アフターデジタル の商品レビュー
とにかく行動データと接点が重要だとわかった でもそれらを活用するための提案や業務の発案には人間が欠かせないんだなと改めて思った
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2024年2月27日読了。DXは「リアルの取引を徐々にデジタルに移していく」発想・時間軸では到底間に合わない、「デジタル世界の中の一チャネルとしてリアルがある」=アフターデジタルと言える、すでに中国で実施されている取り組みを多く紹介する本。中国が日本が目指すべき理想のDX国家とは...
2024年2月27日読了。DXは「リアルの取引を徐々にデジタルに移していく」発想・時間軸では到底間に合わない、「デジタル世界の中の一チャネルとしてリアルがある」=アフターデジタルと言える、すでに中国で実施されている取り組みを多く紹介する本。中国が日本が目指すべき理想のDX国家とは思わないが、デジタル・DXと中国社会の相性の良さ、「合理的なことなら何でもやる」という彼らの発想には学ぶべきものがめちゃめちゃあるのだと思う。「高速のPDCA」がすでにリアルの店舗でも起きているし、高速PDCAをやるためだけの無人店舗とか、この発想の切り替えは頭で考えても、何度言われても、あるいは中国のビジネスを視察したとしても、理解できない人には理解できないものなのかもしれない…。
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アフターデジタル p.146 アフターデジタルの到来 ・デジタルが至るところに浸透し、常時接続があたりまえになると、これまでオフラインだった行動も含めて、すべての行動データがオンラインデータになり、IDに紐づけられるようになります。 ・人々の感覚としても、デジタル世界に住んでい...
アフターデジタル p.146 アフターデジタルの到来 ・デジタルが至るところに浸透し、常時接続があたりまえになると、これまでオフラインだった行動も含めて、すべての行動データがオンラインデータになり、IDに紐づけられるようになります。 ・人々の感覚としても、デジタル世界に住んでいるような状態になり、オンラインとオフラインを区別しないようになります。 ビジネス形態の変化 ・大量にデータが出るようになり、OMOで思考できるようになると、企業体のできることが変わってきます。 ・小売りの場合、 ・医療の場合、 ・移動の場合、 まとめて以下の2点、 1.高頻度接点による行動データとエクスペリエンス品質のループを回すこと。 ハイタッチ:一人ひとりの顧客に個別対応できるときは、特定の人に対応できるからこその感動や、信頼を得られるような徹底した対応を提供する。 ロータッチ:ワーク書ポプやイベントなどの「場」では、リアルだからこその心地よさや得難い密度の情報を提供する。 テックタッチ:オンラインサービスやオンラインサロンでは、プロセスが短くて便利で、さらに高頻度で使うと得をするというインセンティブを提供する。 2.ターゲットだけでなく、最適なタイミングで、最適なコンテンツを、最適なコミュニケーション形態で提供すること。 p.160 4-2 企業に求められる変革 >顧客や体験を守護にした全社戦略 >状況志向化するビジネス >ジョブ理論と状況志向 p.174 4-3 日本企業が変わるには 1.経営レベルがアフターデジタルの世界観を理解s,OMO型でデジタルトランスフォーメーションを行う必要があると認識する。 2.社長ー役員ー部長ー現場で、同じイメージを共有して実行するラインを作る(デジタル部門などが対象になることが多い)。 3.行動データxエクスペリエンスのクイックイン(小さい成功)を作り、上が引き立ててムーブメントしていく。 4.成功事例を大義名分に、組織構造やデータインフラを整える大きな動きにしていく。 p.188 「顧客の置かれた状況の発見と、それをより幸せにするようなコア体験をいかに作れるか」 <ポイント> ・体験の連続性 事業のドメイン選定と同義 ・行動観察 ユーザーの行動を観察して発見点を得ること ・デザインシンキング プロトタイプを使った試行錯誤
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現在、多くの日本企業は「デジタルテクノロジー」に取り組んでいますが、そのアプローチは「オフラインを軸にしてオンラインを活用する」ではないでしょうか。 世界的なトップランナーは、そのようなアプローチを採っていません。 まず、来るべき未来を考えたとき、「すべてがオンラインになる」と捉...
現在、多くの日本企業は「デジタルテクノロジー」に取り組んでいますが、そのアプローチは「オフラインを軸にしてオンラインを活用する」ではないでしょうか。 世界的なトップランナーは、そのようなアプローチを採っていません。 まず、来るべき未来を考えたとき、「すべてがオンラインになる」と捉えています。考えて見れば、モバイル決済などが主流となれば、すべての購買行動はオンライン化され、個人を特定するIDにひも付きます。IoTやカメラをはじめとする様々なセンサーが実世界に置かれると、人のあらゆる行動がオンラインデータ化します。つまり、オフラインはもう存在しなくなるとさえ言えるのです。 そう考えると、「オフラインを軸にオンラインをアドオンするというアプローチは間違っている」とさえ言えるでしょう。筆者らはオフラインがなくなる世界を「アフターデジタル」と呼んでいます。その世界を理解し、その世界で生き残る術を本書で解説しています。 デジタル担当者はもちろんのこと、未来を拓く、すべてのビジネスパーソンに読んでほしい1冊です。
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自分の視点の狭さを思い知る一冊でした。 今の自分の仕事に置き換えて考えながら読むと、色んな可能性が出てきて面白いです。
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デジタル起点の構造構築。 データドリブンでUX改善→顧客接点増→データ収集増のループ。 全体のUX向上と個別モーメントに合わせたアプローチの向上。 デジタル時代の競争原理について。
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56オンラインとオフラインが融合した社会そのものを「OMO(Online merge off-line)」 65①チャネルの自由な行き来②データをUXとプロダクトに返すこと③リアルも含めた高速改善 3 企業間の接点データを使ってどのように良いエクスペリエンスを作り、接点間を移動さ...
