アフターデジタル の商品レビュー
アフターデジタルとは、完全オフラインの世界はほぼ存在せず、社会全体がデジタル世界に内包されるような状況のことを指している。 第1章で紹介されているとおり、中国やエストニアはかなり進んでいるのだよね。 第2章で今後の競争原理が2つ提示されている。 1: 高頻度の接点で行動データとユ...
アフターデジタルとは、完全オフラインの世界はほぼ存在せず、社会全体がデジタル世界に内包されるような状況のことを指している。 第1章で紹介されているとおり、中国やエストニアはかなり進んでいるのだよね。 第2章で今後の競争原理が2つ提示されている。 1: 高頻度の接点で行動データとユーザー経験品質のループをまわすこと 2: 最適なタイミングで最適なコンテンツを最適なコミュニケーション形態で提供すること 文字だけ読むと当たり前のようだがフムフムと感じる。 行動をすべてデジタル把握された信用スコア社会というのはちょっと気持ち悪く思うけれど、もう避けられない方向性なのかなと思った。
Posted by
デジタル化した世界に対応して企業はどう変わっていくべきか。 一章データによるUX改善例 二章ジャーニー形成によるデータ収集の例 三章 四章まとめ 【4章】これが全て アフターデジタルの世界ではomo型の社会になる 肝は二つ ・行動データからのエクスペリエンス改善サイクルの...
デジタル化した世界に対応して企業はどう変わっていくべきか。 一章データによるUX改善例 二章ジャーニー形成によるデータ収集の例 三章 四章まとめ 【4章】これが全て アフターデジタルの世界ではomo型の社会になる 肝は二つ ・行動データからのエクスペリエンス改善サイクルの高速化 ・バリュージャーニー型へ(データの回収、データ強者へ、そしてよく使われる) Spotifyも寄り添うジャーニー、好きな時に適した音楽を流せる 日本企業のDXは? 中国はトップダウン 日本はボトムアップ ボトムアップって?→現場レベルでバリュージャーニーの構築の成功を作って成功例を作り、それを説得材料に周りに広げていく じゃあバリュージャーニーってどうやって作るの? 二つの段階 ①UXグロースハック(データによる体験改善) ②UXイノベーション(新しい接点の作成) ① UXグロースハック 大切なのは二つある 一つはAIによる最適化。オススメの精度が上がっていくこと 二つ目はそもそもの企画の改善。オススメの精度が上がってもサービスの体験自体は改善しない。(電子新聞アプリにて、新聞の画像を拡大して見るシステムからタップしたらその記事が出てくる的なアプリのシステムそのものの改善?(ここに①のおすすめ記事の精度アップも聞いてくるか?)) ※データの中から体験を企画しないといけないからデータを見やすい形にしないといけない、(データサイエンティストの仕事。だから彼らは需要ある) ② UXイノベーション 体験の連続性(関係ないことじゃダメ。フーマーはオンラインの接点でジャストインタイムを実現して連続してる) 【一章】 エクスペリエンスと行動データのループを回せ 例 ・オンライン決済でデータを集める ・シェアリング自転車で行動データ集めて、適切なオススメ ・信用スコアによるさまざまな効用 傘やモババを無料で借りたり融資受けやすく。それによってみんな情報くれる ・平安保険 【二章】 デジタル化した世界はOMOの世界 ビットオートはわざわざオフライン店舗を持ち、EC各社もフーマーやAmazon Goのようにオフライン店舗を持つ これは、出来るだけ多くの顧客接点を持ちデータを集めるため。そのためにオフラインかオンラインかにこだわらず好きな時に都合のいい手段で使えるようなチャネルを作る。言い換えれば「バリュージャーニーを作ることでデータを集めにかかっている」のである このデータでUX改善していく (例.フーマー 通販も直買いもどちらでも選べる。 アプリで注文は完結する。そのアプリで紹介される商品も精度を高めてる。 アプリだけじゃなく店頭に並べる商品もECのデータを使って最適化してる。売れ残りはほとんど出さない。データを使いこなしてる) ハイタッチ(握手会)、テックタッチ(ライブ)、ロータッチ(スマホアプリ)それぞれを考え直さないといけない。昔は店頭で購入するのが目的だからテックタッチ、ハイタッチは買えさえすればいい場所だった。しかしECで買うだけならいく必要は無くなった。ではわざわざいくのはなぜか?感動を与えるため。これが近距離チャネルの変化。フーマーも感動を与えるエンタメ性がある。 (注意:なんのための無人化? 無人コンビニそのものに価値はない。なんならハイタッチの感動からズレてってる。無人化して浮いた分の人で、心動く顧客体験に割くべき(Amazon GOもフーマーもエンタメ)。 Jian24は無人化センサー技術による顧客の行動データが目的で、オンラインで手に入る購買データのオフライン版を狙ってやってる。技術を使うのが目的になってはいけない。なんのために使うのか) エコシステム作成の流れ ①.サイトのデザインや、ビジネス、テクノロジーを顧客起点に考え直す ②.①をtoB側にも整える。toCと両方揃えるひつようがある。 ③.オンライン上で作り上げたこれをオフラインなどの既存ビジネスと繋げる ④そうして得られるオンライン・オフライン両方の接点のデータを活用する。 ⑤三方よし。顧客よし、売り手良し、世間良しを目指して全部のNPSを高めていく
Posted by
2冊同時投稿「DXの思考法」「アフターデジタル」 必ずしもテーマが綺麗に重なっているわけではないが、私の中で一つのトピックなのでお許し頂きたい。 で、まあデジタルトランスフォーメーションであるが、平たく言うとなんなのか。 前者「DX」はその構造的理解を、後者「アフター」はその...
