騎士団長殺し 第1部 顕れるイデア編(下) の商品レビュー
- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
・鏡の中の自分はただの物理的な反射にすぎない。 ・大事なのは無から何かを創り上げることではあらない。諸君のやるべきはむしろ、今そこにあるものの中から、正しいものを見つけ出すことなのだ。 ・真実が時としてどれほど深い孤独を人にもたらすか ・私は揺らぎのない真実よりはむしろ、揺らぎの余地のある可能性を選択します。
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第1部(上)よりこの(下)のほうが物語が動いていて一気読みした。日本の古典やアリスやオペラや世界の歴史や…いろんなものが混ざりあっている。まさに村上春樹。今後の展開が楽しみな終わりかた。早く続きが読みたくなる。 ただ村上春樹の本なので、「のちのちこの登場人物死んでしまうのでは…」...
第1部(上)よりこの(下)のほうが物語が動いていて一気読みした。日本の古典やアリスやオペラや世界の歴史や…いろんなものが混ざりあっている。まさに村上春樹。今後の展開が楽しみな終わりかた。早く続きが読みたくなる。 ただ村上春樹の本なので、「のちのちこの登場人物死んでしまうのでは…」なんて不安になってしまったりもするんだよね。さて、第2部(上)を買いに行かなくては。
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上巻があまり入ってこなかったものの、半ば義務的に続きを読みました。 一応展開があってこの後どうなるのー?と、ちょっと面白くなってきた感はあります。 (しかし話の長さから、後に第2部上巻途中で心折れることになる) ストーリーの進みが遅いなぁー…というのが前作から引き続きの感想です...
上巻があまり入ってこなかったものの、半ば義務的に続きを読みました。 一応展開があってこの後どうなるのー?と、ちょっと面白くなってきた感はあります。 (しかし話の長さから、後に第2部上巻途中で心折れることになる) ストーリーの進みが遅いなぁー…というのが前作から引き続きの感想です。
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キャラ設定は1Q84とよく似ている。 人妻を定期的に抱くおっとりした主人公は、天吾。 几帳面でスマートだが、なにかを企んでいる免色さんは、戎野先生。 ミステリアスな美少女の秋川まりえは、ふかえり。 騎士団長の喋り方がチャーミング。
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村上春樹の文章は比喩が多く独特。例えば、水を飲んで眠気が覚めるような誰でも知っている感覚を、「体の隅の方に雲の切れ端のように居残っている眠りの残滓を追い払った」と表現している。そういった言葉が登場人物の人格に合わせて語られるので、ひとつひとつの文章を丁寧に楽しんで読んだ。 この...
村上春樹の文章は比喩が多く独特。例えば、水を飲んで眠気が覚めるような誰でも知っている感覚を、「体の隅の方に雲の切れ端のように居残っている眠りの残滓を追い払った」と表現している。そういった言葉が登場人物の人格に合わせて語られるので、ひとつひとつの文章を丁寧に楽しんで読んだ。 この物語の大きなキーワードとして絵画、特に肖像画がある。主人公は絵を描くのは言葉ではなく線や形や色で相手を理解し解釈するためだと言っており、言葉にはできない思考や情熱や感覚を絵の中に表現することができる芸術家はすごい武器を持っているんだなと思った。 3巻もどんな物語が待っているのか、とても楽しみだ。しかし物語の展開以上に、村上春樹の新たな表現に出会えることを楽しみに思っている。
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映画のような感覚。死による喪失と、決して感情的にならぬ主人公と、非日常的キャラクターの存在。これが一つの世界観をつくり、そこにある種の時代背景を照らし、独特な語り口で春樹テイストなストーリーテラーとなる。引き込まれ、出てこれず、そしてそれが異次元の感情的揺動を生み、ただただ、楽し...
映画のような感覚。死による喪失と、決して感情的にならぬ主人公と、非日常的キャラクターの存在。これが一つの世界観をつくり、そこにある種の時代背景を照らし、独特な語り口で春樹テイストなストーリーテラーとなる。引き込まれ、出てこれず、そしてそれが異次元の感情的揺動を生み、ただただ、楽しむ自分に気づく。
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続きがとっても気になってくる2巻目。変化も多いけれど描写も丁寧に書かれているせいか、物語の中にいつのまにか引き込まれている自分がいる。
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上田秋成の春雨物語の「二世の縁」読んでみたいと思った。そしてイデア。シンプルに私も出会いたい。顕れて欲しい
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あらわ顕れる 免色渉という存在を源とする流れだ イデア(理念) こすげ小菅にある東京拘置所 見慣れた鼈甲縁の眼鏡 バラライカ こいまり古伊万里の皿 形而上的(理念的)な領域 小田原の漁港近くで人知れず小さなフレンチ・レストランを経営している より死に近接してみたかった 揺らぎの余...
あらわ顕れる 免色渉という存在を源とする流れだ イデア(理念) こすげ小菅にある東京拘置所 見慣れた鼈甲縁の眼鏡 バラライカ こいまり古伊万里の皿 形而上的(理念的)な領域 小田原の漁港近くで人知れず小さなフレンチ・レストランを経営している より死に近接してみたかった 揺らぎの余地のある可能性を選択します ゲシュタポ(秘密警察) かおく家屋 彼の外見や引用源がどのような領域まで及んでいるのか 儀礼的なやりとり 宿痾、と私は思った。治癒の見込みのないろくでもない病。理屈の通用しない体質的傾向。
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昔は春樹さん小説に登場する主人公のような人は普通に存在すると思っていた。 でも、ガッツリ現実を生きるそこそこ大人の年齢になった今、こんな方々は滅多にいるもんじゃないと断定して読んでしまっている。 きっと別の世界の住人さんなんだわ。 私の人生乏しいなぁ。 あれ?本作の主人公さ...
昔は春樹さん小説に登場する主人公のような人は普通に存在すると思っていた。 でも、ガッツリ現実を生きるそこそこ大人の年齢になった今、こんな方々は滅多にいるもんじゃないと断定して読んでしまっている。 きっと別の世界の住人さんなんだわ。 私の人生乏しいなぁ。 あれ?本作の主人公さんのお名前なんだったけな。 あまりにも世ばなれしすぎていて、騎士団長さんよりイデア感なのだけれど… 第二部へ
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