パスタぎらい の商品レビュー
パスタぎらい 著:ヤマザキマリ 紙版 新潮新書 809 世界をめぐって食を追求した結果、一番よかったのが日本 息子もやっぱり、和食好き、母はつよし 各国の食のご紹介 本書はこの3つを言いたいと思いました 気になったのは以下です ■貧乏パスタ ・安上りで腹持ちもするパスタ...
パスタぎらい 著:ヤマザキマリ 紙版 新潮新書 809 世界をめぐって食を追求した結果、一番よかったのが日本 息子もやっぱり、和食好き、母はつよし 各国の食のご紹介 本書はこの3つを言いたいと思いました 気になったのは以下です ■貧乏パスタ ・安上りで腹持ちもするパスタはイタリアにおいては庶民のための食であり、イタリア映画でも貧窮した様子を表現するときは、大人数で大量のトマトソースのスパゲッティを食べるシーンを良く用いている ・私が食べたくて仕方のなくなるパスタは、ケチャップを使った和製のナポリタンやタラコのソース、または、納豆を使ったようか、いわゆる、和風スパゲッティである ・いくら、海外暮らしが長くても、家族が外国人であっても、やはり私の味覚はなんだかんだで和製優位なのだろう ■日本のパン ・実際かつて日本に連れて来た十人のイタリア人のオバさんたちは、日本で最もおいしかったものの一つのパンを上げていた(ちなみに一番はイタリア料理だった) ・西洋便器をウォシュレットに進化させると同様、海外で生まれたものを本国以上のクオリティで製造してしまう、日本のこだわりの職人気質の成果の一つともいえるかもしれない ■果物 ・果物と言うものの概念が日本では果てしなく違うのである たまに贈答品として、みるからに高価な雰囲気の果物を頂いてしまった時などは、悲鳴に近い叫び声とともに深い落胆に陥り、果物が高級品として扱われる日本を憎々しく思うのだった ■ラーメン ・今こうして思い出してみると、北海道では本当にありとあらゆるラーメンをたべてきた。 函館、札幌、旭川、…… 美味しいラーメンがあると聞けばどんな地域にも赴いた ・まさに日本を象徴する完璧なソウル・フードが、ラーメンなのである ■ケチャップ ・日本の洋食に欠かせない調味料のひとつがケチャップである ・加熱ケチャップ味で、イタリア人に受けた洋食といえば、オムライスがある ■OBENTO ・キャラ弁は海外のサイトでも紹介された人々を驚愕させている ・ここのところの毎年の楽しみの一つは、新宿の京王百貨店で催される全国駅弁大会に出かけることで、なるべくその時期を狙って日本に帰国するようにしている ■にぎりめし ・私は自分で練習して三角形のおにぎりを握れるようになった。 それ以来おにぎりを作ろうと思うと、自然に手は三角形を握る形になってしまう Good!!! ■恋しい日本食 ・うちの子供は、イタリア生まれの海外育ちだが、食に至っては完全な和食党である ■スナック菓子 ・日本人というのはとにかく舌が肥えている 当地でたべるイタリア料理よりも、日本人シェフの作ったイタリア料理のほうがよほどおいしい、などと感じてしまう人も少なくない ・中東から欧州、中国、南米、南太平洋の島々に至るまで世界の国でいろいろなスナック菓子を試してきた結果、私にとってどこよりも美味しいポテトチップスは、やはり、日本製である ・高級食材と技術によって味覚を極める一方、ジャンクフードでも食感や味の多元性を愉しむ日本人は、つくづく食に容赦のない民族である ■世界の食材考 ・オリーブオイル ・ワインビネガー ・馬肉 ・モツ ・高級キノコ ポルチーニ ・ジェラート ・クリスマス シュトーレン:ドイツ ブッシュ・ド・ノエル:フランス パネットーネ:イタリア パンドーロ:イタリア ・機内食とソーセージ ・羊肉、豚肉 ・卵かけごはん ・餃子 ・串刺し料理はインターナショナル 焼き鳥 魚の串焼き おでん 串カツ 団子 田楽 ケバブ:イスラム圏 サテー:フィリピン チキンティッカ:インドの焼鳥 ヤンローチャン:中国屋台 スブラーキ:ギリシア シュラスコ:ブラジル サンジョク:韓国 スピエド:イタリア ・酒 シャンパン:フランス スプマンテ:イタリア プロセッコ:イタリア ・チーズ 目次 第1章 イタリア暮らしですが、なにか? 第2章 あなた恋しい日本食 第3章 それでもイタリアは美味しい 第4章 私の偏愛食 第5章 世界をつなぐ胃袋 あとがき ISBN:9784106108099 出版社:新潮社 判型:新書 ページ数:208ページ 定価:780円(本体) 2019年04月20日発行
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いろいろな国でいろいろな料理を食べてきたんだなあ。 知らない料理がたくさん出てきて、面白かった。 意外と苦手な食べ物や苦い思い出もあって、大変な体験したんだなあと、しみじみ。
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まず、表紙の「口をベタベタにして、美味しいのか不味いのかわからない顔でパスタを喰らう女」の絵が、強烈。 そして、パスタぎらい。 でも、本の中には、食べてみたい知らない料理やら、知ってるけどまた食べたくなる料理など、確実に胃袋を刺激する内容だった! 世界中の食文化は、面白くて奥深い...
