白昼夢の森の少女 の商品レビュー
日常の世界に割れ目ができて、そこから出入りする不思議のモノたちの話。 作者には人と違う世界が見えるのかもしれなないと思わせる、まさに白昼夢の世界。 作者後書きで現実的に戻るので、余韻を楽しみたければ後書きはその後で。
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『実際にありそうだけど非現実な夢の世界の物語』 恒川さん独特の世界観満載の短編集。 現実世界と仮想世界が境界なく入り混じり、実際に自分が体験しているかのごとく、臨場感たっぷりで楽しめた。 この世界観、大好きだな〜。
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俗な世間が表現されている怪談やファンタジー、そしてショートショート。 「銀の船」、「夕闇地蔵」が読んで良かったとおもう。
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- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
読みやすいので、さくさく読めた。 銀の船は、人生に疲れて何もかもが嫌になったときにおそらく自分も乗ってしまうかなと思った。また、船上の生活にどれくらいで飽きるか、そのとき自分ならどういう選択をするかと考えながら読めたので楽しかった。 白昼夢の森の少女は、他の作品にも似た設定があった。『意識を共有する世界』の話。自分も少し緑人になりたいかも?と思ってしまった。 夕闇地蔵は内容は物悲しいが、雰囲気が一番好きだった。色、光、炎、水の流れなど幻想的な映像が頭に浮かんだ。
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恒川さんの考える設定の発想力に毎回驚かされます。今回のストーリーズは最後の締めかたが不思議だなぁと思いました。ただ他の本達に比べると、少し物足りない感じもしました。
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恒川先生の爽やかで少し不思議な世界観を楽しめた10編。 オレンジボールのピクサー感、 焼け野原コンティニューや表題作における退廃感が好き。 特に銀の船は本作の中でもぶっちぎりで好きな作品だった。 こんな世界があったら自分はどうするんだろうかと考えるのがとても好きで、現実ではな...
恒川先生の爽やかで少し不思議な世界観を楽しめた10編。 オレンジボールのピクサー感、 焼け野原コンティニューや表題作における退廃感が好き。 特に銀の船は本作の中でもぶっちぎりで好きな作品だった。 こんな世界があったら自分はどうするんだろうかと考えるのがとても好きで、現実ではないけれどもかけ離れているわけでもない、隣の世界が垣間見える。 少し違うけれど、はっぴいえんどの風をあつめての歌詞を思い出した。 昧爽どきを 通り抜けてたら 伽籃とした 防波堤ごしに 緋色の帆を掲げた都市が 碇泊してるのが 見えたんです
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正直、この作者の作品では珍しく全く面白くなかった。 短編過ぎてあまりにも内容が薄いと感じたからか、この手の短編に少し飽きてきたのか。 「夜市」「金色機械」があまりに衝撃的だったので落胆と言うかがっかり感が強い。
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2020.10.11 ファンタジーはあまり読まないけれど、「夜市」でこの作者の書く世界が妙にクセになり、2冊目も読破。 リアルっぽいのに確実に私の生きてる世界とは違う不思議な世界が広がって心地よい。好き!と思った。 どれも好きな短編だった。自分の語彙力のなさが悔しい。 今まで...
2020.10.11 ファンタジーはあまり読まないけれど、「夜市」でこの作者の書く世界が妙にクセになり、2冊目も読破。 リアルっぽいのに確実に私の生きてる世界とは違う不思議な世界が広がって心地よい。好き!と思った。 どれも好きな短編だった。自分の語彙力のなさが悔しい。 今まで収録されてない短編集の寄せ集めということで作者の後書きもあり、それも良かった。 次は『草祭』と『秋の牢獄』あたりを読んでみたい。
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筆者のあとがきに知らない町をぶらぶらと歩いて通過するのが好きと書かれていました。私も同じく歩いてその町の匂いや雰囲気に浸るのが好きです。曲がり角を曲がると視界に何が広がるかわくわくします。恒川さんの本もどんな物語が開かれるのか。この短編集でも、曲がり角からいろんな風景を見せていた...
筆者のあとがきに知らない町をぶらぶらと歩いて通過するのが好きと書かれていました。私も同じく歩いてその町の匂いや雰囲気に浸るのが好きです。曲がり角を曲がると視界に何が広がるかわくわくします。恒川さんの本もどんな物語が開かれるのか。この短編集でも、曲がり角からいろんな風景を見せていただきました。
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10編だが、長さがまちまちで戸惑ったが、それぞれの個性が楽しめた.特に「銀の船」が面白かった.突然空中に現れる船、実際に乗り込めることになりその中でいろんな体験をする.地上と空中、現生と過去あるいは未来が混在した妙な、それでいて何か楽しい空間が巧みな文章で綴られている.最後に著者...
10編だが、長さがまちまちで戸惑ったが、それぞれの個性が楽しめた.特に「銀の船」が面白かった.突然空中に現れる船、実際に乗り込めることになりその中でいろんな体験をする.地上と空中、現生と過去あるいは未来が混在した妙な、それでいて何か楽しい空間が巧みな文章で綴られている.最後に著者がそれぞれの話の背景を述べているが、それを読んで再読するのもお勧めだ.
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