サブマリン の商品レビュー
前作『チルドレン』を読んだ方なら必ず思うであろう、陣内にまた会いたい!という願いが叶いました笑 この作品では贖罪をテーマに、家裁調査官である陣内と武藤のコンビが偶然とも運命とも呼べる事件に関わるのだけれど、 伊坂さんの作品の特徴とも言える線と線が結ばれたり、1つに物事にリンクし...
前作『チルドレン』を読んだ方なら必ず思うであろう、陣内にまた会いたい!という願いが叶いました笑 この作品では贖罪をテーマに、家裁調査官である陣内と武藤のコンビが偶然とも運命とも呼べる事件に関わるのだけれど、 伊坂さんの作品の特徴とも言える線と線が結ばれたり、1つに物事にリンクしていく感覚が何とも面白い。 あそことあそこが繋がるんだ…!という感じで意表を突かれることもちらほら。 陣内みたいな人が周りにいたら少し傍迷惑なのかもしれないけれどやっぱり、ぶっとんでいて、でもどこか筋が通っている、自分に正直な陣内が好きになるだろうなぁと思う。
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『チルドレン』の続編、今回は短編ではなく長編。 あの陣内にまた会えるのは嬉しかったけど、陣内も歳をとったせいかパワーダウンしてしてるような気がした。 伊坂幸太郎らしい偶然のオンパレードもちょっとくどい。
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前作『チルドレン』の続編であり、家裁捜査官の陣内と武藤が事件を起こした少年たちと向き合う長編小説。前作よりも今作は、家裁捜査官の仕事の方にスポットが当たっている。伊坂さんのユーモア溢れる文章のおかげで、重いテーマも緩急を楽しみながらさくさくと読み進めることができた。 読んだ限り...
前作『チルドレン』の続編であり、家裁捜査官の陣内と武藤が事件を起こした少年たちと向き合う長編小説。前作よりも今作は、家裁捜査官の仕事の方にスポットが当たっている。伊坂さんのユーモア溢れる文章のおかげで、重いテーマも緩急を楽しみながらさくさくと読み進めることができた。 読んだ限りでは、タイトルの『サブマリン』は野球用語から取っているのかな、と思った。野球には詳しくないので調べたところ、サブマリン投法(アンダースロー)は、低い位置から浮き上がるような軌道でボールが投球され、誰もが出来る投法ではないとのこと。陣内さんの仕事への姿勢みたいだと思った。 そして、本書で一番考えさせられた「悪い人間なら命を奪っていいのか」という問題。 一般論で言えば、相手がどんな悪人であれ、司法以外のものが人を裁くようなことがあってはならないと思う。けれど、もし自分の大切な人を苦しめた人が少年法で守られたら、私はその時同じように言えるのだろうか。「刑罰じゃなく保護処分じゃ報われない」と憤らないだろうか。考えるのをやめたくなるけれど、自分の身に起こらないとは限らない。被害者にも、加害者家族にだってなり得る。 「唯一おまえたちが覚えておいたほうがいいのは」と指を一本立てた。夢を諦めるな、努力を忘れるな、人の嫌がることをするな、といった「教え」よりもとにかく、「相手の大事なものを蔑ろにするな、ってことだ」と。そして、「反対に、悪い奴らってのは、その誰かの大事なものを狙ってくるからな」(本文引用) この言葉だけは忘れずに生きていきたい。 将来自分の子どもに勧めたい本。
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陣内さんかっこいいなー もっと見ていたい、 結局棚岡くん、小山田くんどちらの心も掴んじゃってる。なんて人なんだろう。 だいたい忘れてるチルドレンも読み返さなきゃ 盲目の人…いたなあ…懐かしい…!くらいだった笑 何が正義なのか、 本当面倒くさい、 けど向き合っていかなきゃいけない
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ストーリーは流れるように進み、いろいろ疑問を残したままラスト。しかし、なんでタイトルがサブマリンなの?
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伊坂幸太郎って感じ。わたしには当たり外れある。これは武藤の陣内さんに対する態度がわざとらしい?芝居じみてる?感じであんま好きじゃない
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前作で、武藤くんのその後が。。って言ってたらまさにそうで!! 盲導犬!名前が。。違う。。と思ったら、永瀬さんで、優子さんとは結婚してて!うれしい(^^) 陣内と3人で集まって過去の話をするのは何故か??今回出てきていない鴨井君になにかあったのだろうか。。 余談はさておき、難しい事...
