騎士団長殺し 第1部 顕れるイデア編(上) の商品レビュー
ストーリー全体からすると導入部と思われる部分が第一部上巻のほぼ全体を占めます。なかなか始まらないな、と思ってしまいましたが、次巻以降に期待です。
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1Q84以来、久しぶりの村上春樹さんの作品。 まだ、第1部の上巻だけだが、徐々に世界観に引きずり込まれるような、惹きつけられる力がある。 妻との離婚から始まり、あちこち放浪した結果、主人公がたどり着いた、旧友から借りた住まいで、何かが始まる気配がしている。 下巻もじっくり楽しみ...
1Q84以来、久しぶりの村上春樹さんの作品。 まだ、第1部の上巻だけだが、徐々に世界観に引きずり込まれるような、惹きつけられる力がある。 妻との離婚から始まり、あちこち放浪した結果、主人公がたどり着いた、旧友から借りた住まいで、何かが始まる気配がしている。 下巻もじっくり楽しみたい。
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画家である主人公の妻との別離からの葛藤があり、 いきついた先の山奥の家の周りで起こる不思議な出来事、そして不思議な白髪の隣人 免色 渉という人物。 そして、騎士団長殺しというタイトルの不思議な絵。 上記の謎に共に迷い込んでしまうかのように、すっかり引き込まれた。 しかしまだ何...
画家である主人公の妻との別離からの葛藤があり、 いきついた先の山奥の家の周りで起こる不思議な出来事、そして不思議な白髪の隣人 免色 渉という人物。 そして、騎士団長殺しというタイトルの不思議な絵。 上記の謎に共に迷い込んでしまうかのように、すっかり引き込まれた。 しかしまだ何も上記の謎は何も判明していないため、すっきりというわけではない。 早く次巻を読みたいと思う。
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小説としては、文句なしに面白いのだと思う。思うのだが、如何せん、この後の続きを読みたいと言う気になれない。 恐らく話の良し悪しとと言うよりも、私の好みと村上春樹という作家の文章というのか、表現との相性が悪いのだと思う。そのため、他の小説に比べて読むのに時間がかかり、そして非常に...
小説としては、文句なしに面白いのだと思う。思うのだが、如何せん、この後の続きを読みたいと言う気になれない。 恐らく話の良し悪しとと言うよりも、私の好みと村上春樹という作家の文章というのか、表現との相性が悪いのだと思う。そのため、他の小説に比べて読むのに時間がかかり、そして非常に疲れる。疲れてしまうがゆえに、話の面白さが半減してしまうのかもしれない。 ただ、話は面白い。なので私の評価は低いのは気にされな畔も良いかもしれません。
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とうとう文庫化!村上春樹さん『騎士団長殺し』 2017年刊行の単行本『騎士団長殺し』が文庫になりました! 第1部上下巻で2/28発売です。
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気になる展開。 久々に読んだ村上春樹。 高校生の頃に読んだときはわかりづらく感じたが 今読むとかなり読みやすい文体と感じる様になった。
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村上春樹氏の作品が大好きで全て網羅している。 今作品は、一人称回帰。 村上春樹氏の一人称と言えば「僕」だけど、初めて「私」という一人称。 それだけをとっても、時は着実に流れており、村上春樹氏は70歳になり、私は42歳になり、お互いに生きて成長しているのだという実感が湧いた。 1...
