明るい夜に出かけて の商品レビュー
深夜ラジオってこんなに面白そうで、奥が深そうな世界なんだと思った。 身の回りにラジオリスナーがそんなにいないっていうのもあるのかな。ハガキ職人とか知らなかったし。 悩む主人公ではあるけど、主人公を含めて登場人物のキャラの違いがいいなって思った。 最近はTwitterとかに変わ...
深夜ラジオってこんなに面白そうで、奥が深そうな世界なんだと思った。 身の回りにラジオリスナーがそんなにいないっていうのもあるのかな。ハガキ職人とか知らなかったし。 悩む主人公ではあるけど、主人公を含めて登場人物のキャラの違いがいいなって思った。 最近はTwitterとかに変わっちゃってるのかもだけど、リスナーが一緒に番組を作れるっていうのはラジオの魅力のひとつなんだろうな。今度聴いてみよ。
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繊細でひねくれ者な主人公、心の言葉を全てダダ漏れさせたような文章に、なかなか慣れませんでした。ところが、読み進めていくと、心の浮き沈みに若き日の眩しさを覚えたり、付かず離れずで深まっていく絆を感じたり…終盤のアニさんとのやりとりには、グッと心を掴まれたり。ラジオ熱が熱すぎて時々抜...
繊細でひねくれ者な主人公、心の言葉を全てダダ漏れさせたような文章に、なかなか慣れませんでした。ところが、読み進めていくと、心の浮き沈みに若き日の眩しさを覚えたり、付かず離れずで深まっていく絆を感じたり…終盤のアニさんとのやりとりには、グッと心を掴まれたり。ラジオ熱が熱すぎて時々抜き読みしながらも、行く末を見守りたくなって、最後までなんとか読めました。
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アルコ&ピースとラジオ魅力が垣間見れる。読み進めるとアルコ&ピースのオールナイトニッポンを聴けないことを後悔した。さぞかし面白かったと思う。何か違法な方法で聴けないもんかな?某有名動画のとこにないかな?とか色々と思ってしまう。 何処までがフィクションなの?上戸彩の...
アルコ&ピースとラジオ魅力が垣間見れる。読み進めるとアルコ&ピースのオールナイトニッポンを聴けないことを後悔した。さぞかし面白かったと思う。何か違法な方法で聴けないもんかな?某有名動画のとこにないかな?とか色々と思ってしまう。 何処までがフィクションなの?上戸彩の「愛のために」3回フルで流したってのは事実なんですよね? あと、あれですよ。コンビニの立ち読み防止に付いてるゴム、あれを外したらダメですよ。
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過去の事件のトラウマを背負った主人公、それが何かというのは物語を読んでいくにつれ分かっていくのですが、何かがあるという気配は最初から立ち昇っていて、それが独特の雰囲気を形作っています。仕事はコンビニの店員。若者らしく、深夜勤務のその職場に現れた変な人物。同じラジオのリスナーである...
過去の事件のトラウマを背負った主人公、それが何かというのは物語を読んでいくにつれ分かっていくのですが、何かがあるという気配は最初から立ち昇っていて、それが独特の雰囲気を形作っています。仕事はコンビニの店員。若者らしく、深夜勤務のその職場に現れた変な人物。同じラジオのリスナーであるという共通点から接触が始まり、同じバイトの先輩や、主人公の古くからの友人も絡めて物語が回転していきます。若者らしい先の読めなさと、感性の無茶苦茶さ、視聴しているラジオ番組の馬鹿馬鹿しい無秩序とが相俟って独特の心地よい世界観を造り上げられています。対して、コンビニの仕事や住んでる地域の地理など非常に具体的に描かれており、まるでその地に足のついた生活感を感じることができます。主人公たちと同じ世界に生きるという読書体験の中で、欠点を持ちながらも一緒に何かを成し遂げようとする主人公たちを応援しようとする気持ちが、とてつもない臨場感をもって沸き上がってきます。まるでラジオをリアルタイムで聞いているような。そんな著者のラジオに対する愛と、そこから生まれてくる物語の面白さを一緒になって楽しむことが出来ます。
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主人公の葛藤もストーリー展開も何もかも中途半端に思えた 進めなさは実際はそんなもんなのかもしれないが、本で読むならもう一歩気持ちか行動が踏み込む要素がほしかった 私と本との向き合い方の問題なのかも
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- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
ラジオが好きだと更に読んでいてテンションが上がります。お笑い芸人のラジオを聴きまくっていた私は結構テンションが上がりました。ラジオを聴いたことがない人は聴いてみたくなるかもしれません。
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人との付き合いによって傷ついた主人公が、人との付き合いで動き出す物語 ありきたりなようだけど、snsやハガキ職人という顔が見えない環境で自分を表現する4人はこの時代ならではの物語だと思う
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『 勝手に「ラジオ」特集 #2 』 ー佐藤多佳子さん『明るい夜に出かけて』ー いやー、ヘビーな印象ですねー。内容の重苦しさという意味ではありません。深夜ラジオのヘビーリスナー、SNSのヘビーユーザーという(いかにも若者的な)意味で、です。 情報機器に精通しながらも、実在...
『 勝手に「ラジオ」特集 #2 』 ー佐藤多佳子さん『明るい夜に出かけて』ー いやー、ヘビーな印象ですねー。内容の重苦しさという意味ではありません。深夜ラジオのヘビーリスナー、SNSのヘビーユーザーという(いかにも若者的な)意味で、です。 情報機器に精通しながらも、実在の人との関係性に不器用な若者の、多面的なリアルを実に巧みに炙り出している物語だと感じました。 実在の深夜放送のラジオ番組と芸人さんを中心としたパーソナリティが色濃く登場し、取り巻くリスナーたちの心理・感情表現は、著者自身のラジオ愛・パーソナリティ愛の経験値に裏打ちされているからこその描写と思えます。時々、ドキュメンタリーを読んでいると錯覚するほどのリアル感です。 深夜ラジオやSNSに自分の居場所を見い出し、拠り所としている人にとっては、見知らぬ誰かとの繋がりや連帯感をもてるのでしょう。 ここに感じる〝明るさ〟は、深夜のコンビニに相通じるところがあり、光と影の鮮やかさ、明暗さの具合が物語に落とし込まれ、絶妙に描かれている気がしました。 若者たちが抱える疎外感や孤立感が、深夜のコンビニバイト・深夜ラジオやネット配信を通して、少しずつ実際に繋がるうちに、心の中に明るさを見い出し、希望へと結びついていく物語でした。 著者のあとがきと朝井リョウさんの解説、これがまたとってもいいですね。
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富山くんの心情が怒涛のように伝わってくる文体に引き込まれるように読み進めた。 好きなものを語るときのあの情熱が未来につながるといいなと応援してしまう。 アルピーだけじゃなくて石井ちゃんやヨシキ、福田とかスタッフさんにも愛があるところがラジオリスナーだよね。 あんなに盛り上がってい...
富山くんの心情が怒涛のように伝わってくる文体に引き込まれるように読み進めた。 好きなものを語るときのあの情熱が未来につながるといいなと応援してしまう。 アルピーだけじゃなくて石井ちゃんやヨシキ、福田とかスタッフさんにも愛があるところがラジオリスナーだよね。 あんなに盛り上がっていたのにトータル3年だったのか…
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ラジオリスナーとコミュニケーションのお話。 語り口が喋り言葉風でもあって好き嫌いは分かれそうだけど、主人公の価値観みたいなものが垣間見えて良いんじゃなかろうか。 ラジオを聞いてみようという気にはなった。
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