2冊同時投稿「DXの思考法」「アフターデジタル」 必ずしもテーマが綺麗に重なっているわけではないが、私の中で一つのトピックなのでお許し頂きたい。 で、まあデジタルトランスフォーメーションであるが、平たく言うとなんなのか。 前者「DX」はその構造的理解を、後者「アフター」はその先端的実装事例を解説してくれる。 「DX」の肝は、データは階層構造で把握すべき、というもの(本書の例えでいうなら、ミルフィーユ)。「アフター」の肝は、もうリアルの世界でデジタルをどう使うかの時代ではない、両者に境はなくユーザーはそれを意識していない、企業に求められるのは最適なジャーニーの提供だというもの。 前者は概念中心で使用実例はコマツやダイセルなどごく一部。後者はデータの構造よりは、そこにある何かしらのデータを分析することでユーザーはここまで満足感を味わってくれる、という事例がエキサイティング。一方、そもそもデータとは、という抽象論には立ち入らない。 どちらが良いということはないが、私個人の関心には「アフター」がよりフィットした。 ちなみにどちらもデータ分析そのものの指南書ではない。これを読んでも、自社の基幹システムに吐き出させた生データを前にして勝手に手が動き出すということはない。 何が起きているのかをコンセプチュアルに把握できれば、あとはデータサイエンティストなどプロフェッショナルや人工知能を有効活用すれば良い、という割り切りだろう。 うむ。 その通りだろうが、なにかものすごくわかった気はするが、畳の上の水練でシステム予算を溶かしてしまったらどうしよう、そんな不安に駆られる経営層もいるのではないだろうか。
Posted by
データ×エクスペリエンス データを顧客へのサービス改善として使う、顧客視点へと変えることをがメインメッセージ なるほどと思ったのは、 新しいブランディングについて P143 ・いままでは情報の付加価値、背景のストーリーや共感を生むように印象付けること ・くまもんを地元ブラン...
データ×エクスペリエンス データを顧客へのサービス改善として使う、顧客視点へと変えることをがメインメッセージ なるほどと思ったのは、 新しいブランディングについて P143 ・いままでは情報の付加価値、背景のストーリーや共感を生むように印象付けること ・くまもんを地元ブランディングに自由に使っていい例、コミュニケーションをつくる仕組みで、参加者が自発的に広めていく環境を作った ◉思い浮かべるストーリーではなく、ユーザーに世界観にのってもらい、そこで自発的にコミュニケーションや体験を創り出してもらうこと 環境を創り出すことで生み出される体験価値を作り出すことが大事
Posted by
「顧客接点データを多く持ち、それをエクスペリエンスの良さに還元する」 いまやデータは持ってるだけでは何の意味も持たず、いかに良く活用して顧客に還元し価値を感じてもらえるかが大事。それができなければ当然顧客はデータを渡してくれなくなる。リーンスタートアップの考え方が浸透してきて、...
「顧客接点データを多く持ち、それをエクスペリエンスの良さに還元する」 いまやデータは持ってるだけでは何の意味も持たず、いかに良く活用して顧客に還元し価値を感じてもらえるかが大事。それができなければ当然顧客はデータを渡してくれなくなる。リーンスタートアップの考え方が浸透してきて、本書でも新たな改善ループをいかに高速で回せるかが鍵となるとも説いている。 コロナ禍でDXが加速する前の2019年に書かれた本。主に中国の平安保険グループ・アリババ・DiDiといったスタートアップの例から、OMO(Online Merges with Offline)の在り方が述べられています。オフラインが当たり前でデジタルが付随するのではなく、顧客が最適解としてオンライン・オフラインを気にすることなく選択していく時代になっていく。中国だから、社会主義だからできるのではなく発想の転換次第。過去を踏襲することも大事だけれど、固執するのではなく時代に即して変化を遂げられるように柔軟でいたいですね。
Posted by
中国の事例紹介が興味深かったです。中国のデジタル化(DX)は日本よりも遥かに進んでいます。 アフターデジタルとは、オンラインの世界を中心とし、そのサブの位置付けでオフラインがある、という点が面白かったです。 途中から難しくなり、かつ自分の興味とも合わなくなっていったので読むのを中...