56オンラインとオフラインが融合した社会そのものを「OMO(Online merge off-line)」 65①チャネルの自由な行き来②データをUXとプロダクトに返すこと③リアルも含めた高速改善 3 企業間の接点データを使ってどのように良いエクスペリエンスを作り、接点間を移動させ、いかにして自社サービスへの顧客吸着度を高めるかというものに変わる 4 オフラインがデジタル世界に包含される=アフターデジタル 18-購買行動のデータ化、シェアサイクルで生活拠点と移動のデータ化 26中国の性悪説。他人を信用せず損したら負け 42エクスペリエンスと行動データのループが競争原理の根幹。①オフライン行動の全てがデジタルデータ化し、その保有と活用が鍵②行動データは一人当たりの量が重要。ユーザとの接点は高頻度が望ましい。③行動データをため続けるには楽しい、便利で使いやすいといった体験品質の高さが必須。④データ活用により、点滴タイミングで適したコミニケーションのアプローチが可能になり、最近はさらに良くなる 62オンラインとオフラインはシームレスになって溶け合い、顧客はその瞬間において最も便利な方法で買いたいだけなので、それを提供する 63データを出来る限り集め、フル活用し、プロダクトとux(顧客体験)をいかに高速で改善できるかどうかが競争原理になる
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●一分野マスター読書「DX」2冊目。中国企業の先進事例を紹介し、オンラインとオフラインが融合したOMO型のビジネスの展開について多くの示唆を与えてくれた。アフターデジタル時代で生き残る企業の戦略について、真新しい気づきを得られた。
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・OMO(online merges with offline)をなんとか理解させるための本。対象を一旦バラして、デジタルで再構築する。offlineのものにonlineを追加するものではない。 ・デジタルというよりも、顧客満足、または、顧客のジャーニーの質をいかにあげるのか(障...
・OMO(online merges with offline)をなんとか理解させるための本。対象を一旦バラして、デジタルで再構築する。offlineのものにonlineを追加するものではない。 ・デジタルというよりも、顧客満足、または、顧客のジャーニーの質をいかにあげるのか(障害をいかに取り除くのか)。 ・とはいえ、6割ぐらいはおじさんには意味が分からなかった。
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- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
2.5時間で読了。土日の午前中読むのに良い一冊です。2023年の今読んでも面白い。 デジタルと絶えず接点があり、たまにデジタルを活用したリアル (店や人) にもきてくれる世界観それがアフターデジタル。似たテーマの書籍と比べ、圧倒的に大量の具体例や数値情報が知れるのはもちろん、ビジネスがカルチャーに与えた変化まで現地の声を交えて書けるのは在住者ならでは。 ■学びメモ ・「良いエクスペリエンスの提供」は頻度や接点の特性でレベルを分けるのがおすすめ。 →ハイタッチ 一人一人の顧客に個別対応できる時は、特定の人に対応できるからこその感動や、信頼を得られるような徹底した対応を提供する。 →ロータッチ ワークショップやイベントなどの「場」では、リアルだからこその心地よさや得難い密度の情報を提供する。 →テックタッチ オンラインでは、プロセスが短くて便利で、さらに高頻度で使うと得をするというインセンティブを提供する。 ・クレド=組織のあるべき姿や社員の姿を表した価値観 (例: リッツカールトン ミスティーク神秘性、エモーショナルエンゲージメント、機能性。会社は機能性を高めてマイナスがない状態を作り、その上で感動を与える裁量が社員に与えられている) ・中国が思う日本企業の強みの一例は「あたたかみ」「意味のないことに異様な情熱を傾け、ユニークな文化を発明するところ」IDに対して、コンテンツ力のIP。 (例: 小山薫堂さんのくまもとサプライズ 熊本にいる人たちが熊本のいいところを再発見して勝手にPRしていく温かい特徴ある町おこし 便利を追求する中国との違い) ・バリュージャーニー作り方最初の一歩 UXグロースハックとUXグロースイノベーションを実施。①UXグロースハック=既存接点を基に改善し、ジャーニーを磨き込む②UXイノベーション=デジタルを活用した接点でジャーニーを伸長する→★何のデータも取れない新たな接点を作っても、それはUXイノベーションではない。 ・「変化する時代に地図は役に立たず、必要なのはコンパスだ」 (MITメディアラボ所長 伊藤穰一)
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