慈雨 の商品レビュー
群馬県警を定年退職した元刑事が妻と一緒に四国巡礼の旅にでる。その間にストーリーが展開される。 400ページもの長編でやっと読み終わった。 途中から話に巻き込まれ、どう展開するのか興味をもって読み進んだ。 ただ同じ話の繰り返しが多くイマイチだった。 印象に残ったのは 見て見ぬふりを...
群馬県警を定年退職した元刑事が妻と一緒に四国巡礼の旅にでる。その間にストーリーが展開される。 400ページもの長編でやっと読み終わった。 途中から話に巻き込まれ、どう展開するのか興味をもって読み進んだ。 ただ同じ話の繰り返しが多くイマイチだった。 印象に残ったのは 見て見ぬふりをするという言葉 自分も過去を振り返り、何度したか 今でも弱い人間だったなあと悔いる。
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お遍路さんしよう!と軽い気持ちで、友人達と話したことがある。戯れに「行こう!」なんて言ってた自分を、少し反省しながら読んだ。 たまに?妻を気にしながらも、お遍路の先々で推理を巡らす堅物男の神場と、現場を駆け回る現職刑事たちが目の前に浮かびワクワクした。 なかなか重い事件の内容だっ...
お遍路さんしよう!と軽い気持ちで、友人達と話したことがある。戯れに「行こう!」なんて言ってた自分を、少し反省しながら読んだ。 たまに?妻を気にしながらも、お遍路の先々で推理を巡らす堅物男の神場と、現場を駆け回る現職刑事たちが目の前に浮かびワクワクした。 なかなか重い事件の内容だったが、元刑事の夫のお遍路にムリムリ付いてきた妻の天然ともいえる明るさが、清涼剤となり癒される。 堅物な神場の償いを、慈しみの雨が包む時、お遍路最後の札所で何を祈るのか。。
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- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
登場人物それぞれの苦悩が色とか悪夢の描写とかで感じ取れる本だった。重苦しい小説の雰囲気の理由が徐々に明らかになって、それぞれの登場人物が覚悟をもって進んでいくのが印象的だった。 忸怩たる思いという言葉が何度も出てきたけど、本当にキーワードだったなと思う。
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定年退職後、妻と四国八十八ヶ所お遍路巡りの旅に出た刑事の話。 犯人が割れてからの後半の展開は面白かったのですが、それまでが長い。 四国八十八ヶ所お遍路巡りも2ヶ月程かかる道程らしいですが、事件の捜査も進展せずただ妻や他のお遍路さんとのやり取りが続くだけで、途中飽きてしまいました...
定年退職後、妻と四国八十八ヶ所お遍路巡りの旅に出た刑事の話。 犯人が割れてからの後半の展開は面白かったのですが、それまでが長い。 四国八十八ヶ所お遍路巡りも2ヶ月程かかる道程らしいですが、事件の捜査も進展せずただ妻や他のお遍路さんとのやり取りが続くだけで、途中飽きてしまいました。 結局16年前の事件が冤罪だったのかどうかも曖昧なまま終わってしまい、残念です。 罪悪感と責任感、刑事としての職務を全うしようとする気持ちは分かりますが、守るべき家族がいるのに、私財を全て投げ打つ必要はあるのでしょうか。 そこまで一人で思い詰めなくても、と思ってしまいました。
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自分を貫き通す一途さにさすがプロだなと思いました。 後悔の無いよう自分の気持ちに正直に生きるのも素晴らしいし、理解者がいるのも心強い。 札所の風景と共に楽しめました。
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刑事として人生を懸けてきたからこその宿命というか呪いのようにも感じる「正義」を貫く姿勢に、一切のブレが無いのが良かった。ただ、出てくる人たち全員がそんな感じの人ばかりだから、読んでいて少し疲れてしまった…(あまりにも眩しい光を見てるような感じ…) 途中から話の構成や結末がある程...
刑事として人生を懸けてきたからこその宿命というか呪いのようにも感じる「正義」を貫く姿勢に、一切のブレが無いのが良かった。ただ、出てくる人たち全員がそんな感じの人ばかりだから、読んでいて少し疲れてしまった…(あまりにも眩しい光を見てるような感じ…) 途中から話の構成や結末がある程度予想できてしまうのも勿体ない…
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尊敬できるご夫婦に出会えた。 神場さんご夫婦みたいになりたい。 警察や刑事、矯正の方に対しての見方が変わった。 そういう職に就いて真摯に向き合っている方たちに対して深い感謝の気持ちが湧いた。 自分の生活や人生が変わってしまう程の大きな責任、重圧がある仕事なのだと気づいた。 神場...
尊敬できるご夫婦に出会えた。 神場さんご夫婦みたいになりたい。 警察や刑事、矯正の方に対しての見方が変わった。 そういう職に就いて真摯に向き合っている方たちに対して深い感謝の気持ちが湧いた。 自分の生活や人生が変わってしまう程の大きな責任、重圧がある仕事なのだと気づいた。 神場さんが関わった人々の生い立ちにも興味が惹かれた。
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神場が過去の誘拐事件に固執していた時点で結末は読めたが、どう紐解いていくのかが気になり、最後まで読みきった。事件だけでなく、刑事人生の苦悩、どの生も平等に生まれながら不平等を受けること、お遍路さん、家族、社会にある様々な問題が交錯し、読み応えのある一冊だった。自分の欲望と保身しか...
神場が過去の誘拐事件に固執していた時点で結末は読めたが、どう紐解いていくのかが気になり、最後まで読みきった。事件だけでなく、刑事人生の苦悩、どの生も平等に生まれながら不平等を受けること、お遍路さん、家族、社会にある様々な問題が交錯し、読み応えのある一冊だった。自分の欲望と保身しか頭にない犯人への怒りは明確なやり場がないまま物語は終結するが、それが事件の真相が明らかになった時の感覚だと思う。
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50/100 過去の悔恨を抱えたまま退職を迎えた元刑事が、妻と共に四国遍路の旅に出る。 旅先で知った少女誘拐事件は16年前に自らが捜査にあたった事件に酷似していた。 手掛かりのない捜査状況に悩む後輩に協力する。 事件の真相、そして明らかになる事実とは… 安易なジャンル分けを許さな...
50/100 過去の悔恨を抱えたまま退職を迎えた元刑事が、妻と共に四国遍路の旅に出る。 旅先で知った少女誘拐事件は16年前に自らが捜査にあたった事件に酷似していた。 手掛かりのない捜査状況に悩む後輩に協力する。 事件の真相、そして明らかになる事実とは… 安易なジャンル分けを許さない、芳醇たる味わいのミステリー
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死ぬまで刑事という生き様に引き込まれてしまった。心のどこかにある納得できなかった事にあそこまで向き合うことができるのだろうか? とても良かった。
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