1,800円以上の注文で送料無料

続 横道世之介 の商品レビュー

4.3

174件のお客様レビュー

  1. 5つ

    78

  2. 4つ

    60

  3. 3つ

    21

  4. 2つ

    1

  5. 1つ

    0

レビューを投稿

2019/04/22

相変わらずの世之介。 なんてことないけど、ふとした瞬間に思い出される そんな存在に僕もなりたい。 嘘です。

Posted byブクログ

2019/04/22
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

何か大きなことを成し遂げたわけではない世之介が、 「ただ善良であること」を以って色々な人の人生に溶け込んでいく様子が、また見られて幸せでした。 読んでいる最中、ケラケラ笑いながら読んでいたのに、終わった頃には涙がぽろぽろ流れていて、わたしは一生、この本に支えられて生きていくのだろうなぁと思えて仕方がありません。 人生のダメな時期、万歳。 人生のスランプ、万々歳。

Posted byブクログ

2021/10/30
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

続 横道世之介 93 東京五輪の27年前 大学卒業 留年 24歳 池袋 コモロンのマンションの窓から見える美人子持ちに偶然をよそおって近づきつきあうようになった コモロン 小諸 学友 証券会社 世之介を運転手に2週間のアメリカ放浪の旅 退職してアメリカ留学 香港で金融系で一儲け 40才でやめてアジア旅行 パチンコ屋で知り合った 浜本女板前 15年前に自分店 新しくホテルに出店 東京マラソンの日は知り合いの息子を応援にいく 日吉桜子 元ヤン バツイチ 元ダンナは冒険家 世之介には黙っていた いつまでたってもフリーターの世之介のプロポーズを断った 息子 亮太 マラソン五輪代表 11位 パラリンピック伴走 まもなく一児の父 兄 隼人 不良仲間の光司を喧嘩で当たり所が悪く植物人間に 鑑別所出所後 毎日看病 光司がなくなって号泣 葬式 両親引越し 海外船の船乗りになった 隼人が送った世之介の写真が佳作 選考委員のカメラマンに気に入られて、世之介は池袋のスタジオで助手をすること

Posted byブクログ

2019/04/15

また世之介に会える日が来るとは。 人生どん底の時だって、その時にしか会えない人はいて生活は続いていく。ダメなときもあって良いじゃんと、そっと背中を前に押してくれる作品。 しばらく会ってない友人や家族に会いたくなる。元気してるかな?

Posted byブクログ

2019/04/15
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

前作はちょうど「悪人」が映画化された頃読んで対極にあるような作品だったと記憶しているが、本作はその続編で今回は「国宝」を読んだ後に読んだため、これもまた対極的な作品であった。前作では学生時代の話であったと思うが、人々の記憶からすら消え去ってしまう儚い存在で哀れだったが、本作でもその存在は善良であっただけで女性からは嫌われないまでも結婚の対象とまでは考えてもらえなかったようで、何故か周りの人間は後にそれなりの成功をおさめる。今回は死んでしまったためか人々の記憶には残ったようで皮肉な結果に終わってしまった。続編はもう望めないようだ。

Posted byブクログ

2019/04/13

『路(ルウ)』の書評で担当編集者が、吉田修一の作品を「黒吉田」と「白吉田」に分類していたのが面白くて(『悪人』が黒吉田で『横道世之介』が白吉田だと、、)、以来、吉田修一作品を読むと、「白黒」つけたがる癖がついた。最近は白とも黒ともいえずに悩むことも多かったが、続編のこの作品はスカ...

『路(ルウ)』の書評で担当編集者が、吉田修一の作品を「黒吉田」と「白吉田」に分類していたのが面白くて(『悪人』が黒吉田で『横道世之介』が白吉田だと、、)、以来、吉田修一作品を読むと、「白黒」つけたがる癖がついた。最近は白とも黒ともいえずに悩むことも多かったが、続編のこの作品はスカッとするくらいの真っ白け。世之介とほぼ同世代なので、作品に描かれた時代の雰囲気が懐かしかった。山下公園で絶叫するコモロンの姿に涙、、、

Posted byブクログ

2019/04/10

本屋で見かけたときは我が目を疑いました。まさか世之介とまた会えるとは・・・。 たった一冊の本だったのに、世之介がいない世の中がなんだかさみしい気持ちになっていました。続・という字を見た時の喜びと反発。 とてもよかった本の続編。しかもしっかり亡くなっている人物が主人公、どんな展開に...

本屋で見かけたときは我が目を疑いました。まさか世之介とまた会えるとは・・・。 たった一冊の本だったのに、世之介がいない世の中がなんだかさみしい気持ちになっていました。続・という字を見た時の喜びと反発。 とてもよかった本の続編。しかもしっかり亡くなっている人物が主人公、どんな展開にするのかなと思いましたが、元々世之介を懐かしく思い出している人達の話だったので、世之介自身は死ぬまでの間紆余曲折しながら生きていたんですね。 前作の登場人物は誰も知らない世之介のその後が書かれています。あの情けなくて正直で憎めない世之介が、元気一杯にあっちにぶつかりこっちにぶつかりしている姿を見ているのは本当に楽しいです。 読み終わりたくなかったな・・・。また世之介ロス。

Posted byブクログ

2019/04/08

一作目を読んだのが随分前だけど面白かった記憶からとても楽しみに読んだけど、 期待を裏切らぬ面白さ!序盤の吉原炎上や、八つ墓村のあだ名で吹き出し、終盤まで何度も吹き出した。 一作目読み直そうかな!また続編出て欲しい。

Posted byブクログ

2019/04/07

私はこの小説が好きだ。前作のファンだったので、かなり期待値を上げて読んだが、全く裏切られる事はなかった。 小説自体は何か大きな事件が起こる訳ではなく、平凡な青年の平凡な一年が描かれているだけなのに、なぜこんなに読んでいて気持ちが良いのだろう。これは、作品中、世之介を取り巻く人々...

私はこの小説が好きだ。前作のファンだったので、かなり期待値を上げて読んだが、全く裏切られる事はなかった。 小説自体は何か大きな事件が起こる訳ではなく、平凡な青年の平凡な一年が描かれているだけなのに、なぜこんなに読んでいて気持ちが良いのだろう。これは、作品中、世之介を取り巻く人々が世之介と触れ合う事で癒しを得、新たな人生に踏み出すように、読者自身も同様の体験を感じ得るからだろう。 裏を返せば、世之介のようにただ平凡で善良であり続ける事がどれだけ難しい世の中になっているのかということの現れなのかもしれない。 目の前の人生に疲れたり、挫折を感じている人には是非お勧めしたい。きっと人生、スランプ万々歳だ!と思わせてくれると思う。

Posted byブクログ

2019/04/06

3.8結末はわかっているので、前回ほどの意外性はなし。新聞やテレビで語られる2行の情報には、これだけの生き方があるよと言う希望の物語。生き続けることには、意味がある。

Posted byブクログ