泣くな研修医 の商品レビュー

中山祐次郎(著者)

2019/06/13

現役外科医が書いた、研修医一年目のお話。
さすが医師が書いたというだけあり、とてもリアルさが感じられた。
医者って、もっとドライで割り切って、淡々と仕事をしているイメージがあった。
でもこの主人公は、とてもまっすぐで真摯に患者と向き合い、真面目で、泥臭い。
一生懸命さ、必死さがすごく心に迫ってきた。
こんな想いをして一人前の医者になっていくのか、と思うと、本当に医師には頭が上がらないとあらためて思った。
文章自体は平易だけど、中身に重みがあって読み応えがある。
途中、勝手に涙が出てくることも…。
上司の岩井、後期研修医の佐藤、同僚の川村、看護師の吉川などの登場人物にもそれぞれに味があり、もっと掘り下げて彼らのことも知りたいと思った。

2019/06/04

本当のお医者さんが書かれてるお話しだから、
フィクションなんだろうけど、ノンフィクションなんだろうな～
何年も勤務してるお医者さんに比べたら、なったばかりの研修医はチンプンカンプンな事も多いのでしょう。
それが素直に書かれていて、こうやって現場に立って１つ１つ覚えていくんだなと理解しました。
命にかかわる事、学校で学んできてもとっさに出てこないもどかしさ、先輩からの厳しい指導。
助からない命もあれば、助かる命に安堵する気持ち。
本当にお医者さんには感謝です。

2019/06/03

ズル看の中山ゆかりさんがオススメしていたので！
研修医の先生はこんなにも責任の重さと緊張感がありながら味方も少なく頑張っているのだなぁ。と初めて知りました。
同じ職場で働いていても勉強してる内容が違うのもあってかどんな事考えているのかはさっぱりわからんのでこういう小説はよいですね…リアル。
オナラがでるシーンは微笑みがとまらなかったです。

2019/06/03

現役医師によるこういったストーリーはよく目にしてきた
どんな職場でも新人はまっすぐでういういしい
でもそれが医師となるとあまりにも責任が重い
その葛藤に引き込まれる
現実には研修医なのに
パソコン画面しかみていない人も多いのが悲しいけれど

≪　あなたしか　頼れないんだ　患者の目　≫

2019/05/18

医療従事者は、初心を忘れそうになったらその度に読み返すべき小説だと思う。お医者さんじゃなくても共感できるところが沢山ある。
医療従事者ではない人は、病院の内側が垣間見れるかな？

とにかく、医療従事者は読むべき！人前で読むのはやめた方がいい。ボロ泣きする。

現場で起こる、悲しさや虚しさ、倫理的ジレンマを抱いた時の葛藤が、とてもリアルに描かれている。医療従事者だったら、似たような患者さんに出会ったことがあるなと思いそう。

そして、改めてお医者さんはすごいと思った。
ブラックな労働環境。失敗は許されず重い責任が常にのしかかる。休みは殆ど無い。空き時間も知識や技術の向上を目指し学び続ける…。尊敬しかない。

2019/05/08

本を読んでうるっとなったのは久しぶり。とても良い作品だった。病院現場での研修医の苦悩や葛藤、またそれだけでなく医者として嬉しい瞬間までが、主人公の研修医の視点から、その感情も交えながら丁寧に書かれていた。主人公の初々しい感じがとてもリアルで、自分の新人時代を思い出させ、共感できた。

研修医だけでなく、新社会人にもオススメしたい本。

2019/03/16

医療小説として、医療関係者でしか分からない事も詳しく書かれている所は、読者を惹きつける一つではないかと感じる。新米医師をテーマに、実際の現場もこのような大変さがあるのだろうと想像しつつ、従事している新米医師の方にはエールを送りたいと感じさせられた。

2019/02/21

見城徹さんのTwitterで推薦されていた本。研修医というのは国家試験は通って医師の資格は持つものの、経験も技術も未熟で気持ちがいくらあっても無力感を感じてしまう。ある意味予想通りの展開でしたが、やっぱりそれでも思うところはありました。人の命を救いたいから医者になる。でも、当然救えない命もある。もっと患者や家族のためにできること、寄り添えることはあるのではないかと悩むけどどうにもならない。そんなこんなが良く伝わってくる感じでした。しかし、患者を死なせてしまうこと、自分のミスで命を危険にさらしてしまうリスクがあること。その辛さは想像できない。