中国の事例紹介が興味深かったです。中国のデジタル化(DX)は日本よりも遥かに進んでいます。 アフターデジタルとは、オンラインの世界を中心とし、そのサブの位置付けでオフラインがある、という点が面白かったです。 途中から難しくなり、かつ自分の興味とも合わなくなっていったので読むのを中断しました。
Posted by
IT業界に転職したということで、手に取った本。 中国の状況を例にとり、これからのデジタルに対する考え方を教えてくれている。中国は独裁国家なので、日本に全て当てはまる訳では無いが、自分ごととして考える必要があると感じた。オンライン/オフラインを別々に考えるのはもう古いのだと、考えさ...
IT業界に転職したということで、手に取った本。 中国の状況を例にとり、これからのデジタルに対する考え方を教えてくれている。中国は独裁国家なので、日本に全て当てはまる訳では無いが、自分ごととして考える必要があると感じた。オンライン/オフラインを別々に考えるのはもう古いのだと、考えさせられた。 恐らく一度では中々理解しきれない。 必要に応じて読み返す必要があると感じた。 【ビフォデジタル】 リアル(店や人)でいつも会えるお客様が、たまにデジタルにも来てくれる。 【アフターデジタル】 デジタルで絶えず接点があり、たまにデジタルを活用したリアル(店や人)にも来てくれる。 ★ デジタルトランスフォーメーションを推進する上でこの考え方に転換できるかどうかが最も重要。リアルの方がツールになりつつある。 「デジタライぜーション」の本質は、デジタルやオンラインを「付加価値」として活用するのではなく、「オンラインとオフラインの主従関係が逆転した世界」という視点観点にあると考える。 これまでは「インターネットをどうビジネスに活用するか」という考え方。今では「リアルな場所や行動も常時オンラインに接続している環境」が整っているので、「オフラインが存在しない状態」を前提として、ビジネスをどう展開していくかを考える必要がある。
Posted by
DX 関連の本を数冊読んだが、本著はそれらと異なる特徴があり、一読の価値あり。特に中国のデジタル化事例は、そのビジネスの捉え方が新しく感じたし、あまり聞き慣れない用語、それによる新たな考え方を学べた。 OMOや実店舗とネット販売の両立における考え方。客はネットとリアル店舗いずれ...
DX 関連の本を数冊読んだが、本著はそれらと異なる特徴があり、一読の価値あり。特に中国のデジタル化事例は、そのビジネスの捉え方が新しく感じたし、あまり聞き慣れない用語、それによる新たな考え方を学べた。 OMOや実店舗とネット販売の両立における考え方。客はネットとリアル店舗いずれかを選択しているのではなく、偶々便利な方を選んでいるだけ。無人レジに移行しても、人間の担当者が店舗にいる必要性について、など。 確かに、DX 化が進んでも、利用者からすると、人間と会話できた方が良い。ネットでポチるだけというのは便利だが、人との繋がりもサービスとして求められる部分だ。ゼロか百かにする必要はない。中国の事例から、商売の本質について改めて、考えさせられた。
Posted by
中国などでの事例をもとに、オンラインとオフラインの主従が逆転する「アフターデジタル」という世界観とその世界における思考法である「OMO(Online Merges with Offline)」を紹介し、日本の現状に警鐘を鳴らすとともに、世界潮流から見たDXの方法論を提示。アフター...
中国などでの事例をもとに、オンラインとオフラインの主従が逆転する「アフターデジタル」という世界観とその世界における思考法である「OMO(Online Merges with Offline)」を紹介し、日本の現状に警鐘を鳴らすとともに、世界潮流から見たDXの方法論を提示。アフターデジタルの世界では、データ×エクスペリエンスの切り口が大事であると指摘。 DXと聞いて思っていたことの想像を超える目から鱗というか、刺激的な内容だったが、自分の思考回路が本書でいう「ビフォアデジタル」に染まっているようで、本書の内容を十分に理解できたとは言い難い。なんとなくはわかるのだが、具体的なイメージがまだまだ持てていない状態である。 オンラインとオフラインが連動した店舗展開をしているネットスーパー「フーマー」など、本書では中国のアフターデジタル型ビジネスがいろいろ紹介されていて、興味深かった。しかし、日本でこういうことをしようとするのは、良い悪いは別にして、個人情報に関する制度や意識の壁のため、かなり困難があるように感じた。 あと、本書では横文字を多用しすぎているように感じ、すっと頭に入ってこないきらいがあったところはちょっと残念だった。
Posted by
会社の先輩に借りて読んだ本。 アフターデジタルと言うタイトルであったが、想定していたより中国の事例を集中的に扱った書籍であった。保険会社のアプリの事例など、オンラインとオフラインの垣根なく(むしろオンラインを主軸としてオフラインの接点をうまく連携しながら)サービスを展開していくこ...
会社の先輩に借りて読んだ本。 アフターデジタルと言うタイトルであったが、想定していたより中国の事例を集中的に扱った書籍であった。保険会社のアプリの事例など、オンラインとオフラインの垣根なく(むしろオンラインを主軸としてオフラインの接点をうまく連携しながら)サービスを展開していくことが不可欠になるだろう、というような意図で書かれていたと感じる。 スピード感、実際にそういった事例が実装されているという事例紹介、発想の言語化(まとめ)といった要素を知ることができた点は、勉強になったと感じる。
Posted by