しあわせしりとり コミックエッセイ の商品レビュー
(2019/12読了) 益田ミリさんは、エッセイより漫画が好きなんだけど、この本は今の私と波長が合っているのか、興味深く読むことができました。 《しあわせしりとり》というタイトルだけど、連作短編集のように、繋がってるわけではありません。 各エッセイのタイトルが、しりとりになって...
(2019/12読了) 益田ミリさんは、エッセイより漫画が好きなんだけど、この本は今の私と波長が合っているのか、興味深く読むことができました。 《しあわせしりとり》というタイトルだけど、連作短編集のように、繋がってるわけではありません。 各エッセイのタイトルが、しりとりになってます。→ 目次を見たら、一目瞭然!楽しいですよ。 この本を読んでて気付いた事。 益田さんの「静」の部分に共感する。その中には「陰」も含まれてて、そんなところにも。 このエッセイを書いてるとき、益田ミリさんは、だいぶお疲れで、悩みも多かったみたいです。 『大事なことは人には言ってはいけないんだよ、弱みをにぎられちゃうから』と、大人の人に教えられた幼い頃。 私は今でも、自分の中で大事になればなるほど、人には言えないし、自分の意見を人に伝えるのが下手だと思ってるのも同じ。でも益田ミリさんは、漫画やエッセイで、ちゃんと、皆んなに伝えてるけどね。 お父様を亡くした益田ミリさん。『父がいない世界を、わたしは、わたしの時間配分で、受け入れていきたかった。そもそも急ぐ必要がないのである』この文章を読んだときには、衝撃を受けました。 私は父を亡くした後、遺品も父への思いも、急いで片付けてしまったことを後悔してます。 なので約一年半後に母を亡くしたときは、悲しみが薄れるまで我慢しなかったし、もし、私が居なくなったときに、周りの人にどうして欲しい?と聞かれたら、気が済むまで悲しん欲しいと思ってます。悲しんでもらえる人間になれたらいいな。 静に対しての、益田ミリさんの『動』は、ひとりで旅に出るとか、女子会で盛り上がるとか、ぷらっと知らないお店に入るとか。行動的なところは、羨ましく思います。 以下、表紙・裏表紙に書かれてた、しりとり りす → すいか → かめ → めりーごーらんど → どーなつ → つくし → しゅうまい → いぬごや → やまね → ねじ → じょうろ → ろば→ ばばろあ → あめ → めだか → かたつむり → りんご → ごいし → し?ま (しまうま?) → まとりょーしか → かれー → れんげ → げた → たぬき → きんぎょ → よーよー → よーよー → よつば → ばれりーな → なべ → べんち → ちょこれーと → どらやき → き → きつね → ねこ → こま → まかろに → にじ
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益田ミリさんの視線はほんわかしていて鋭くて、ごろごろしながらにやにやして読んでいると、とぎどきドキッとさせられる。 ミリさんの思考や妄想っぷりにびっくりする。ミリさんとても楽しく生活していそうだなと羨ましくなる。私も妄想にチャレンジしてみようかしら?
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読み始めて、少し寝かしておいた本。 読み終わったあと、ほっこりした、明るい気持ちになりました。 ミリさんの視点は、読んでいて、本当に優しくて面白い。ささやかなことかもしれないけれど、幸せに溢れている。自分なりの視点を見つけたいなと思う。 各タイトルをつなげるとしりとりになるとの...
読み始めて、少し寝かしておいた本。 読み終わったあと、ほっこりした、明るい気持ちになりました。 ミリさんの視点は、読んでいて、本当に優しくて面白い。ささやかなことかもしれないけれど、幸せに溢れている。自分なりの視点を見つけたいなと思う。 各タイトルをつなげるとしりとりになるとのこと。
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タイトルがしりとりで繋がっているエッセイ集です。 しりとりで繋がっていくというのがユニークな発想で 他にあまり見たことがないと思います。 あちこちに話題が広がっていくので、 一つのエッセイが物凄く短いものが多いので、 結末があまりなくて少し物足りなさを感じました。 所々...
