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ヤンキーと地元 の商品レビュー

3.7

44件のお客様レビュー

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2021/12/11

暴走族のパシリになり、彼らが働く建築会社で一緒に働いたりしながら話を聞き出した本。一生のうち「この時」にしか書けないタイプの本であるし、同時に「彼でなければ書けなかった本」でもあるだろう。 社会学における「参与観察」では、学者たちにとって非日常的な社会、階層を対象とするので、本書...

暴走族のパシリになり、彼らが働く建築会社で一緒に働いたりしながら話を聞き出した本。一生のうち「この時」にしか書けないタイプの本であるし、同時に「彼でなければ書けなかった本」でもあるだろう。 社会学における「参与観察」では、学者たちにとって非日常的な社会、階層を対象とするので、本書のようなターゲットは定番ともいえる。だけど、21世紀初頭の沖縄というところに特質があるのかもしれない(その特質は他地域より顕著に見えやすいだけだと思うけど)。 沖縄の特質といえば、本書で女の子へのヒアリングをする際にしばしば同席する研究者仲間の上間さんって、『海をあげる』の作者の人か。 なるほど。彼女のスタンスに影響を受けると、沖縄の特質をクローズアップする傾向になるような気がする(上掲書は未読だが、インタビューの内容などから)。

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2021/09/26

バイオレンスまみれだが、サクサク読み進められる本。 情報の不足が閉鎖的な社会から抜け出す難しさなのかと考えていたが、ガチガチの情報社会であったことに抜け出すことの難しさを感じた。

Posted byブクログ

2021/08/20

沖縄といえば退職後に住みたいとしか思ってなかった自分を殴りたい。先輩からの暴力、貧困、展望のない人生の中で、それでも逞しく生きる人たちに、暴走族のパシリ、建設業までやりながら密着した打越さんが、挑んだ。

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2021/07/11

沖縄の暴走族達に実際に参与観察してみて、その人生がどのようなものであるのか描き出している。 僕は沖縄在住であるのだが、実際にその空気感がリアルであることが分かる。親族でもヤンキーが居たりするが、その中でも世渡りが上手いものと下手なものでその後の人生がどうなっていくのか別れていく...

沖縄の暴走族達に実際に参与観察してみて、その人生がどのようなものであるのか描き出している。 僕は沖縄在住であるのだが、実際にその空気感がリアルであることが分かる。親族でもヤンキーが居たりするが、その中でも世渡りが上手いものと下手なものでその後の人生がどうなっていくのか別れていく。 社会の中にある格差というのをはっきりと描き出したノンフィクションであると感じる。純粋に読み物として面白くて色々と考えさせられる本であった。

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2021/05/23

沖縄のヤンキーたちの実態を 内地の若者が地元の若者にパシリとして近づき仲良くなっていき実際の生活を伝えている。 著者は大学の先生であるが、研究対象に対して、 一緒に生活して聞き取りをする方法が面白い❗️ 最後は完璧に仲間になっている。

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2021/05/14

自分の思っているよりも世界はずっと複雑で残酷なんだと思い知らされる。 上間さん、岸さんに連なる打越さんの仕事は世界に想像力を働かせるきっかけをくれる

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2021/04/18

岸先生の100分de名著繋がりで読んだ沖縄のヤンキーと言われる若者の生活史。良くも悪くも地元の人間関係から逃げられないところに息苦しさを感じてしまった。

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2021/04/11

沖縄の負のスパイラルと社会の縮図 道に迷い若いパワーを受け止める企業もある。 キセツ、セクキャバ、暴走族とゴーパチ。 取材対象と生活も共にしながら関係性を作り執筆した著書。 事実が語られるもの若者主導の書き語りは薄っぺらさも否めない。 一つに絞って深くかいたらもっと良いものに...

沖縄の負のスパイラルと社会の縮図 道に迷い若いパワーを受け止める企業もある。 キセツ、セクキャバ、暴走族とゴーパチ。 取材対象と生活も共にしながら関係性を作り執筆した著書。 事実が語られるもの若者主導の書き語りは薄っぺらさも否めない。 一つに絞って深くかいたらもっと良いものになりそう。

Posted byブクログ

2021/03/31
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

1日で読んでしまった。私も大学では社会学を学んでいますが、というか筆者打越先生の授業も受けたことがありますが、ヤンキーのパシリになってまで調査するガッツというか研究者魂は無いですし、これからもこれだけのことはできないと思う。本書を読む前はヤンキーや不良少年を別世界の星人の様にしか見ていなかったが、先生の講義などで価値観が変わり、割とこの本の内容はすとんと落ちました。そしてやはり沖縄の現状は変えるべきだろうし、そのために沖縄について知る必要があるんだと思います。 ちなみに本書は、共同研究者の岸正彦先生が100de名著の解説をしていたこともあり、紹介されていた。ちなみにその時の題材はピエール・ブルデューの『ディスタンクシオン』で同時に、本書のあとがきでも紹介されていた、『ハマータウンの野郎ども』も100de名著では紹介されていた。今度は『ハマータウンの野郎ども』を読みたい。

Posted byブクログ

2020/09/26

沖縄、暴走族、ヤンキー、地場産業。離れられないし、離れても苦闘。沖縄に雪崩れ込む負の連鎖が語られてる。

Posted byブクログ