1,800円以上の注文で送料無料

もういちどベートーヴェン の商品レビュー

3.8

76件のお客様レビュー

  1. 5つ

    9

  2. 4つ

    40

  3. 3つ

    20

  4. 2つ

    2

  5. 1つ

    0

レビューを投稿

2019/08/12

ピアニストの道を挫折した高校生の岬は、司法試験をトップの成績で合格して司法修生となった。彼は、ベートーヴェンを深く愛する検事志望の同期生・天生高春と出会う。天生は岬の才能に羨望を抱き嫉妬しつつも、その魅力に引き込まれていき・・・。いっぽう、世間では絵本画家の妻が絵本作家の夫を殺害...

ピアニストの道を挫折した高校生の岬は、司法試験をトップの成績で合格して司法修生となった。彼は、ベートーヴェンを深く愛する検事志望の同期生・天生高春と出会う。天生は岬の才能に羨望を抱き嫉妬しつつも、その魅力に引き込まれていき・・・。いっぽう、世間では絵本画家の妻が絵本作家の夫を殺害したとして、妻を殺害容疑で逮捕したというニュースをはじめ、3件の殺人事件を取り上げる――。 岬洋介シリーズも安定してきたなあという印象。ただ最近は過去のエピソードなので、そろそろドビュッシーのその先が読みたい気もしますね。岬のおっとりしたように見えて鋭い推理および本気になったときの頑固さに引き込まれていく天生の最後の言葉に、数ヶ月とはいえ彼の中で岬に対して固い友情が生まれたんだなあ、岬の中にも同じ感覚が生まれていればいいなと思う。今までが孤独だっただけに余計に。しかし私てっきり、編集者が犯人かと思ってました。種明かしのときまで1mmも疑ってなかったーー簡単に騙されるタイプだな自分。

Posted byブクログ

2019/08/02

8月-1。3.5点。 岬洋介シリーズ。司法試験に合格し、司法修習生に。 実際の事件で研修するが、岬にはどうしても納得いかない点が。 絵本作家が被害者、妻である挿絵担当が容疑者。 ピアノ熱が戻りながら、絵本作家の事件も内密で調査。 さすが。一気読みした。次作の予告も巻末に。 いつ...

8月-1。3.5点。 岬洋介シリーズ。司法試験に合格し、司法修習生に。 実際の事件で研修するが、岬にはどうしても納得いかない点が。 絵本作家が被害者、妻である挿絵担当が容疑者。 ピアノ熱が戻りながら、絵本作家の事件も内密で調査。 さすが。一気読みした。次作の予告も巻末に。 いつ現在になるのだろう。

Posted byブクログ

2019/07/31
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

犯人の目星がすぐについてしまうのでミステリとしては今ひとつ。ゲイなのバレるのが怖くて殺人を犯してるわりに、腕時計を右に付けていたりティッシュを渡してみたりと本当に隠す気あったのか…と思ってしまった。 しかしこの本のメインはミステリではなく、岬洋介が司法より音楽を選び取る様を見れるところにある。既刊より事件が小さくても、音楽描写が少なくても、それでも読んでしまうのは岬洋介のファンだから。 それにしても生前の静おばあちゃんが本当に素敵でこんな風に年取りたいなぁと思う。

Posted byブクログ

2019/07/17

岬洋介シリーズ。 ピアニストである主人公が司法修習生に。 司法の道で進むのか音楽家を目指すのか・・・のお話。 並行して殺人事件の謎解きあり。 岬洋介の天才っぷりがこれでもかと表現されてます。 岬洋介がどのような人物であったのか記憶になく今までのシリーズを再読する必要あり。 まだシ...

岬洋介シリーズ。 ピアニストである主人公が司法修習生に。 司法の道で進むのか音楽家を目指すのか・・・のお話。 並行して殺人事件の謎解きあり。 岬洋介の天才っぷりがこれでもかと表現されてます。 岬洋介がどのような人物であったのか記憶になく今までのシリーズを再読する必要あり。 まだシリーズが続くようなのでじっくり再読したほうが楽しめそうだ。

Posted byブクログ

2019/07/12

岬のシリーズもの。司法修習生となった岬を、同期生の天生が語ってゆく。天生は岬の境遇を才能を嫉妬するが、岬の魅力により友となる。さらに天生はベートーベンが好き。岬の不自然な行動で、岬がクラシック音楽が嫌いだと思い、苦しませるため、修行のため、クラシックコンサートに誘う。そこで岬の本...

岬のシリーズもの。司法修習生となった岬を、同期生の天生が語ってゆく。天生は岬の境遇を才能を嫉妬するが、岬の魅力により友となる。さらに天生はベートーベンが好き。岬の不自然な行動で、岬がクラシック音楽が嫌いだと思い、苦しませるため、修行のため、クラシックコンサートに誘う。そこで岬の本来の姿を見てしまう。岬が音楽か司法かを選ぶ、その時のお話。 今回は岬の一時代を描いたものとして、殺人事件の解決とか、音楽の描写(もちろんありますが)が弱いように思えます。司法修習生としてですが、仕事に向き合う姿勢とか、本人でなく天生の視点で抜かりなく仕事をしてゆく岬の姿を読んでいると、某シリーズの佐方さんを思い出し錯覚しました、読み進めて、音楽の世界に引き戻され中山さんの世界なんだなあとに浸りましたが。岬さんシリーズは彼がどういった人生を歩むかこれから見続けたく思います、音楽とともに。

Posted byブクログ

2019/07/06

司法修習生の岬。今回の語りの天生は罪なヤツだな。どっちの世界でも天才だった岬。今回はミステリ要素少なめ。

Posted byブクログ

2019/07/04

司法研修やピアノコンクールの雰囲気に触れられ、シリーズ特有の「曲を読んで味わう」こともでき、「ドビュッシー」シリーズでおなじみの岬洋介の青年時代を垣間見れ、さらにミステリーでもある(この部分はさほどでもないが)という、1冊で何度も美味しい作品。

Posted byブクログ

2019/07/02
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

岬洋介シリーズ、最新作。 司法修習生として修習をしていた岬が検察の実務修習中にピアニストとして生きようと決意するまでを描いている。 これまでの作品で、修習生時代の断片的な活躍は描かれていたが、本作中の視点である岬の修習生仲間である天生や他の仲間たちは司法試験トップ合格の岬の修習生としての能力を見せつけられ、様々な思いを抱くことになる。『天は二物を与えず』というが岬は二物どころか三物も四物も与えられている…そんな思いを回りが抱えているも、本人は相変わらずマイペース。そんな中、絵本作家の殺人事件をまた見事解決。ピアニストとしてコンクールに挑む場面を読んでいるとベートーヴェンの作品を聞いてみたくなった。

Posted byブクログ

2019/06/25

音楽家になる夢を取り戻し,コンクール目指すシーンは圧巻.ベートーヴェンのピアノソナタが鳴り止みません.演奏シーンの描写も素晴らしかった.もちろん絵本作家の事件についてもひねりが効いていて良かったですが.次回予告の「合唱,岬洋介の帰還」が楽しみです.

Posted byブクログ

2019/06/21
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

いかにして岬洋介が音楽の道に戻ったかを描いた作品。教官として高円寺静さんが登場しているのもにくい演出だ。

Posted byブクログ