短編 どの話も過去に暗い事件的なものがあり、それを乗り越えていくような話だと感じた。 どの話もいい話であったけど、まだこの話の続きを読みたいと思った短編が多かった。 本のタイトルでもある「海の見...
直木賞受賞作と知って買った一冊。 長編だと思ってたけど短編集だった。 6つの短編 どの話も過去に暗い事件的なものがあり、それを乗り越えていくような話だと感じた。 どの話もいい話であったけど、まだこの話の続きを読みたいと思った短編が多かった。 本のタイトルでもある「海の見える理髪店」が良かったが、「空は今日もスカイ」がもっと続きを読みたいと思った話でした。 荻原浩さんの小説は読みやすい。 この短編は心に刺さる話が多かった。 また違う小説も読んでみたくなった小説でした。
Posted by