タイトルがしりとりで繋がっているエッセイ集です。 しりとりで繋がっていくというのがユニークな発想で 他にあまり見たことがないと思います。 あちこちに話題が広がっていくので、 一つのエッセイが物凄く短いものが多いので、 結末があまりなくて少し物足りなさを感じました。 所々いつものようにシュールな部分に切なくもなりつつも こうゆう些細な所に気がつくのが益田さんらしさを感じます。 亡き父親の事の思い出や子供の頃の思い出なと 共感する所が同じだとどこかほっとしてしまいます。 食べ物、旅行の話題がいつも豊富にあって、 知らない事も沢山掲載されていてとても 興味深いものもばかりでした。 益田さんが日記をつける習慣が幼い頃からあり、 それをずっと保管してあるというのには感心してしまいました。 日記というのはある意味一人自分史だとも思えて、 自身もブログやちょっとした日記などを書いていますが、 これも後から読んだら良いものになるのかと思えて 継続する力を貰えました。 熟読するという本というよりも 何も考えたくない時や気分転換などに 気軽にぱらぱらと読むのにお勧めな作品かと思います。
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相変わらずサッパリしていて楽しいエッセイ。 時々クスリと笑えて、でも鋭い目線や、あんな時にそんな事考えてるのかーと、しかもそれを文章にして短く纏められるのが素晴らしい。 よく美術館などの展覧会に行く私は、ミリさんの「何万人目の人になりたくない」というのに笑ってしまった。わかるわか...
相変わらずサッパリしていて楽しいエッセイ。 時々クスリと笑えて、でも鋭い目線や、あんな時にそんな事考えてるのかーと、しかもそれを文章にして短く纏められるのが素晴らしい。 よく美術館などの展覧会に行く私は、ミリさんの「何万人目の人になりたくない」というのに笑ってしまった。わかるわかる。 「しりとり」にそんな着眼点があろうとは。そしてタイトルがしりとりになってるなんて、編集さんの心意気にも脱帽。ちょっと苦しいタイトルもあるけど笑 ミリさん愛されてるなあ。
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- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
同じ”あたふた族”として共感しながらしみじみ読む。 秘密基地のような友だちにも教えていないお気に入りの喫茶店があるっていいなぁ。 ちょっと疲れた一日の終わりの夕暮れ時に立ち寄ってアップルパイとハイボールのチョイスが斬新と思ったけど、うらやましくもあり。 しあわせしりとりもいいね。こんな楽しいお題でしりとりできる女ともだちもまわりにいて楽しそう。 ”ねじ”もしあわせのカテゴリーに?きっと工具好きなのかな。 著者の関西に住むお母さんには長生きしてほしい。 お聖さん(つい先日とうとう亡くなってしまった)の”乗り換えの多い旅”も再読したくなった。
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すっごくおもしろかった!小気味良いリズムと辛辣な言葉づかい、だけど自分や他人を傷つけるようなネガティブな思考や批判はいっさい展開されない。 切ない、空しい、とかその感情に終始したり、空想や思い出と紐付けて出来上がっている。感情を分析したり、誰かや何かのせいには(笑い飛ばせるとき...
すっごくおもしろかった!小気味良いリズムと辛辣な言葉づかい、だけど自分や他人を傷つけるようなネガティブな思考や批判はいっさい展開されない。 切ない、空しい、とかその感情に終始したり、空想や思い出と紐付けて出来上がっている。感情を分析したり、誰かや何かのせいには(笑い飛ばせるとき以外には)しない。すごい。編集がすごい。その話の後にそれをもってくるか、というのがすごい。 わかるそれ、めっちゃわかる、みたいなのもあって、思わず手を取り合いたくなる。少しずつ筆者の体つきの描写があって、だんだんどんな人なのだろうか、という空想が膨らむのも楽しい。 回転寿司のガチャガチャ、スマホの売場のお兄ちゃんなんて当たり前すぎて、わざわざ描写するほどでもないだろうと思うところをああやってたんたんと、丁寧に、かつおもしろく書かれると、いい。 ああいう、現代社会のさりげない日常を書ける人になりたいと思うけど、年のせいもあるのか、でもすごい。見事だと思う。銀河鉄道999とか観たことないけど、読んで観たくなった。 あとすごいと思ったのは、新幹線の車内ワゴンの話。架空の映画のパンフレットとポップコーンが売られてくるという空想。架空の映画。めっちゃいい、自分で作ってでたらめなタイトルと登場人物とあおりをつけられるなんて最高じゃん。と思いました。
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タイトルからして最高。朝日新聞の連載をまとめたものだから、再読になるけど全然覚えてなかった。そんな軽さがまた良さなのかもしれない
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