騎士団長殺し 第1部 顕れるイデア編(下) の商品レビュー
登場人物の人となりが少しずつわかってきて、騎士団長だけファンタジーだったりと、より不気味さが増し謎が深まってきてどう展開していくのかという面白さがあった。 免色渉が今後どのように主人公に携わっていくのか? きっと大きな展開が待っている気がしてならない。
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面白くなってきた! ドライブマイカーが良かったので主人公を西島さんのイメージで読んだら、自分の中でめちゃくちゃオシャレな作品になった笑
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主人公は白髪の紳士・免色の”肖像画”を完成させたが、それは依頼主の免色もかなり満足の出来栄えだった。 そんなある夜、主人公は家の中で鈴の音が鳴っていることに気付く。意を決してスタジオに行った彼が見たものは『騎士団長殺し』の絵の中の人物、60センチばかりの騎士団長の姿だった。...
主人公は白髪の紳士・免色の”肖像画”を完成させたが、それは依頼主の免色もかなり満足の出来栄えだった。 そんなある夜、主人公は家の中で鈴の音が鳴っていることに気付く。意を決してスタジオに行った彼が見たものは『騎士団長殺し』の絵の中の人物、60センチばかりの騎士団長の姿だった。騎士団長は、自分は騎士団長の形体を借りた「イデア」であり、石室に閉じ込められていたが、あの穴から自由になったのだと言う。 また主人公は、ある事情から美しい少女秋川まりえをモデルに肖像画を描くことになる。 「騎士団長殺し」を描いた雨田具彦に起きた戦前のウィーンにおける出来事を巡る事実が徐々に明らかになったり、不思議なイデアが登場したりと、正に村上ワールド。果たして次はどのようなことが起きるのか、先に進むのが楽しみ。
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騎士団長の登場。白髪の金持ち免色さんはまだまだ底知れない。秋川まりえちゃんも出てきました。気になるのはスバル・フォレスターの男だけど彼はこのまま主人公の記憶として登場するだけなのか。十二歳で亡くなった妹のコミ。忘れられない妻のユズ。ぜんぶが穴の底で繋がっているのか、ミステリのよう...
騎士団長の登場。白髪の金持ち免色さんはまだまだ底知れない。秋川まりえちゃんも出てきました。気になるのはスバル・フォレスターの男だけど彼はこのまま主人公の記憶として登場するだけなのか。十二歳で亡くなった妹のコミ。忘れられない妻のユズ。ぜんぶが穴の底で繋がっているのか、ミステリのように謎のタネが気になって気になってぐんぐん読ませる不思議な物語は相変わらず。このまま2部も楽しみます。
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「正しい知識が人を豊かにするとは限らんぜ。客観が主観を凌駕するとは限らんぜ。事実が妄想を吹き消すとは限らんぜ」
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猜疑心の強い読者なら 当然抱くであろう2つの疑惑がある ①妻を寝取ったのは親友の雨田政彦ではないか? ➁免色渉はただのロリコン爺じゃないのか? もちろん主人公はそんなこと少しも考えなかった それはお人好しだからというばかりではない 肖像画の制作を生業とする主人公には 人間の本質を...
猜疑心の強い読者なら 当然抱くであろう2つの疑惑がある ①妻を寝取ったのは親友の雨田政彦ではないか? ➁免色渉はただのロリコン爺じゃないのか? もちろん主人公はそんなこと少しも考えなかった それはお人好しだからというばかりではない 肖像画の制作を生業とする主人公には 人間の本質を見抜くことについて強い自信があるからだ そんな自分が疑いを感じない以上 彼らの態度に嘘は存在しないのである 傲慢と言えなくもないが そのような鈍感さを保てなければ 人間関係なんてやっていけないのだろう そんな彼の前に「イデア」と名乗る騎士団長が現れたのは 夜中うるさい鈴の音の発生源を探り当ててのことだった イデア、すなわち「本質」である
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あらない。 この話し方を英語を含めた多言語でどのように訳すのか気になった。 鈴の音から始まる肖像画家の自分を探す物語なのか?10代の少女が出てくる、なんだか達観した女性が出てくるいつもの感じ。 気に入ったフレーズはない。最後の方でイデアの世界に行く場面が雑な気がして。
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スバルフォレスターの中年男は何なのか? 私との関係をどう考えればいいのか? 騎士団長(イデア)はどう絡んでくるのか? 秋川まりえの肖像画はどうなっていくのか? 免色と秋川まりえの距離はどうなっていくのか? 秋川まりえと妹の魂はどんどん絡まっていくのか? ユズは今の流れのまま宿痾に負けて去っていくのか? フォレスターの男に殺されるのか? 雨田具彦が騎士団長殺しに込めた本当の思いはわかるのか? 第二部が楽しみ。
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面白かったけど、本気の入り込みまではいけずなかなか村上ワールドの読後感は得られませんでした。とりあえず2冊目が終了で後半に期待です。
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肖像画家の「私」は、友人の父で、有名な日本画家の別荘に住むことになる。しかし、夜中になると外のほこらから鈴の音が聞こえるようになる。 そこで、同じく山の中に住む免色(めんしき)さんと一緒にほこらを開けることになった。 開けてみると、そこには何もなかった。ただ鈴があるだけだった。 免色さんの絵。とうとう書き終わった。しかし不思議な声がした。その声のおかげで白髪を加えて書き終えた。緑色で素敵な絵だと思うけど、声が聞こえるなんて怪しい。 免色さんは石碑の中に入り蓋を閉めてほしいと言う。どうかしている。それを本当にする主人公もどうかしている。 「私」が放浪していた時。20代の女性と肌を重ねあった。こんな都合の良い人なんかいるもんか。男性の勝手な希望や想像や欲望が書かれているように感じる。 不思議な声の正体は、騎士団長殺しの団長の姿をした小さな生き物だった。自分は「イデア」だという。時間の感覚もない。自分を免色の食事会に連れて行って欲しいという。 免色さんの絵の完成を祝い、夕食に招かれる。素晴らしいカクテルや食事。本当に素敵で、私もいただいてみたいと思うほど。 そこで、新たにお願いごとを受ける。絵画教室のあきかわまりえは私の子供かもしれない。家に呼んで肖像画を描いて欲しい。そこに立ちよりたいという依頼だった。高精度な双眼鏡を持ってのぞいていることも知る。そんなことをされていると知ったら、もうでていくけど! 次巻に続く。
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