ひとんち 澤村伊智短編集 の商品レビュー

澤村伊智(著者)

2022/09/28

8編からなるホラー短編集。
表題になっている「ひとんち」から始まり「じぶんち」で終わる感じが既にもう怖い…
どの短編集もいろんな意味で怖い話、ゾワゾワする話ばかりでした。
読者の想像をかきたてて、イメージさせることによってより怖さが倍増する感じがします…（映像や絵がない分、余計に怖くなります）
夏の蒸し暑い夜に読みたい一冊ですが、実際は怖いので朝もしくは日中に読むことをお勧めします。

2022/09/15

最初のひとんちが1番面白かった。
違和感のあるズレた会話、そのズレが理解ったとき、違和感がズシンくる衝撃と薄ら寒さになって、しかもいい感じに気持ち悪くてとても好みでした。

2022/07/31

あああぁ、気持ち悪かった！久々に上質のホラーを読んだなぁって感じ。どれも世にも奇妙な物語にできそうな、生活に沿った身近な嫌な話で、面白かった。

2022/07/10

収録話の中では「死神」が一番面白かった。
呪いがテーマのよくある話とも言えるが、登場人物の描き方が恐怖を掻き立てるもので、ぞわぞわした。

2022/03/07

繋がりは特になさそうな、独立した短編集。
　表題作は「自分の主観と他人の客観は異なる」、「ししりばの家」に繋がるような、独特のルールが適用される「家」という空間の怖さが濃縮された短編だった。
　自分が怖いと感じたのは「シュマシラ」。
　主人公は、とある食玩の話から、食玩コレクターやUMA愛好家と出会い、「シュマシラ」という単語について調べて、正体を突き止めていく。
　とある小説を読んでいくうちに、小説のあらすじとは関係ない小ネタが気になって、巻末の参考文献を読んだり、さらに参考文献と同じ作家の本にまで手を出す……というループにハマることもある身の上としては、別に仕事でも義務でもないのに、自分の知的好奇心を満たすために入ってはいけない領域にまで手を出してしまった主人公の身の上は我が身につまされた。

2022/03/06

得体のしれない不気味なスリルてんこもりな短編集。
短編でも心が、ざわざわする恐怖を味わえた。
個人的に特に後味が悪く心に残っているのは、表題作の『ひとんち』『死神』の2篇。

2021/12/13

人怖、不可解、異次元系などの短編集でした。
純粋なホラーを読むつもりでこちらを選んだのですがガッカリもしませんでした。
全く先が読めずどうなるんだとのめり込んだり、逆にこれは展開が分かったなと思っていたら最後にひっくり返されたり。短編なのに軽くなく1話1話没頭できます。
今自分がどこにいて誰であるのか忘れるほど入り込ませるこの業。澤村伊智さん好きになりました!

2021/11/07

短編７編。
様々な種類の恐怖を味わえて、なかなか面白い。
個人的には、最後の作品「じぶんち」が
一番恐怖と心細さのようなものを感じた。

この方の短編もいいですね。

2021/10/06

澤村伊智氏のネタ帳のような、ホラーアイディアの大集合！のような短編集。それぞれ味わいがあってよいが、物足りないな。もっと読みたい。ただ、どれも怪異や恐怖が異なるのはやはりすごい。

2021/09/13

ホラーというより不思議な物語りの短編集。
ぶっちぎりでつまらなかったのが「闇の花園」
面白かったのが「宮本くんの右手」

キャラの書き分けが上手だなと感じた。