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ビッグ・クエスチョン の商品レビュー

3.9

48件のお客様レビュー

  1. 5つ

    10

  2. 4つ

    18

  3. 3つ

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2020/04/25

ホーキング博士が、神はいるのか?などのビッグ・クエスチョンに答えてくれる本。 論理的というよりは、もう少しだけ大胆に飛躍した答えを出してくれているのが興味深いです。未来と人類の進化を見据えての回答に感じます。 なので、人類は宇宙に出るべきだし、AIなども活用して科学文明を進めるべ...

ホーキング博士が、神はいるのか?などのビッグ・クエスチョンに答えてくれる本。 論理的というよりは、もう少しだけ大胆に飛躍した答えを出してくれているのが興味深いです。未来と人類の進化を見据えての回答に感じます。 なので、人類は宇宙に出るべきだし、AIなども活用して科学文明を進めるべきだという、大きな問いに対して大きな答えを出しているのではないかと思います。 おそらくそれは、博士がご自身の残り時間を考えて、我々に託した思い、希望なんだと思います。 訳者の青木氏には「フェルマーの最終定理」を面白く読ませてもらいましたが、本作も博士の特徴がよく分かる本になっています。

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2020/02/01

ずっと気にはなっていたホーキングさん、彼の本を初めて読んでみた。 神の存在、宇宙の始まり、地球外の知的生命の有無、未来を予言できるか、ブラックホールの中に何があるか、タイムトラベルは可能か、宇宙に出ていくべきか、人工知能は人間より賢くなるか、そういったビッグクエスチョンへの回答。...

ずっと気にはなっていたホーキングさん、彼の本を初めて読んでみた。 神の存在、宇宙の始まり、地球外の知的生命の有無、未来を予言できるか、ブラックホールの中に何があるか、タイムトラベルは可能か、宇宙に出ていくべきか、人工知能は人間より賢くなるか、そういったビッグクエスチョンへの回答。 ビッグバンにより時間が生まれた、なのでビッグバン前に何があったのかという問いは南極の南に何があるかというのと同じ意味のない質問だという話とか、ブラックホールが予言され発見されていく話とか、AIのシンギュラリティについては高い文明を持った宇宙人が何十年後に行くと行ってきた時に何もせず待ち受けるかという話とか、面白い話が多かった。難しい科学の話もこうした概念をわかりやすく説明してくれると楽しめる。 彼がどんな人生を送ったのか、どんな人物だったのかについても知ることができてよかった。

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2020/01/17
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

45 宇宙をつくる3つの要素、物質・エネルギー・空間。それらがビッグバンで自発的に生まれた。つまり、宇宙は何もないところから自発的に生じた。空間は負のエネルギーで満たされている、差し引きゼロの状態で常に一定。では何もないところに宇宙誕生の引き金を引いたのは何か、それが量子力学の領域。陽子のスケールでは、何もないところに粒子が出現し、消滅しては別のところに姿を現す。 52 ブラックホールの中では時間そのものが存在しない。時間の消失こそ、宇宙の始まりに起こったこと。 61 一般相対性理論が明らかにしたのは、空間と時間は、宇宙に含まれる物質とエネルギーによって形作られる力学的な量であって、永遠に過去から未来へと存在するのではない、ということ。アインシュタインは、空間と時間を統一した。 68 無限大の密度を持つ時空の特異点、ビッグバンにおいて、アインシュタインの一般相対性理論は破綻する。宇宙の起源を理解するには、不確定性原理(位置を正確に予測すれば、速度予測の精度は低くなる)を組み込む必要があり、理論物理学の大きな課題となっている。 76 三という次元には特別なところがある。もし空間が四次元なら、惑星は恒星の周りに安定した軌道を描くことができない。 193 ブレイクスルー・スターショットはアイディアとして興味深い。

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2020/01/14

ホーキング博士の最後の一般向けの本となった。 ビッグクエスチョンにわかりやすく答え、最新の宇宙論がよくわかる。神に対する考え方も、科学との関係において理解するもので興味深い。 人間の宇宙進出についてはその必要性は理解しないが、大きな夢を描く事は必要かもしれない。

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2019/11/08

ホーキング氏の最後の著書。人類が抱える10のビッグクエッションについてのホーキングが理論物理学の観点から答える。一つ一つのクエッションは、「神はいるか」などなんとも哲学的かつ神秘的なものだが、これらに対してのホーキングの回答は、最先端の理論物理学を用いた実に数学的で現実的な回答に...

