ドクター・デスの遺産 の商品レビュー
安楽死問題は簡単にレビューできない。 難しい問題を取り上げたと思う。 日本人が安楽死をするために 海外へ行った記事があった「最近」
Posted by
警視庁捜査一課の刑事・犬養隼人シリーズ、第4弾。 今回は、安楽死をテーマとした社会派ミステリー。 それは、少年の1本の通報から始まった... 「知らない医者が、僕のお父さんを殺した...」 『ドクター・デス』を名乗る人物が、不治の病で安楽死を望む患者(及び家族)の求めに応じ、...
警視庁捜査一課の刑事・犬養隼人シリーズ、第4弾。 今回は、安楽死をテーマとした社会派ミステリー。 それは、少年の1本の通報から始まった... 「知らない医者が、僕のお父さんを殺した...」 『ドクター・デス』を名乗る人物が、不治の病で安楽死を望む患者(及び家族)の求めに応じ、多数の安楽死を行なっているという。 犬養たちは、真相を求め捜査を続けるも、目撃証言も少なく、遺族たちも固く口を閉ざす。果たして、『ドクター・デス』とは、いったい何者か? 捜査が行き詰まる中、犬養刑事の取った大胆な驚きの作戦とは? 二転三転する展開に、ハラハラドキドキの連続です。 さすが、どんでん返しの帝王だけあり、まさか、あの人物が... 重いテーマであり、読後も、安楽死の是非は難しいものと感じます。
Posted by
- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
犬養隼人シリーズ第4弾。 かなり重いテーマだけど、立場によって自分でも考え方は変わるかな。そんな重いテーマだからこそ、このくらいのトーンじゃないととても読めないとも思った。 犯人にはちょっと驚いたけど、まぁどんでん返しというほどでもないかな。 最後の娘のひとことに救われた。
Posted by
- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
でかすぎるテーマに対して、ページ数が少なすぎか(^ ^; とても面白く読めたのですが、後半ややテンポが 「急ぎすぎ」「うっすらドタバタ感」という印象(^ ^; 前半の「犯人」の周到な慎重さと比して、 後半のネタバレがあっけなさ過ぎるような(^ ^; 犯人の狙いが「社会に一席を投じて議論を巻き起こす」 ことなら、成功したと言えるのかも知れないが... 「過去のエピソード」も、もうちょっと丁寧に 心の機微を描いて欲しかったような気も(^ ^; ページ数3割増だったら、もっと重厚で、 骨太の作品になったような気がする。 ただし、現状のおかげで「気楽に読める」 読み物としては成功しているのかも(^ ^ 何にせよ、テーマがでかすぎる印象(^ ^;
Posted by
刑事犬養隼人第四弾。 相変わらず残念な気持ちにさせられる。 「安楽死」という社会問題に対する切込みは良いし、 今回は犯人は見抜けなかったし、 相棒の女性刑事もこなれてきたし、 悪くないのだけど。 薄っぺらいんだよね、 登場人物の気持ちとか、舞台設定とか。 今の時代には流行らな...
刑事犬養隼人第四弾。 相変わらず残念な気持ちにさせられる。 「安楽死」という社会問題に対する切込みは良いし、 今回は犯人は見抜けなかったし、 相棒の女性刑事もこなれてきたし、 悪くないのだけど。 薄っぺらいんだよね、 登場人物の気持ちとか、舞台設定とか。 今の時代には流行らないかもしれないが、 もうちょっと骨太に作っても良いんじゃないか。
Posted by
犬養隼人シリーズ第4弾は、安楽死がテーマ。 「ドクターデス」を名乗る人物が、正当な医療行為として安楽死を請け負い、次々と事件が発生する。 猟犬のように事件を嗅ぎ、犯人を追いつめる犬養も、今回は少し勝手が違う。難病の娘を抱える犬養は、刑事としての職業倫理と父親の意識との間で、捜査に...
犬養隼人シリーズ第4弾は、安楽死がテーマ。 「ドクターデス」を名乗る人物が、正当な医療行為として安楽死を請け負い、次々と事件が発生する。 猟犬のように事件を嗅ぎ、犯人を追いつめる犬養も、今回は少し勝手が違う。難病の娘を抱える犬養は、刑事としての職業倫理と父親の意識との間で、捜査に逡巡をきたす。 さらに犬養は、犯人と似た者同士であることに気づかされてしまう。 重いテーマの医療ミステリーだが、最終頁の犬養と娘との会話には希望があり、後味の良い読後感を味わえる。 著者がこの小説で提示するのは、現代社会で法律の裏付けのある「生きる権利」に対し、その裏付けのない「死ぬ権利」という難題。 もし自分が不治の病にかかった時、あるいは筆舌に耐えがたい苦痛の病にかかった時、読者自身はどうなのか。ドクターデスの「遺産」が問いかける。 安楽死を扱った小説には、久坂部羊著『神の手』もある。こちらは医者の立場からの、問題提起の書。
Posted by
警視庁に入った1人の少年からの通報。突然自宅にやって来た見知らぬ医師に父親が注射を打たれ、直後に息を引き取ったという。捜査一課の犬養刑事は少年の母親が「ドクター・デス」を名乗る人物が開設するサイトにアクセスしていたことを突き止める。安らかで苦痛のない死を20万円で提供するという医...
警視庁に入った1人の少年からの通報。突然自宅にやって来た見知らぬ医師に父親が注射を打たれ、直後に息を引き取ったという。捜査一課の犬養刑事は少年の母親が「ドクター・デス」を名乗る人物が開設するサイトにアクセスしていたことを突き止める。安らかで苦痛のない死を20万円で提供するという医師は、一体何者なのか。難航する捜査を嘲笑うかのように、日本各地で類似の事件が次々と発生する…。人気シリーズ第4弾! 派手なツイストはなく、想定内であった。
Posted by
ドクター・キリコ とはまた違うタイプ? 死生観は人それぞれ、どんな道を選んでいっても「良かった」とは思えないだろうな。一抹の不安や罪悪感をずっと持ってしまう気がする。
Posted by
単なるミステリィとして拝読するのではなく,超高齢化社会への警鐘としての安楽死というものへの国家思想を問うている,と捉えるべきである.過去手塚治虫先生もブラックジャックの中で常に提示していた通り,安楽死と人としての尊厳というものを,単に死というものへの忌避だけで片付けられない状況に...
単なるミステリィとして拝読するのではなく,超高齢化社会への警鐘としての安楽死というものへの国家思想を問うている,と捉えるべきである.過去手塚治虫先生もブラックジャックの中で常に提示していた通り,安楽死と人としての尊厳というものを,単に死というものへの忌避だけで片付けられない状況に来ていることを認識しなければならない.
Posted by
犬養シリーズは人間の心の奥のダークな部分が垣間見られ、それ故恐ろしく面白いのだけど‥‥本書の犯人や依頼人は確かに罪を犯してはいるものの全面的に否定できないものがある。安楽死の問題はこれからますますクローズアップされる事だろう。 今回もまた大きなちゃぶ台返しがあり、気持ち良く騙され...
犬養シリーズは人間の心の奥のダークな部分が垣間見られ、それ故恐ろしく面白いのだけど‥‥本書の犯人や依頼人は確かに罪を犯してはいるものの全面的に否定できないものがある。安楽死の問題はこれからますますクローズアップされる事だろう。 今回もまた大きなちゃぶ台返しがあり、気持ち良く騙されました。 最後の犬養の娘 沙耶香ちゃんのことばは希望を感じさせる。
Posted by