前作で、武藤くんのその後が。。って言ってたらまさにそうで!! 盲導犬!名前が。。違う。。と思ったら、永瀬さんで、優子さんとは結婚してて!うれしい(^^) 陣内と3人で集まって過去の話をするのは何故か??今回出てきていない鴨井君になにかあったのだろうか。。 余談はさておき、難しい事件だ。復讐は悪か、無意識はいいのか。。。自分の立つ位置によって意見は変わりまくるだろう(^^; そんな不条理の中、一生懸命(かどうか武藤くんの疑問は当然!)働く陣内さんを、やっぱり私は好きだなあと思う。一緒に働きたくはないけどね。
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大きな衝撃や湧き上がる衝動などはないが、重いテーマではあるにも関わらず読んでいて穏やかな気持ちになる本だった。 陣内さんと武藤さんの言葉や行動ひとつひとつが不思議と面白い。 目には目を。 世の中には正解がないことが多すぎるし、ルールや規則はあるものの人の感情や世間体等他人の目が...
大きな衝撃や湧き上がる衝動などはないが、重いテーマではあるにも関わらず読んでいて穏やかな気持ちになる本だった。 陣内さんと武藤さんの言葉や行動ひとつひとつが不思議と面白い。 目には目を。 世の中には正解がないことが多すぎるし、ルールや規則はあるものの人の感情や世間体等他人の目が実際は大きな力を持つという現実もある。 けどやっぱり人様の命を奪うのは何があってもならないことな気はするなぁと改めて思う。 個人的にはやっぱり私は人の個人的な感情と関わる仕事に興味があるんかなとこの本を読んで改めて感じた。
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高校生の時、私は全然本を読んでいなくて。読書家で文才もあった仲良しの子に憧れて、図書館でたまたま目についたチルドレンを借りて読みました。 本を読まなかった私にとって、読みにくい物だと思っていた小説が、あまりに面白く、「めちゃくちゃ読みやすい!こんなに面白い小説があるんだ!」と感...
高校生の時、私は全然本を読んでいなくて。読書家で文才もあった仲良しの子に憧れて、図書館でたまたま目についたチルドレンを借りて読みました。 本を読まなかった私にとって、読みにくい物だと思っていた小説が、あまりに面白く、「めちゃくちゃ読みやすい!こんなに面白い小説があるんだ!」と感動したのを覚えています。それ以来、すっかり伊坂さんファンになりました。 今ではチルドレンの内容はうろ覚えですが、陣内の強烈なキャラクターは覚えていて、私に本の面白さを教えてくれた陣内と武藤のコンビに、大人になってまた会えるとは、本当にうれしいです。 今回扱うテーマがとても重いけど、陣内のキャラクターが軽さを与えてくれていて、とても読みやすかったです。上手く言葉にはまとめられないけど、伊坂さんが何を言いたいのかは分かりやすい。 ニュースで被害者・加害者になった人を聞く時、いろんな事情を想像して、答えの出ない問いかけをしてしまいそうです。
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愛すべきバカの陣内が出る作品。自分に非があればあるほど胸を張るような、自分のことは棚の上にあげたきり下ろさないようなそんな性格。何事もストレートな物言いは少年たちの心を救う物語。 「全力でなんかやれよ。全力投球してきた球なら、バッターも全力で振ってくる。全力投球を馬鹿にしてくる...
愛すべきバカの陣内が出る作品。自分に非があればあるほど胸を張るような、自分のことは棚の上にあげたきり下ろさないようなそんな性格。何事もストレートな物言いは少年たちの心を救う物語。 「全力でなんかやれよ。全力投球してきた球なら、バッターも全力で振ってくる。全力投球を馬鹿にしてくるやつがいたら、そいつが逃げてるだけだ」 人それぞれ少なからず過ちは犯してきてると思うし、思い返して後悔することもある。陣内みたいな人がそばにいたらきっとゆとりのある豊満な人生が送れたのかもしれない。 かといって犯罪を犯してまであのうるさい人に会うつもりにもならないから不思議である。
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