ホーキング氏の最後の著書。人類が抱える10のビッグクエッションについてのホーキングが理論物理学の観点から答える。一つ一つのクエッションは、「神はいるか」などなんとも哲学的かつ神秘的なものだが、これらに対してのホーキングの回答は、最先端の理論物理学を用いた実に数学的で現実的な回答になっている。自分の頭でクエッションについて考えつつ、良質な回答を得られる良書。

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2023/10/05

詳細は『あとりえ「パ・そ・ぼ」の本棚とノート』をご覧ください。  → http://pasobo2010.blog.fc2.com/blog-entry-1391.html

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2019/10/13
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

ホーキング博士のチャームポイントはその率直さにある。自らを世界一コネクテッドな人間と表現し、世界で最初に宇宙旅行に行く人間の一人になるといい、神=自然法則、シンギュラリティ=ある、核融合エネルギー待望・・等々、少しもウェットなところがなく原理に則りいともあっさり述べているところが大変面白かった。 P29 収縮するブラックホールから放出され、ブラックホールが消滅した後に残された放射が、いったいどうすればブラックホールを作り上げたものに関する情報を運べるのかということだ。私が発見したのは、情報は失われないが、役立つような形では取り戻せないということだった。それはちょうど、百科事典を燃やしてしまい煙と灰を取っておくようなものだ。 P33 私は世界で最も接続された(コネクテッドな)人間だと言ってしまおう。 P43 私はアインシュタインと同じく、「神」という言葉を人格を持たない自然法則という意味で用いる。したがって、神の心を知るということは、自然法則を知るということだ。 P45 (宇宙の作り方が書かれたレシピ本があったとして)第一の材料は物質、第二の材料はエネルギー、第三の材料は空間、それもだだっ広い空間だ。 P82 「無境界(ノーバウンダリー)」の提案によれば、ビッグバンの前に何があったかと問うことには意味がありません。「前」を示すために必要な時間の概念がないからです。 P85 生物には二つの要素がある。一つは生きて繁殖する方法をその生命体に教えるための一組の指示(遺伝子)もう一つは、それらの指示を実行に移すためのメカニズムだ(代謝) それらの要素が生物学的なものである必要はないということだ。コンピュータウイルスは生命体の定義に合っている。 P94 人類の登場とともに、進化はDNAの発生に比肩する決定的に重要な段階に入った。言語、特に書き言葉が生じたのだ。書き言葉が生じたということは、DNAによる遺伝的なもの以外にも、情報を世代から世代へ伝えられるようになったということだ。[中略]本またはインターネットを介して伝えられる情報量は、DNAに含まれる情報量の十万倍になる。 P96「進化」という言葉を内的に伝達される遺伝物質に対してだけ用い、外的に伝達される情報に対して用いることに異議を唱える人たちもいる。しかしその考えは視野が狭すぎると思う。わたしたちは単なる遺伝子以上の存在だ。私たちと彼ら(先祖)とを区別するものは、過去一万年間に、とりわけ過去300年間に蓄積された知識なのだ。 P169 私は、非常に複雑な化学物質の働きが人類を知的にしているのなら、それと同じくらい複雑な電子回路がコンピュータに知的なふるまいをさせることは可能だと思う。そしてもしもコンピュータが知性を持てば、おそらくは自分自身よりもはるかに複雑で高い知性を持つコンピュータをデザインでいるようになるだろう。 P198 私は宇宙旅行を楽しみにしていて、最初にチケットを買う人間の一人になるでしょう。 P222 地球外生命がまだ接触してこないのは、私たちぐらいのレベルに到達した文明は不安定になって自滅するからだという説がある。 P228 クリーンエネルギーを際限なく供給する核融合の発電が開発されてガソリン車から電気自動車に切り替わるのを見てみたい。 P250 ホーキングは、様々なビッグクエスチョンに対する自分の答えを、世界に向かって発信した。後々間違いだったじゃないかと批判されることを恐れず、今の自分に言えることを勇敢に述べた。(解説) P253 どのビッグクエスチョンに対するホーキングの答えも、その基礎のところには何らかの原理的考察があり、それが彼の言葉に力を与え意見を魅力的に指定いるように思われるのである(解説)

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2019/10/12

ホーキング博士の人類、というか、地球の未来に対する期待や不安が詰まった本。科学好きの子供たちが増えてほしいと切に願いたい。ただ、帯にあるように、人類の疑問に答えようとか、そういうセンセーションな内容とはちょっと違って、ホーキング博士の遺言、というとちょっと重いけど、アドバイスだと...

ホーキング博士の人類、というか、地球の未来に対する期待や不安が詰まった本。科学好きの子供たちが増えてほしいと切に願いたい。ただ、帯にあるように、人類の疑問に答えようとか、そういうセンセーションな内容とはちょっと違って、ホーキング博士の遺言、というとちょっと重いけど、アドバイスだと思って読むといいんじゃないだろうか?

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2020/03/03

学問の本質を再認識させてくれた。 まるで物知りな近所のおじさんの話に夢中になる少年のような気持ちになった。 分野が多岐に渡るのでそこまで深掘りされていないのが物足りなかった。私たちの知識欲を駆り立てるために敢えてそうしているのだろうか。 「私たちは生まれながらの探求者だ。好奇心...

学問の本質を再認識させてくれた。 まるで物知りな近所のおじさんの話に夢中になる少年のような気持ちになった。 分野が多岐に渡るのでそこまで深掘りされていないのが物足りなかった。私たちの知識欲を駆り立てるために敢えてそうしているのだろうか。 「私たちは生まれながらの探求者だ。好奇心に駆り立てられて探求をする。」 私の人生の軸の一つと言葉に巡り会えた。

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2019/08/20

こういったことを常日頃考えている人にとってはそこまで深い内容ではなかったが、読み終わると心が豊かになる本。

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