村上春樹氏の作品が大好きで全て網羅している。 今作品は、一人称回帰。 村上春樹氏の一人称と言えば「僕」だけど、初めて「私」という一人称。 それだけをとっても、時は着実に流れており、村上春樹氏は70歳になり、私は42歳になり、お互いに生きて成長しているのだという実感が湧いた。 10代、20代はリアルタイムで「僕」で読めたこと、40代になった今「私」で読めること。 今の私には「僕」より「私」のほうがしっくりくる。 出版順とともに成長するように、リアルタイムで読めることが本当に嬉しい。 年齢は違えど、同じ時代を生きて、同じ母国語で訳を介さず村上作品を読めることは、私の人生にとって、とても貴重である。(「顕れる」「遷る」など漢字に意味を持つ日本語で読めること) 年齢を重ねたからなのか、今作品は独特の言い回しやクセのようなものが、削ぎ落とされた気がする。 私も歳を取ったからなのか、以前のように、心打たれるような文章や、書き留めておきたいような文言は見当たらない。 でも、文章を読んでいるだけで、一瞬でどこか別の場所に連れてってくれる特別な力を持つのは変わらない。 文章がメロディーになり映像になる。 村上作品に共通して言えるのは、人間の形成に大きく影響するであろう幼少の家庭環境や実の両親の存在がほとんど登場しないことであった。 だから、ある意味自分の忘れたいリアルな現実から遠ざかり、安心して読めた。 今回は、生き別れた妹が出てきたことに少しびっくりした。 そして今までは、あらすじのない物語で、地図もなく、どこに辿り着いてしまうのかわからないまま進んでいく、まるで夢の中のようなストーリーだったけれど、今回はあらかじめ設定されているようなストーリーの枠みたいなものが感じられて、それも新鮮だった。 そもそも、村上作品に映画やドラマのようなストーリー的起承転結を求めていない。 どちらかというと音楽を聴くのに似ている。 村上春樹氏の描く文章によって、一時的に現実から離れ、彩のある鮮明な夢を見させてくれる。 他の作家の小説は、何かしらのストーリーが始まり終わる。読者の私は夢中になったり感動したとしても、ただ通り過ぎるだけで、いつしか内容も結末も忘れてしまう。 村上作品は、私に吸収されて含まれていく。まるで実際に体感したかのように。 今までたくさんの作品を読んできたけれど、ありありと「心の情景(自分だけの映像)」として記憶が残っているのは、村上作品だけである。 ある物事や感情を音楽として残したり、絵画として残したり、文章として残したり、「人に伝えること」は、誰にでも成せることではない。 才能を持った限られた人にしかできない技。 今回、いつもの風景描写や時間描写だけでなく、絵画描写を文章として残したり、性的描写もいかに文章だけで生々しく映像化し正確に真髄を伝えられるかに力を注いでて、ただただすごいなと。 誰にでも成せる技ではない。 冒頭の舞台は「グレート・キャッツビー」、リアルと非現実の感覚的な感じが「不思議の国のアリス」を想起させられた。 物語とは直接関係ないが、平成最後の夜に第一部が読み終わり、令和初日に第二部が始まるという、村上春樹氏で時代を跨いだことが、私的に妙に気持ちよかった。 私にとって村上春樹氏と共に同じ時代を生きていることは、とても重要なことである。 (第二部に続く)
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春樹節満載。1冊目はワクワクする始まり。クタクタな主人公が謎の男との出会い、さてどうなるかという楽しみが煽られる。綺麗な言葉と、ドロドロした人間味。これからの展開に期待。
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妻と別れた主人公が、そのあとの旅路の末に落ち着いた山荘。今までの仕事を一旦辞めて、そこで静かに暮らし始めた中、奇妙な出来事が起こっていきます。一旦やめた仕事を依頼してきた奇妙な紳士。どちらかといえば主人公に対して協力的な味方としての印象があります。それは好奇心からなのか、それとも...
妻と別れた主人公が、そのあとの旅路の末に落ち着いた山荘。今までの仕事を一旦辞めて、そこで静かに暮らし始めた中、奇妙な出来事が起こっていきます。一旦やめた仕事を依頼してきた奇妙な紳士。どちらかといえば主人公に対して協力的な味方としての印象があります。それは好奇心からなのか、それとも。 村上春樹さんの小説のタイトルは、どちらかといえばイメージ的なもので、中身とは特に関係ないという印象でした。物語の印象を暗示するためのものという。しかし本作ではきちんとそれが意味を持っている。一つ一つの仕掛けが、漠然としたものではなく、しっかりとした足がかりで物語を作っている。そういった感じで、物語の最終結末に、ひしひしと着実に迫って行っている、そういう感覚の第1巻でした。
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◇帯 一枚の絵が秘密の扉を開ける 妻と別離し、海を望む小高い山に暮らす孤独な画家。謎の隣人と古い石室が「私」の運命を変えてゆく―― …… メモあり。
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