まず、表紙の「口をベタベタにして、美味しいのか不味いのかわからない顔でパスタを喰らう女」の絵が、強烈。 そして、パスタぎらい。 でも、本の中には、食べてみたい知らない料理やら、知ってるけどまた食べたくなる料理など、確実に胃袋を刺激する内容だった! 世界中の食文化は、面白くて奥深い。 そして、言葉が通じない、異文化の人が、うちの料理を美味そうに食べたら、私は仲良くなりたいって思ってしまう!
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さくっと読めた ヤマザキマリがこんなにずっと海外にいるって知らなかった 日本は色んな食文化に寛容、なるほど~
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どの話も庶民的で素直な文体が読みやすくて美味しそう。オリーブオイルと餃子の話が印象的だったり「餃子一個で千メートル」という表現が面白くて激しく同意。
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ヤマザキマリさんはイタリア在住で活躍されていることは知っていたが著作を読んだのは初めてだったが、素敵なだけではないイタリアのあれこれを垣間見られるのが新鮮だった。 型にハマらずバイタリティに溢れていて感じたことがストレートに表現されている署者の表現は読んでいて気持ちが良かった。...
ヤマザキマリさんはイタリア在住で活躍されていることは知っていたが著作を読んだのは初めてだったが、素敵なだけではないイタリアのあれこれを垣間見られるのが新鮮だった。 型にハマらずバイタリティに溢れていて感じたことがストレートに表現されている署者の表現は読んでいて気持ちが良かった。 世界は広く、細かいことを気にしすぎるよりもいろんなことに挑戦してみたほうが楽しい人生送れそう、と思わされる一冊。
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思わずお腹がグゥとなりそうなくらい美味しそうな話で溢れていた。食欲って生きる力なんだとつくづく思う。世界中を旅している気分も味わえて、各地のお粥のような存在の話も面白く楽しめた。漫画も素敵だけど、文章も上手なんだなぁ。
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イタリア人が食に保守的だということに驚いた。日本には世界中の食べ物があり、しかも人気で、寛容なんだなと思う。 一方で、「我が家はこの味」とワインやらオリーブオイルやら決まったものがあるというのは一種羨ましくもあり。 日本では選択肢が多すぎて……お気に入りを見つけて、定番化したい。...
イタリア人が食に保守的だということに驚いた。日本には世界中の食べ物があり、しかも人気で、寛容なんだなと思う。 一方で、「我が家はこの味」とワインやらオリーブオイルやら決まったものがあるというのは一種羨ましくもあり。 日本では選択肢が多すぎて……お気に入りを見つけて、定番化したい。 マリさんはてっきりイタリアらしくコーヒー党なのかと思いきや、紅茶派だった。書いてあった和紅茶飲んでみたい。(佐賀の嬉野や熊本の天草) あとフィレンツェのランプレドット、食べてみたいなあ。
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このあとの『貧乏ピッツァ』の方を先に読んでいるものだから、かぶる話もなくはなかったんだけどね。とはいえ、料理とヤマザキ氏の生活史のエピソードをからめた文章は、やっぱり楽しいね。自分の経験では、スイスに行ったときにいただいたチーズサンドを一口で戻しそうになった経験があり、決して相い...
このあとの『貧乏ピッツァ』の方を先に読んでいるものだから、かぶる話もなくはなかったんだけどね。とはいえ、料理とヤマザキ氏の生活史のエピソードをからめた文章は、やっぱり楽しいね。自分の経験では、スイスに行ったときにいただいたチーズサンドを一口で戻しそうになった経験があり、決して相いれない味覚があるのは敬虔のあるところ。それでも、いろいろな味覚体験をみるとなんか楽しそうだったね。
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気楽な食エッセイ。軽快な文体で読みやすい。 エッセイストになりたかったら食エッセイから始めるといいかもしれない。食は全人類の共通項なのだから。生きている以上、食べない人はいない。 のっけからパスタはtoo muchだとか、トマト含む酸っぱい果実が嫌いだとか、コーヒー苦手だとか...
気楽な食エッセイ。軽快な文体で読みやすい。 エッセイストになりたかったら食エッセイから始めるといいかもしれない。食は全人類の共通項なのだから。生きている以上、食べない人はいない。 のっけからパスタはtoo muchだとか、トマト含む酸っぱい果実が嫌いだとか、コーヒー苦手だとか、イタリア在住らしからぬ発言。美食家ではない、と書いているが、結構美食家ではないかと思う。ポルチーニメ好きの話や、メロンパンのために車で40km走る話など、食へのこだわりを感じる。 日本人の食に対する探究心、貪欲さの話が印象的。昔はそんなでもなかった気がするが、どうなんだろう。ここ30年くらいで加速してる気もする。もう日本に矜持を持てるのは食くらいしかないのかもしれない。
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